業績悪化で前期は無配転落・今期も配当未定、コジマ(7513)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7513】コジマ(東証1部) ---

現在値 283円/100株 PER41.0 PBR0.60 8月配当未定・株主優待

郊外型の家電量販中堅。競争激化で業績悪化し12年ビックカメラ傘下。

配当権利は8月ですが、今期の配当予想は未定となっております。
コジマは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して500円の当社
利用券を2枚進呈しておりますので、(配当)優待利回りは3.06%となります。

業績を確認していきます。
■2012年8月期 売上高 1,264億円、営業利益▲30億円、EPS▲271円 変
■2013年8月期 売上高 2,819億円、営業利益▲17億円、EPS▲102円  
■2014年8月期 売上高 2,622億円、営業利益 23億円、EPS 13.5円
■2015年8月期 売上高 2,261億円、営業利益 9億円、EPS▲81円
■2016年8月期 売上高 2,300億円、営業利益 20億円、EPS 6.9円 ce
□2015年2月中 売上高 1,109億円、営業利益 1億円、EPS▲4.7円

2015年8月期の売上高は前期比13.8%減の1,109億円、営業利益は同62.8%
減の9億円に留まりました。2014年3月まであった消費増税の駆込み需要
が剥落したため、前期比では大きくマイナスとなったほか、期初予想との
比較でも大きく減額となり、期中に2度の下方を余儀なくされました。
また営業外では不採算店舗の減損に約10億円、繰税金資産の一部取崩し
で約62億円を計上しているため、最終損失は63億円となりました。

なお今2016年8月期の売上高は1.7%増の2300億円、営業利益は1.2倍の20
億円を計画しています。2015年8月期は出店2に対して、閉店7だったため
店舗純減が効きましたが、今期は出店10、閉店は1桁を予定しているため
単純に既存店売上高の回復で数字を作っていくこととなります。

直近の出店は「コジマ×ビックカメラ」業態であり、横浜市港北区の東急
SC内に大型店を出したり、当社創業の地である宇都宮にも宇都宮本店を
出したりするなど、シンボリックな立地を選んで厳選出店しています。
前回のレビューでも触れましたが、ビックカメラは子会社の当社に対して
相当気を遣っている印象で、宇都宮本店はその最たるものかと思います。

本来であればビックカメラが当社を完全子会社化しても良いはずですが、
むしろ自立させようとしている節さえあるので、当面はこのまま上場維持
かもしれません。なお2012年にビックカメラが当社の第三者割当増資を
引受けた際は141億円@362円のため、ビックは含み損となっています。

ちなみにビックカメラの従業員の平均年齢は31.9歳・平均年収463万円で
すが、コジマについては年齢37.9歳・年収380万円とかなり差があります。
親子関係継続であれば問題ありませんが、経営統合を視野に入れた場合、
この辺の人件費の差がネックになっている可能性はありそうです。

*参考記事① 2015-05-19 326円
イオン沖縄ライカムに新店を出店、コジマ(7513)のレビュー。

*参考記事② 2014-12-04 302円 投資判断Outperformでカバー開始
ビックカメラ傘下のコジマ(7513)から株主優待がきました!

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