東証一部鞍替&ケネディクス商業R上場で飛躍も、日本商業開発(3252) | なちゅの市川綜合研究所

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【3252】日本商業開発(東証一部)投資判断 Outperform格上げ

現在値 2,303円/100株 PER13.6 PBR3.76 3月配当株主優待 9月株主優待

テナントによる商業施設建設を前提に底地取得、売却益を狙う。 
配当金は3月一括配当の35円で、配当利回りは約1.52%となります。

日本商業開発は株主優待を実施しており、3月末・9月末に3単元以上
保有する株主に対し、3,000円分のジェフグルメカードを進呈しており
ますので、配当優待利回りは約2.38%となります。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 99.7億円、経常利益 7.2億円 EPS 29.5円 
■2013年3月期 売上高 65.7億円、経常利益 4.6億円 EPS 23.9円  
■2014年3月期 売上高 108億円、経常利益 9.7億円 EPS 48.0円
■2015年3月期 売上高 162億円、経常利益 29.8億円 EPS 125.9円
■2016年3月期 売上高 165億円、経常利益 39.0億円 EPS 168.8円
□2015年9月中 売上高 98.0億円、経常利益20.0億円 EPS 70.9円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比50%増の163億円、経常利益に至っ
ては約3倍増の39億円となり、期初計画も軽く上回り大増勢でした。
2月にケネディクス商業リートが上場したため、当社も前期末までに
無事に案件の出口を確保出来たことが主な要因となります。

当社は昨年12月に名証2部から東証一部に指定変更となり、その際に
公募増資約45億円(@2,352円)を行ったため財務が急改善しています。
期末の現金残高も29億円→103億円、自己資本比率も10.6%→34.9%と
なっており、投資余力が拡大しています。

今2016年3月期については売上高は横ばいの165億円、経常利益は約3
割増の39億円を見込んでいます。6月時点で2013年にJTから仕入れた
神宮前5丁目の土地に結婚式場を誘致した上で、千代田区の法人に
売却を済ませており、これは当期利益の3割以上となる取引であること
から、出だしとしてはある程度順調かと思われます。

以上、投資判断についてはOutperformに格上げします。

東証一部上場に伴う公募増資では、指定替え前の株価の急騰(と急落)
により、当社としては想定以上の資金を調達出来たものと思われます。
足元の株価は出直ってその時の公募水準に迫っており、この辺の価格
帯でしこりまくっている株券が解消されれば上値が期待できます。

気になるのは前々期末166億円あったたな卸資産が、126億円まで40
億円減少していることで、これは今期売上高をカバーしていません。
一部上場による信用力向上で仕入れる物件情報が増えてこないと
後々苦しくなるため、仕入れ状況は注意する必要がありそうです。

*参考記事 2014-11-29 投資戦略アウトルック
優待銘柄になった日本商業開発をトーセイで測る

*参考記事 2014-07-25 2,440円 投資判断Inline継続
高成長の続く名証2部銘柄、日本商業開発(3252)から優待がきました!

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