中間増配はいちご処分売り対策か、西松屋チェーン(7545)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7545】西松屋チェーン(東証1部) --

現在値 1,461円/100株 PER18.4 PBR1.65 2月配当優待8月配当優待

ベビー・子供衣料と生活雑貨のロードサイド大型店を全国展開。
配当金は2月8月の年2回計20円で、配当利回りは1.36%となります。

西松屋チェーンは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して
2月8月の年2回・500円商品券を2枚ずつ(年間4枚)進呈しておりますので、
配当優待利回りは2.73%となります。

業績を確認していきます。
■2013年2月20日期 売上高 1,225億円、経常利益 65億円 EPS 54.6円  
■2014年2月20日期 売上高 1,276億円、経常利益 55億円 EPS 45.0円
■2015年2月20日期 売上高 1,285億円、経常利益 55億円 EPS 49.3円
■2016年2月20日期 売上高 1,328億円、経常利益 61億円 EPS 58.2円
■2017年2月20日期 売上高 1,380億円、経常利益 87億円 EPS 84.8円 修ce 
□2016年8月20日中 売上高 681億円、経常利益 42億円 EPS 40.4円 (9/28)

2016年8月中間期の売上高は前期比4.5%増の681億円、経常利益は同
60.5%
増の42億円となりました。夏物衣料が好調に推移したことにくわえ、
自社PBの堅調推移、在庫管理の徹底や円高によるコスト削減も寄与し、
この上期だけで経常利益予算を10億円以上超過しました。

なおこのタイミングで2017年2月期の通期予想も増額しており、売上高は
3.9%増の1,380億円(従来比UNCH)、経常利益は42.5
%増の87億円(同70億
円)にそれぞれ修正しています。上期の出店実績は純増5店だったため、
8月末時点で892店舗となっていますが、下期は純増で25店程度が予想
されているため、今期末で920店舗ほどになるものと思われます。なお、
下期の月次が上期より弱いので、円高進行でも再増額は期待薄です。

そして標記のとおり、当社はついに直接的な株主還元を積極化させて
きており、永久不変と思われた通期19円配当を1円増額し、今期は20円
配当に修正しました。これまで自社買いはこまめに枠を設定し、速攻で
買い切るのが当社の株主還元スタイルでしたが、ついに増配しました。
(※IR説明会では「増配は考えていない」、みたいな感じでしたが・・・。)

これは業績に自信があることの表れであることも一つかと思いますが、
2位株主のいちごアセットが当社保有株を断続的に市場売却を進めて
いることも大きいと思われます。4月時点で10.9%を握っていたいちごも、
直近10月3日付の大量保有報告書では、8.88%(その前の提出は9.93%)
まで断続的に持分を減らしてきており、“売り切りムード”が濃厚となって
います。そのため、株価状況いかんでは、お得意の小口自社株買いと
合わせて、21~22円程度までの再増配は十分にあり得ると考えます。



*参考記事① 2016-06-06 1,235円 --
株主還元姿勢の変化に期待、西松屋チェーン(7545)。

*参考記事② 2015-11-12 1,145円 --
優待拡充はいちごアセット対策?西松屋チェーン(7545)。

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