大型温浴施設専業。極楽湯ブランドの直営店とFC加盟店を全国展開。
配当は3月期末一括の6円配当で、配当利回は0.70%となります。
極楽湯は株主優待制度を導入しており、9月末に1年以上継続保有する
単元株超を保有する株主に対して、入浴券を5枚進呈しておりますので、
1枚800円換算した場合の配当優待利回りは約5.37%となります。
業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 99.2億円、経常利益 3.7億円 EPS 10.9円
■2014年3月期 売上高 100億円、経常利益 0.4億円 EPS▲40.1円
■2015年3月期 売上高 120億円、経常利益 2.0億円 EPS 9.2円
■2016年3月期 売上高 141億円、経常利益 3.4億円 EPS 24.1円
■2017年3月期 売上高 138億円、経常利益 5.0億円 EPS 16.6円 ce
□2016年9月中 売上高 69.5億円、経常利益 3.6億円 EPS 14.6円(10/28)
2016年9月中間期の売上高は前期比0.3%減の69.5億円、経常利益は43.8%
増の3.6億円となり、中間予想非開示だったものの大幅増益を確保しました。
主力の国内は改装店休日の影響で減収したものの、水光熱費の低位安定
により収益が大幅改善したほか、中国においても昨年2月に開業した上海
2号店大盛況による1号店へのシナジー発現が主な好調の要因となります。
なお2017年3月期通期の売上高は2.3%減の138億円、経常利益は44.6%増の
5.0億円の期初予想を据え置いています。1Qで国内・中国ともに超絶決算を
記録しましたが、閑散期となる2Qでは例年どおり数字を落としました。当社
はそもそも年末年始・お盆・中国の春節回りに客足が集中する季節偏重型
決算であり、1Q(中国は4Q)、4Q(中国は3Q)に数字が偏るため、今期の様
に2Q までが好調でも、3Qで一旦数字が落ちることが目に見えているため、
通期予想を最後まで修正しない傾向があります。逆に3Q累計期間で黒転
するようなことがあれば通期も鉄板ですが、現時点では何とも言えません。
今期のトピックとしては、11月に中国3号店となる直営店を沿岸部の上海で
はなく、内陸の武漢市に出店を果たしたこととと、8月に上海に比較的近い
無錫と青島でのFCでの店舗展開をすべく、青島ではホテルコンサル会社と
無錫では不動産開発会社とそれぞれライセンス契約を締結しました。特に
青島で提携した「青島紅樹林旅行有限公司」は、既に温浴施設の運営経験
のある会社であるため、店舗展開に一層弾みがつくことが期待されます。
財務面を確認すると、80億円弱の借金があるものの、依然として50億円弱
の現金を有しているため、追加の資金調達可能性が少ないと思われるほか、
既述のとおり今後の中国はFC展開が進むことも考慮すると、なおさら財務に
は余裕が出てくるものと思われます。現状で当社はJQに上場していますが、
その先の展開があるとしても、公募増資のリスクは低そうな雰囲気です。
*過去記事① 2015-12-05 601円 ---
待望の中国第3号店は内陸・武漢に判明、極楽湯(2340)。
*過去記事② 2015-08-17 613円 ---
上海店舗フル寄与で1Qは爆裂好決算、極楽湯(2340)。
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基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



