
【6985】ユーシン(東証1部) 投資判断 新規Outperform
現在値 729円/100株 PER9.7 PBR0.52 5月配当 11月配当優待
キーセットなど自動車電装品製造。仏ヴァレオのキーシステム事業買収。
配当は5末11末の年2回・計10円のため、配当利回りは1.37%となります。
ユーシンは株主優待を導入しており、100株保有の11末株主に対して、
1,000円相当のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは
約2.73%となります。なお1年以上保有の株主へ進呈されるクオカードは
金額が倍の2,000円となるので、この場合の利回りは4.11%となります。
業績を確認をしていきます。
■2012年11月期 売上高 611億円 営業利益 26.1億円 EPS▲50円
■2013年11月期 売上高 1084億円 営業利益 17.9億円 EPS 13円
■2014年11月期 売上高 1559億円 営業利益 30.7億円 EPS▲15円
■2015年11月期 売上高 1600億円 営業利益 50.0億円 EPS 70円 ce
□2015年5月中間売上高 780億円 営業利益 17.0億円 EPS 10円 ce
前2014年11月期は何度か細かく業績修正をしたものの、概ね期初計画
水準を確保しました。特に売上高は前期比77%増の1559億円と爆発的な
増加を示し、営業利益も同71%増の30.7億円と増収増益となりました。
特に前々期に買収したフランスのヴァレオ社のキーシステム事業が
フルに寄与したことが最も大きく、他にも国内外の完成車メーカーの
好況により部品の出荷が伸びたことが業績に寄与しました。
今2015年11月期は、売上高は微増の1600億円ながら、営業利益は6割増
の50億円を計画しております。完成車メーカーの好況継続を引き続き
享受するほか、先述のヴァレオ社の持つ世界15ヶ国に及ぶ販売ルート
により主要なメーカー全ての販路を確保出来たことが奏功します。
以上、投資判断は新規でOutperformといたします。
前述のとおり今期の大幅続伸計画でも、得てしてバリュエーションが
割安な自動車部品メーカーと比べると特段の割安感はないのですが、
のれんの償却があることや足元の成長率を鑑みると妥当です。
逆にキーセット・ハンドル・電動ステアリングロックでは世界首位の
地位を確立しつつあることもあり、この辺はプレミアムを乗せて評価
する必要があるかと思います。優待のクオカードの表面に書かれた
「GLOBAL SUPPLIER」のスローガンと様々な国々の子供たちが地球
をささえる姿の写真は、正に当社の拡大性向を端的に示しています。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




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