
【6059】ウチヤマホールディングス(東証2部) 投資判断Inline格下
現在値 509円/100株 PER10.3 PBR 0.76 3月配当株主優待 9月配当
介護、カラオケ、飲食店が3本柱。介護は入居一時金なしの有料老人ホーム。
配当金は3月9月で合計10円のため、配当利回りは1.98%となります。
ウチヤマホールディングスは株主優待制度を導入しておりまして、
3月末現在の400株以上保有の株主に対して、お米券を5枚進呈して
いますので、配当優待利回りを算出すると約3.04%となります。
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 179億円、経常利益 23.7億円 EPS 124円
■2013年3月期 売上高 199億円、経常利益 19.3億円 EPS 75円
■2014年3月期 売上高 217億円、経常利益 24.1億円 EPS 114円
■2015年3月期 売上高 236億円、経常利益 15.5億円 EPS 59円
■2016年3月期 売上高 256億円、経常利益 16.9億円 EPS 48.7円 ce
□2015年9月中間売上高 125億円、経常利益 7.3億円 EPS 20円 ce
2015年3月期の売上高は前期比8.6%増の236億円と5期連続で過去最高を
更新したものの、経常利益は同35.5%減の15.5億円に留まり期初計画も
下回りました。主力の介護事業やカラオケ事業で出店が進んだものの、
開業費の費用先行や人件費増に加え、介護報酬改定などがのしかかり
利益面では大幅未達となりました。なおカラオケ飲食も不振でした。
今2016年3月期の売上高は8.6%増の256億円、経常利益は9.1%増の16.9
億円と反転増を見込んでいます。介護事業は61施設から+9の70施設を
計画しているほか、カラオケ事業も99店舗から+4の103店舗といずれも
純増を計画しており、引き続き新規出店を成長ドライバーとしています。
ただ利益面では27年度の介護報酬の改定により2.27%減額される影響が
非常に大きく、プラス要素である介護職員への処遇改善加算は売上高
段階でオンされるにもかかわらず、同額が人件費段階でヒットするので
損益への影響は更に大きくなることが見込まれます。
以上、投資判断はInlineにもう一段階格下げします。
前期が底である可能性は高いものの、事業環境の悪さは気掛かりです。
前期は2月にオフバランス取引の発表があり、名古屋・成田・兵庫の
3物件を売りさばき、税前ベースで8億円ほどの鞘が出ました。今期は
当社が長らく出口先としてきた新生銀行が「ジャパン・シニアリビング
投資法人」をついに上場させますので、物件売却に弾みがつく可能性が
あります。なおこのリートには既に秋田の当社施設が入っています。
また株券需給的には7%近くまで買い増ししてきたフィデリティが足元で
ずいぶん処分して残り僅かとなっているので、改善する見込みです。
ただ13年の公募増資水準である600円処を割り込んでしまっているため
その価格帯での戻り売り圧力は強いかもしれません。
*参考記事 2014-08-01 690円 投資判断Outperform格下
お米券優待銘柄の仲間入り、ウチヤマホールディングス(6059)のレビュー。
*参考記事 2012-12-29 375円 投資判断Buyでカバー開始
ウチヤマホールディングスの分析と投資判断。
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