
【6985】ユーシン (東証一部) ---
現在値 687円/100株 PER 0.0 PBR0.56 5月配当 11月配当優待
キーセットなど自動車電装品製造。仏ヴァレオのキーシステム買収。
配当は11末一括配当・計10円予想のため、配当利回りは1.48%となります。
ユーシンは株主優待を導入しており、100株保有の11末株主に対して、
1,000円相当のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは
約2.96%となります。なお1年以上継続保有の株主に対しては、倍の
2,000円分を進呈しておりますので、利回りは約4.44%となります。
業績を確認をしていきます。
■2012年11月期 売上高 611億円 営業利益 26.1億円 EPS▲50円
■2013年11月期 売上高 1084億円 営業利益 17.9億円 EPS 13円
■2014年11月期 売上高 1559億円 営業利益 30.7億円 EPS▲15円
■2015年11月期 売上高 1642億円 営業利益 47.1億円 EPS 8.5円
■2016年11月期 売上高 1600億円 営業利益 40.0億円 EPS 0円 修正ce
□2016年5月中 売上高 668億円 営業利益 12.7億円 EPS▲59円 (7/12)
2016年5月中間の売上高は前年同期比5.4%減の668億円、営業利益は
同35.0%減の12.7億円となり、期初計画を大きく割り込んで着地しました。
国内・中国・タイ等のアジア域と北米・メキシコ向けは概ね堅調に推移
したものの、欧州の生産減少とコスト増・ブラジルでの消費低迷および
ユーロ安・新興国通貨安による為替影響を大きく受けることとなりました。
また今2016年11月期通期の見通しも修正しており、売上高こそ前期比
2.6%減となる1600億円を据え置いたものの、営業利益は増益予想から
一転して、同15.2%減の40億円と減益となる見込みです。上半期に不振
だった欧州・ブラジルを中心にコスト削減するとともに、インフレを理由
とした製品値上げ施策を実行してテコ入れを図りますが、円高基調が
依然継続しているため、本修正値の達成もかなり不透明と言えます。
これ以外にも特別損失要素として、スロバキアの子会社の製品不具合
による引当金を9億円積んでいるほか、アメリカの子会社も同様にGM
から訴訟を提起されているため、損失がより膨らむ可能性があります。
そのため、5月に予定していた中間配当も見送っており、期末一括の
10円配当に変更しているほか、当社は毎年コンスタントに自社株買い
を実施する傾向がみられましたが、今年は一度も実施しておりません。
このような状況になってくると、、前期に8.8億円もの役員報酬を取った
田邊会長の責任問題に飛び火することも必至の情勢であり、この高額
な役員報酬を削減することによる、損失補てんが期待されます。
*参考記事 2016-03-01 681円
高額な役員報酬等に対する株主提案は全て否決、ユーシン(6985)。
*参考記事 2015-02-17 729円
単なるクオカード優待銘柄という評価は禁物、ユーシン(6985)。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



