
【3169】ミサワ (東証一部) 投資判断 Inline格下げ
現在値 692円/100株 PER27.24 PBR2.56 1月株主優待(無配)
『unico』ブランドで家具・雑貨など展開。20~30代の女性が顧客。
ミサワは配当を実施しておりませんが、株主優待制度を導入しており、
1月末の100株以上の株主に対して、15%オフとなる利用割引券2枚と
5,000円相当の商品または運営レストラン食事券を進呈しているため
優待利回りは約2.40%となります(※300株保有換算で算出しています)。
業績を確認していきます。
■2012年1月期 売上高 46.2億円、経常利益 3.7億円 EPS 46.2円
■2013年1月期 売上高 51.3億円、経常利益 4.5億円 EPS 37.9円
■2014年1月期 売上高 63.2億円、経常利益 4.8億円 EPS 37.6円
■2015年1月期 売上高 76.4億円、経常利益 6.6億円 EPS 59.1円
■2016年1月期 売上高 86.6億円、経常利益 4.0億円 EPS 25.4円 ce修正
□2015年7月中間売上高 42.0億円、経常利益 1.4億円 EPS 10.1円
2015年7月期中間の売上高は前年同期比6.5%増の42.0億円、経常利
益は同66.4%減の1.4億円となりました。円安により仕入れコスト急増
したにもかかわらず売価を据え置いた影響や、人件費の増大が重しと
なり、期初計画を大きく下回るどころか1Qに減額修正した中間落着
の予想値さえも下回って着地しました。
なお2016年1月期通期予想も1Q時点で減額しており、売上高は前期比
10.5%増の84.4億円、経常利益は4割減の4.0億円を見込んでおります。
一応、足元での既存店売上高は約110%レベルで推移していますので、
出店さえ予定通りに進めばトップラインは大丈夫かもしれませんが、
販管費率が昨年比で47.8%→51.9%へなんと4.1%も大幅悪化している
ので、適切な値上げが出来るかどうかが鍵となります。
また今期の出店計画3店(前期末30店)予想だったところ、大分・幕張
・高松の新店と移転計画等の見直しにより1店増え期末34店舗体制に
なる見込みですので、この分についてはアップサイドとなります。
以上、投資判断についてはInlineに格下げします。
円安による原価上昇は根深いものがあり、構造的に苦しい状況です。
今期初に定めた向こう3年間の中計では売上高CAGR13%、営業利益
CAGR18%を見込んでいましたが、なんと実質3ヶ月程で頓挫が濃厚な
気配となってしまい、経営としてはかなりのお粗末な部類です。
また当社の使用人の平均年齢は31歳・従業員単体336名・年収407
万円ですから、今後さらに人件費が嵩む余地があるのも減点です。
恵比寿ガーデンプレイスの高い賃料を払って、安くてやる気のある
新卒社員を大量採用することが継続出来るのならいいのですが・・。
*参考記事① 2015-04-25 814円 投資判断Outperform継続
ミサワ(3196)株主総会@日経ビルに行ってきました!
*参考記事② 2015-04-21 803円 投資判断Outperform継続
マザーズから直接一部へ指定変更、ミサワ(3169)の短評。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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