【7962】キングジム(東証1部) 投資判断 Inline継続
現在値 833円/100株 PER29.4 PBR1.21 6月配当株主優待 12月配当
事務ファイル首位。厚型ファイルで圧倒的。ラベル作成機『テプラ』ほか。
配当は6月12月に各7円の計14円のため、配当利回りは約1.68%となります。
キングジムは株主優待を実施しており、6月(20日)時点の単元以上の
株主に対し、2,500円分の当社製品詰め合わせを進呈しておりますので、
配当優待利回りは約4.68%となります。
業績を確認していきます。
■2012年6月期 売上高 299億円、経常利益 10.3億円 EPS 22.2円
■2013年6月期 売上高 292億円、経常利益 8.0億円 EPS 19.5円
■2014年6月期 売上高 306億円、経常利益 11.9億円 EPS 31.1円
■2015年6月期 売上高 331億円、経常利益 12.1億円 EPS 32.4円
■2016年6月期 売上高 350億円、経常利益 13.0億円 EPS 32.4円 ce
□2015年12月中 売上高 155億円、経常利益 2.8億円 EPS 5.3円 ce
2015年6月期の売上高は前期比8.1%増の331億円、経常利益は同1.5
%増の12.1億円となりました。1月に買収した「ぼん家具」の通期寄与が
あるため売上高こそ増収を確保したものの、円安や海外製造拠点の
コスト増加などにより採算が悪化し、期初計画値を下回りました。
なお今2016年6月期の売上高は5.2%増の349億円、経常利益は3.1%
増の12.5億円を計画しています。主力の「テプラ」の新製品投入や
アジアなどの海外展開の本格化、7月から実施している値上効果に
よる損益改善を見込んでいますが、いかんせん前期は2度下方修正
をやらかしてますので業績信頼度については注意が必要です。
3年後の2018年6月期を終期とする中期経営計画も開示されており、
売上高400億円(+20.5%/CAGR約6.3%)、営業利益23億円(+119%/
CAGR約30%)とかなり意欲的な計画を立てています。新製品の投入
と海外市場展開を軸に、M&Aでの業容拡大も睨んでいるようです。
売上高は何とか作れるかもしれませんが、このまま円安・原材料
高基調が続いた場合は、利益を作るのが難しいかもしれません。
以上、投資判断はInlineとしカバーを継続します。
中計は魅力的ですが、成長シナリオが不透明で信頼度も低めです。
近頃の当社は広報戦略に妙に力を入れており、非常に独創性のある
ツイッターアカウントに加え、ビジネスおやじ御用達のテレビ東京系
経済番組「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」に連続出演するなどして
いるので、専門のメディアコンサルを使ってるのかもしれません。
あの手の番組を見る層に対して当社の新製品などをアピールするの
は非常に費用対効果が高いと思われるのですが、いかんせん今年で
2回も出演してしまったので、次の手が難しいかなとも思います。次は
東京MXの「未来展望~トップリーダーの集い~」あたりでしょうか。
*参考記事① 2014-10-22 744円 投資判断Inline
キングジム(7962)から優待の文房具詰め合わせが到着&業績短評。
*参考記事② 2014-05-11 735円 投資判断Outperformでカバー開始
6月20日権利確定、文具株主優待のキングジム(7962)の業績レビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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