配当性向35%目標で増配顕著、日本管財(9728)。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IMG_3813.JPG
【9728】日本管財 (東証1部) ---

現在値 1,718円/100株 PER13.7 PBR1.89 3月配当優待 9月配当優待

配当金は3月9月の合計38円配当のため、配当利回りは2.24%となります。

日本管財は株主優待を導入しており、3月末9月末の単元株主に対して
2千円分のギフトを進呈しておりますので、配当優待利回りは3.3%です。
なお3年以上の保有により株主優待は3千円分にグレードアップします
ので、この場合の配当優待利回りは約3.95%となります。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 750億円、経常利益 43.7億円 EPS 71.0円  
■2014年3月期 売上高 854億円、経常利益 55.7億円 EPS 95.6円
■2015年3月期 売上高 870億円、経常利益 60.3億円 EPS 114円
■2016年3月期 売上高 900億円、経常利益 58.0億円 EPS 116円
■2017年3月期 売上高 920億円、経常利益 64.0億円 EPS 123円 ce
□2016年9月中間売上高 450億円、経常利益 33.0億円 EPS 64.4円 ce

2016年3月期通期の売上高は前期比3.1%増の900億円、経常利益は同
3.8%減の58億円となり、期初計画をやや下回って着地しました。新規の
管理受託案件や大規模修繕工事が増加したものの、人件費の増加や
低採算工事の受注により利益率がやや悪化しました。

なお今2017年3月期の売上高は2.1%増の920億円、経常利益は10.2%増
の64億円を計画しています。不動産開発市場の好調が継続しており、
それにともなう受託件数の増加にくわえ、海外事業の収益反転、PFI
事業の収益好調により経常利益段階での積み増しが大きくなります。

2013年にマンション管理大手NJKホールディングスを完全子会社化した
ことにより、マンション管理戸数が92,000戸まで積み上がり、業界順位
が13位まで上昇しました。建物のPMから総合的なBM業務まで一貫して
担える当社が管理戸数を一気に積み上げた意義は非常に大きく、新規
事業分野として「ニューシティ戸塚」約2,300戸の管理および組合業務に
システム導入するなど、従来の管理・修繕工事の枠を超えた拡張性の
あるPM/BM業務を展開しています。特に組合にシステム導入できれば
PM/BMチェンジへの抵抗力が強くなるので、継続受注も期待できます。

また同じく2013年に株式の50%を取得した豪州の区分住宅管理組合の
代行業務大手であるPICA社も当社のエンジニアリング能力を活かして
付帯サービスの拡大に努めており、海外事業においても更なる積増し
が期待出来ます(足元では持分を買い増す気配はなさそうです。。)

標題にも記しましたが、ここにきて株主還元傾向も強まってきており、
従来30%だった配当性向目標を35%に引上げ、2016年3月期に25円→
34.5円に9.5円も大増配した配当金を、今期は更に3.5円積み増して、
年間38円を予定しています(※配当性向30.9%)。当社は実質無借金
状態を継続しており、ネット現金が150億円あるので、自社株買いを
してほしいのですが、「あくまで配当で還元」方針なのかもしれません。

*参考記事① 2015-01-11 1,327円 ---
創業50周年の記念配に期待?日本管財(9728)のレビュー。

*参考記事② 2014-07-13 1,227円 ---
老舗なのに結構アグレッシヴな日本管財(9728)からカタログギフトが届きました!

会社四季報 2016年 3集夏号

新品価格
¥2,060から
(2016/6/11 09:19時点)



*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村 株ブログ 株主優待へにほんブログ村 株ブログ IPO・新規公開株へにほんブログ村 株ブログ 新興株へ
にほんブログ村