
【6985】ユーシン(東証1部) ---
現在値 684円/100株 PER9.0 PBR0.56 5月配当 11月配当優待
キーセットなど自動車電装品製造。仏ヴァレオのキーシステム買収。
配当は5末11末の年2回・計10円のため、配当利回りは1.47%となります。
ユーシンは株主優待を導入しており、100株保有の11末株主に対して、
1,000円相当のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは
約2.94%となります。なお1年以上継続保有の株主に対しては、倍の
2,000円分を進呈しておりますので、利回りは約4.41%となります。
業績を確認をしていきます。
■2012年11月期 売上高 611億円 営業利益 26.1億円 EPS▲50円
■2013年11月期 売上高 1084億円 営業利益 17.9億円 EPS 13円
■2014年11月期 売上高 1559億円 営業利益 30.7億円 EPS▲15円
■2015年11月期 売上高 1642億円 営業利益 47.1億円 EPS 8.5円
■2016年11月期 売上高 1600億円 営業利益 50.0億円 EPS 74円 ce
□2015年5月中間売上高 800億円 営業利益 20.0億円 EPS 26円 ce
2015年11月期の売上高は前期比5.3%増の1642億円、営業利益は同
53.3%増の47.1億円となり、ほぼ期初予想線での着地となりました。
主力の自動車部門は北米を中心にキーセットの販売が伸びたほか、
仏ヴァレオ社の収益改善が寄与して増収増益となりました。
今2016年11月期は、売上高は微減の1600億円、営業利益は6%増の
50億円を計画しています。引き続きキーセットやドアハンドルなどの
主力品が国内・海外の完成車メーカー向けに伸びると予想される
ことに加え、仏ヴァレオ社の採算改善効果も緩やかに示現していく
見通しとなっています。
ただ好業績ながら配当金で株主に報いるという方針ではないようで、
今期も10円配当を据え置いていますが、一方で去年は約14億円の
自社株買いを実施したほか、6月には発行済株式の約2割もの株を
消却しています。基本的に株主還元は自社株でやるようです。
さて当社と言えば標題に記したとおり、社長をはじめとする役員の高
額な報酬が何かと話題になるのですが、一昨年の総会で年間上限
を30億円とした役員報酬総額は、結局11億円超が支払われました。
さすがに今回の株主総会でも問題となり、役員報酬総額を5億円、
一族役員の解任といった議案が株主提案として上程されましたが、
残念ながら反対多数で否決となってしまいました。
また高額報酬の最大の受け手である田邊耕二会長兼社長も御年82
歳となっており、いまだに後継者が決まっていないのもリスクです。
まさかの三度目の社長公募・・・等という恥ずかしい事態となって、
東洋経済にネタを提供するようなことがなければいいのですが。
*参考記事 2015-02-17 729円
単なるクオカード優待銘柄という評価は禁物、ユーシン(6985)。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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