
【2752】フジオフードシステム(東証JQスタンダード)投資判断Outperform継続
現在値 2,328円/100株 PER15.7 PBR3.78 12月配当優待 6月優待
大阪地盤に大衆セルフ食堂『まいどおおきに食堂』全国展開。
配当は12月一括の30円配当のため、配当利回りは1.28%となります。
フジオフードシステムは株主優待制度を導入しておりまして、6末12末
現在の100株以上の株主に対して、3,000円分の自社製品などを進呈して
おりますので、配当優待利回りは約3.84%となります。
業績を確認していきます。
■2011年12月期 売上高 210億円、経常利益 10.7億円、EPS 28円
■2012年12月期 売上高 228億円、経常利益 16.8億円、EPS 77円
■2013年12月期 売上高 268億円、経常利益 20.8億円、EPS 110円
■2014年12月期 売上高 304億円、経常利益 26.6億円、EPS 144円
■2015年12月期 売上高 337億円、経常利益 27.4億円、EPS 148円 ce
□2015年6月中間 売上高 161億円、経常利益 10.8億円、EPS 64円
今2015年6月期中間の売上高は前年同期比10.6%増の161億円、経常利益
は同18.2%減の10.8億円となりました。主力である「まいどおおきに食堂」の
既存店売上高・連続100%更新記録が49ヶ月で途切れたほか、「串家物語」
等のサブブランドも軒並み低迷し、売上高こそ計画を達成したものの、
経常利益は約2億円のショートとなりました。
2015年12月期通期については売上高が10.7%増の337億円、経常利益は
横ばいの27.4億円の期初計画を据え置いていますが、既存店が軒並み
不調であることに加え、人件費・原材料費の高止まり、さらにここにきて
大阪と京都の労基に未払残業代の件をさされたことにより、約2.7億円の
追加費用が発生しています。
前期以前の残業代は今期営業益にはヒットしない可能性はありますが、
今期分と今後の対策費用、および労働時間管理の厳格化により追加の
人件費が発生されることはまず間違いないため、上期の不振も含めて
会社側の通期計画値はほぼ達成困難かと思われます。
以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
修正待ち姿勢ですが、当社の評価は優待株ですので現水準は割安です。
当社は継続的に増配【10→20→25→30→30(今期予】を行っており、今期
も30~40円への増配が期待されたのですが、予想EPS148円が営業不振と
残業代の特損で100円位まで落ち込んだ場合、さすがに30円の予想配当
が据え置かれることも覚悟する必要があるかと思います。
また今期は中計の最終年度ですが、売上目標の336億円と営業利益36億円
および期末店舗数800店の目標はいずれも未達となる公算が高そうです。
期末で数字が足りない場合は「まいどおおきに食堂」の直営店のFC化等で
利益カサ増しも可能ですが、今期はそれでも埋められないと思われます。
*参考記事① 2015-04-09 2,811円 投資判断Outperform継続
ホノルルコーヒーの多店舗化を推進、フジオフードシステム(2752)。
*参考記事② 2014-10-09 2,999円 投資判断Outperformでカバー開始
ホノルルコーヒーを積極展開、フジオフードシステム(2752)の業績レビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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