
【3830】ギガプライズ(名証セ) ---
現在値 4,080円/100株 PER14.0 PBR2.89 3月配当株主優待
フリービット傘下のマンション向けネット接続会社。親会社と協業。
配当金は年1回で15円のため、配当利回りは0.37%です。
ギガプライズは株主優待制度を導入しており、3月末の単元株主に対して
3千円分のクオカードを進呈しており、配当優待利回りは約1.10%です。
業績を確認をしていきます。
■2013年3月期 売上高 18.9億円 経常利益 0.6億円 EPS 14.6円
■2014年3月期 売上高 18.4億円 経常利益 1.4億円 EPS 69.5円
■2015年3月期 売上高 21.7億円 経常利益 3.5億円 EPS 164円
■2016年3月期 売上高 29.2億円 経常利益 3.2億円 EPS 169円
■2017年3月期 売上高 40.8億円 経常利益 5.5億円 EPS 292円 ce
□2016年6月1Q 売上高 8.2億円 経常利益 1.1億円 EPS 59.7円(8/12)
□2016年9月中 売上高 17.6億円 経常利益 2.2億円 EPS 118円 ce
2016年3月期の売上高は前期比34.4%増の29.2億円、経常利益は同8.7%減となる
3.2億円となり、大幅な増収を確保したものの、利益面は計画未達となりました。
これはISPサービス提供戸数が14年3月期末10万戸だったところ、16年3月期末
約14万戸へ増加し、2期連続で年4万戸の増加を達成したものの、持分法である
不動産仲介会社の株式評価損を1.2億円計上したことが主な要因となります。
今2017年3月期もこの成長モメンタムが加速する見通しで、売上高は39.6%増の
40.8億円、経常利益は71.6%増の5.5億円を見込んでいます。期初から14万戸の
契約件数が寄与するほか、今期は約5.5万戸もの新規契約の獲得目標を置いて
おります。かなり意欲的な数字ですが、既に8月に公表済みの1Qは順調に推移
(1Q売上8億円は過去最高、QoQ堅調)しており、1.3万戸の新規契約を積み増し
ているので、今期の予想も十分に走破圏と思われます。
特に中長期的に当社の成長ドライバーになると思われるのが、標題にも記した
大東建託(※注:社名非公表のため推定)との提携により、同社の管理する集合
住宅向けにwifi等のネット接続を開始したことです。特に大東建託は管理戸数が
94万戸を越える日本一の住宅管理会社ですので、ネット接続業者が既に何社か
入りこんでいると思われるものの、少しでも取るだけでもインパクトがあります。
このように業績絶好調で、財務面もネット無借金のため、株主還元の強化を期待
したいところですが、前の期に5円の記念配当を出したものの、今期は普通15円
配当の維持を見込んでおり、吐き出す意思が全く感じられません。これは親会社
のフリービット(持分51.3%)もネット無借金でまだまだ余裕があるため、少数株主に
現金をやるつもりがないのが原因と思われます。そんなことより、フ社の業績に
対する当社の寄与度が高くなってきたので、全部取り込んでしまったほうが良い
かと思うのですが、それをやらないのは別の理由があるものと思料されます。
ちなみに、同じ名証銘柄だった日本商業開発で名を馳せた中谷宅雄氏の持分
が一年前の3.6%→6.2%に増加しているのは見逃せません。氏は直近でファースト
ブラザーズを処分しているようですが、その分をこちらに振り向けたのかどうかは
謎ですが、それなりの個人投資家ですので、氏の保有動向には要注目です。
*参考記事① 2015-08-18 2,540円
今期も年率20%レベルの増収増益が継続、ギガプライズ(3830)
*参考記事② 2014-07-19 1,285円
高成長の続く高額クオカード優待銘柄、ギガプライズ(3830)の業績レビュー。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



