上期に21店舗集中出店するも増額ペース、ジョイフル(9942)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9942】ジョイフル(福証) 投資判断 Inline継続

現在値 1,068円/100株 PER37.3 PBR2.16 6月優待配当12月優待配当

ステーキ、ハンバーグ軸のファミレス。九州地盤に全国でチェーン展開。
配当は6月12月の年二回合計20円配のため配当利回りは1.87%です。

ジョイフルは株主優待制度として、6月12月末現在の単元以上株主に対し、
当社運営店舗での食事が15%引になる優待割引券を5枚を配布しています。
また、千株以上の場合は10,000円の食事券*2回にグレードアップします。

業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 600億円、経常利益 34.1億円 EPS 21.2円
■2012年12月期 売上高 586億円、経常利益 37.3億円 EPS 65.2円  
■2013年12月期 売上高 580億円、経常利益 26.5億円 EPS 46.7円  
■2014年12月期 売上高 593億円、経常利益 24.5億円 EPS 37.3円
■2015年12月期 売上高 627億円、経常利益 20.0億円 EPS 28.6円 ce
□2015年6月中 売上高 304億円、経常利益 8.4億円 EPS 12.4円 修正

2015年6月中間期の売上高は前年同期比%5.0増の304億円、経常利益
は同▲29.1%減の8.4億円となりました。上期は積極出店による開業費
がかさんで減益となる見込みでしたが、既存店の堅調な売上増である
程度カバー出来たため、期初計画を上回って着地しました。

去年12月に実施したメニューの値上や60歳超の客に対するモーニング
メニューの平時提供が奏功したことに加え、中華メニューの提供開始
等が集客に寄与しました。円安による食材費の高騰や人件費の増加、
光熱費の増加と前述の開業等コストを相当程度吸収した形となります。

2015年12月期通期の売上高は5.6%増の627億円、経常利益は18.5%減の
20億円の減益見通しを据え置いていますが、上期が想定超で推移して
いることに加えて、今期出店35店舗計画のところ既に21店舗の出店を
済ませていることや既存店が引き続き100%で推移している点を併せて
考慮すると会社側計画は保守的かと思われます(※8月既存店は106%)

以上、投資判断についてはInlineを継続します。
今期は想定超で推移するも、株価のバリュエーションは妥当です。

すかいらーくの際にも同じことを書きましたが、当社の様な地方型の
ファミレスはガソリン価格の下落による顧客の実質可処分所得の増加
の効果が高いため、原油価格が低調に推移する期間が長くなる場合
は思わぬ売上増が期待出来るかと思われます。

首都圏での当社店舗のイメージは「安いガスト」か「そもそもしらない」
といったところかと思いますが、売り出し中の鳥貴族のように地方でも
十分にやっていける価格競争力があるのがポイントです。ただ先発の
すかいらーくは相当な金をかけて既存店のリニューアルを行っており、
フトコロ暖かい高齢者の財布を狙いに行ってますので、この辺の戦略
の違いの結果が数年度に出てくると思われます。

*参考記事 2015-03-25  1,014円 投資判断Inline継続
赤坂見附のいちごの新築に出店、ジョイフル(9942)から優待券がきました。

*参考記事 2014-09-16 958円 投資判断Inline
すかいらーくの参考銘柄・ジョイフル(9942)から優待券がきました!

会社四季報 2015年 4集秋号

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