上海店舗フル寄与で1Qは爆裂好決算、極楽湯(2340)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【2340】極楽湯 (東証JQS) 投資判断 Outperform格上げ

現在値 613円/100株 PER54.9 PBR1.25 3月配当9月配当株主優待

大型温浴施設専業。極楽湯ブランドの直営店とFC加盟店を全国展開。

配当は期末一括6円配当で、配当利回は1.00%となります。
極楽湯は株主優待制度を導入しており、9月末に単元株以上を保有する
1年以上継続保有する株主に対して入浴券を5枚進呈していますので、
1枚800円換算した場合の配当優待利回りは約7.5%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 99.4億円、経常利益 2.1億円 EPS 9.7円 
■2013年3月期 売上高 99.2億円、経常利益 3.7億円 EPS 10.9円  
■2014年3月期 売上高 100億円、経常利益 0.4億円 EPS▲40.1円
■2015年3月期 売上高 120億円、経常利益 2.0億円 EPS 9.2円
■2016年3月期 売上高 137億円、経常利益 3.1億円 EPS 11.0円 ce
□2015年6月1Q 売上高 36.4億円、経常利益 2.5億円 EPS 13.6円
□2015年9月中 売上高 62.0億円、経常利益▲0.3億円 EPS ▲2.7円 四e

前2015年3月期の売上高は前期比19.9%増の120億円、経常利益は同5倍の
増の2.0億円となり、ほぼ期初予想水準での着地となりました。鶴見の
新型店舗や水戸の新店が開業が売上寄与し、燃料費のコスト増や開業費
をこなして利益も大幅増となりました。

今2016年3月期の売上高は13.7%増の137億円、経常利益は51.7%増の3.1
億円と前期に続いて2桁増を見込んでおり、既に開示されている1Q決算
では通期予想に対して8割近い利益進捗をマークしました。2月に開業
した上海直営2号店が春節効果も相俟って爆発的に伸びたため、閑散期
である国内事業を補って余りある数字を残しました。

通常、国内事業はお盆や年末年始が書き入れ時となるため、春節の影響
で1Qに偏重する中国事業との季節分散効果は抜群であり、今後は一年を
通した業績平準化効果が期待されます。そんな訳で今期は早くも増額が
濃厚な情勢ではあるものの、現時点では通期の予算を据え置いています。

以上、投資判断についてはOutperformに格上し、カバー継続します
上海店舗が絶好調であるほか、足元での燃料費の低落傾向も追い風です。

なお京王電鉄をフランチャイジーとして開業準備中の高尾山口の日帰り
温泉極楽湯は2度目の工期延長で今年の秋口に開業予定とのことです。
こちらは東京圏の店舗となり、外国人観光客も訪れるスポットでの新店
となるため、今後の海外展開のためのアンテナ店として期待出来ます。

当社も昔はアセット・マネジャーズ(現いちごグループHD)の弟分のアセット
・インベスターズ(現マーチャント・バンカーズ)が中国系資本などと組んで
多くの当社持分を持っていたものの、既に殆ど手を引いてしまいました。
それが今になって上海事業が大爆発するのですから、目の付けどころ
が良かっただけに皮肉なものです。

*参考記事① 2012-12-06 208円 投資判断Inlineでカバー開始
極楽湯の株主優待がキターので分析。

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