
【3344】ワンダーコーポレーション(JASDAQ)
現在値 975円/ PER当期赤字 PBR0.41 2月配当 8月株主優待
ゲームソフトやCD等を販売の『WonderGOO』展開。カスミ系。
配当は2月一括配当で25円のため、配当利回りは2.55%となります。
ワンダーコーポレーションは株主優待を実施しており、8月末の株主
に対して当社の展開する店舗で使える商品券など2,000円相当を進呈
しておりますので、配当優待利回りは算出すると約4.61%となります。
株主優待は1年以上の保有・3年以上の長期保有でグレードアップして、
それぞれ3,000円相当・4,000円相当となりますので、5%~6%の利回り
が確保できますが、勿論長期保有制度が続くことが前提となります。
業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 656億円、経常利益 13.7億円 EPS ▲64円
■2013年2月期 売上高 697億円、経常利益 8.4億円 EPS 131円
■2014年2月期 売上高 879億円、経常利益 10.7億円 EPS 210円
■2015年2月期 売上高 838億円、経常利益 3.7億円 EPS ▲21円
■2016年2月期 売上高 785億円、経常利益▲5.6億円 EPS▲93円 ce修正
□2015年8月中 売上高 384億円、経常利益▲0.6億円 EPS▲51円
2015年8月中間期の売上高は前年同期比7.2%減の384億円、経常利益は
同赤転の▲0.6億円となりました。主力のGOO事業が店舗閉鎖や改装で
前年比9割程度の売上に留まったほか、新星堂事業に至ってはヒット作
の不振も相まって前年の8割程度の売上となり、減収減益となりました。
また2016年2月期通期計画についても減額修正しており、売上高は前期比
6.4%減の785億円、経常利益は9.8億円減って▲5.6億円の赤字に転落す
る見込みとなっています。傘下の新星堂の業績が極めて悪く、REX事業
の好調等により水面ギリギリで踏ん張る本体の足を引っ張っています。
そのため去る12月3日に当社と新星堂が株式交換により合併することが
発表され、来年2月末より統合の予定となっています。注目の合併比率
については新星堂株1に対して当社株0.15というプレミアムがほとんど
ない比率となっているため、当社側は良い買い物?となっています。
(但し新星堂は赤字会社のため、基本的に当社の決算は悪くなります)
また上述の合併発表に合わせて、TSUTAYAおよびTポイントジャパンと
の業務提携をリリースしており、GOOや新星堂などの当社グループ店舗
でのTポイント導入といったよくありそうな話だけに留まらず、合弁会社
を作り、茨城県内の中小小売業者等にTポイント導入のセールスを行う
といった、一歩踏み込んだ内容になっています。
そんなわけで、数多の不振店を抱えて微妙業績が継続してはいるものの
相当ドラスティックに手打ちをしているような印象もあり、今回のように
当社管轄内での事業会社の統合といったことに留まらず、親会社主導
での大きな動きがある可能性もあることから、引き続き要注目です。
*参考記事① 2014-11-20 998円
ゆくゆくは再編対象?ワンダーコーポレーション(3344)
*参考記事② 2013-11-21 895円
ワンダーコーポレーションから株主優待が届いたので分析。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
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