業績絶好調のディスカウントストア、ジェーソン(3080)の分析。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

【3080】ジェーソン(東証JQS)投資判断 新規Outperform

現在値 237円/100株 PER13.8 PBR1.11 2月配当 株主優待なし

低価格帯の加工食品・日用品小売店チェーン。首都圏が地盤。

配当金は2月一括配で7.1円のため、配当利回りは2.99%となります。
ジェーソンは株主優待制度を実施しておりません。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 205億円、経常利益 3.0億円、EPS 22.7円
■2012年2月期 売上高 187億円、経常利益 2.7億円、EPS 12.8円  
■2013年2月期 売上高 195億円、経常利益 3.0億円、EPS 11.2円  
■2014年2月期 売上高 196億円、経常利益 2.9億円、EPS 10.2円
■2015年2月期 売上高 200億円、経常利益 4.0億円、EPS 17.1円 ce修正
□2014年8月中間売上高 107億円、経常利益 3.5億円、EPS 15.7円

ここ数年の売上高は年間200億円弱で安定的に推移しております。
利益率はひところより減少してしまっているものの、経常利益で3億円弱
を毎年確保しており、こちらもまた安定しております。

そんな堅実経営の当社ですが、今2015年2月期に関しては業績が急加速
しており、会社の当初計画こそ前期を少々上回る程度の控えめな見通し
となっておりましたが、8月締めの中間決算では驚異の経常益3.5億円
をたたき出してしまいまして、通期計画を半期で上回ってしまいました。

勿論、1Qの消費税の駆け込み効果があり、2Qにその反動がありますので
単純に上期の数字を2倍する訳にはいかないものの、5-8月の2Q単独でも
数字を残しているため、保守的に見ても再増額が期待できます。

また外部環境面では、当社が地盤とする「ギリギリ首都圏の郊外エリア」
の客層は増税によるコスト増を極めて敏感に感じ取っており、少しでも
安い商品を求める意識が高まっていることから、追い風になりそうです。

以上、投資判断Outperformとしカバーを開始します。

当社のネックとして挙げられるのは、HPに掲載されている情報が少なく
(会社説明会の資料は07年のヘラクレス上場時!のものしかありません)
時価総額が低位のため殆ど板が無く、流動性に乏しいことです。

また配当金も長らく年間7.1円配に固定されており、配当性向もまた5割を
軽く越える水準ですので、これ以上の増配は当面期待しにくいのもネック
となります。あとは株主優待でもあれば違うのですが、いかんせん店舗数
が多くないのでどこまで効果があるのかどうかはわかりません。。

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