2021年6月20日 HARUKAライブ千葉 | ミツのロックなライブレポート

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1980年代のHR/HMファンです。ライブハウスにも出没しています。
あくまでも個人的な感想をライブレポートしています。基本的にネタバレですので自己の責任においてご覧下さい。

HARUKAライブ千葉@本八幡ルート14に行ってきましたー!


「HARUKA Super Session」



ここ本八幡ルート14は初めてのハコ。機会があれば行ってみたいと思っていたライブハウスだ。
確か35周年だったとか。老舗のハコだ。

さて、本日のライブ「HARUKA」であるが、ラウドネスのベーシスト、マー師匠こと、山下昌良さんが、メンバーを集めてメタルのカバーセッションやろうよ。といった感じの企画だ。

過去、昨年8/29東京と12/10本八幡の2度ほど会場に足を運ぶつもりで楽しみにしていたのだが、コロナ禍の影響で、やむなく断念し配信で楽しむことになったのだ。

配信では80年代メタルの選曲で知らない曲はないぐらいドンピシャの好みで充分楽しめた。
一時期の企画ものだと思っていたので、もう関東で直接見る機会もないのだろうと正直諦めかけていた。

ところが、コロナ禍が長引いたからかどうかは定かではないが、再始動し今回の機会に出会えたわけだ。
そう、まさに3度目の正直とも言えるリベンジマッチで、今回ようやく現地入りとなった。

楽しみとしてはゲスト出演のRie a.k.a. Suzakuことりえさんのギターを生で聴けるのも16ヶ月ぶりのこと。
また、ドラムのはるかさんの生演奏は17ヶ月ぶりとなる。これも楽しみだ。

Vo.Novさん、Gt.KENTAROさんは初見。
マー師匠とはりえさんのライブの時、バーカウンターでお会いして以来だ。

都合勝手もわからない中で不安だったが知り合いもいてよかった。こういう時は心強い。

さて、定刻の16:30開場。入場は整理番号順。着座形式となる。女性客も半数ぐらいと多い。

様子を見てチケットを取ったので番号もよくなかったし、前にも行きづらかったので、最後列センターにした。全体も見渡せて音も良さそう。

17:00丁度に暗転。Rie a.k.a. Suzakuインスト曲、"Black Hole"をSEにメンバー入場。
はるかさんのシンバルのカウントが鳴り、KENTAROさんのギターリフが刻まれる。まずはアクセプトより"Metal Heart"。
Novさんのウド・ダークシュナイダーに寄せた歌いっぷり。
マー師匠のコーラスに合わせて、早くも「メッタルハー!」で盛り上がる。

KENTAROさんのベートーヴェンの「エリーゼのために」のギターフレーズもよかった。

次もアクセプトより"Breaker"。はるかさんのドラムも冴え渡る。

Novさんより挨拶のMC。「メタルを卒業できないお前たちに…。」
確かにそうだ。笑

続いてはマノウォーより"Warriors Of The World"。
フロアからもあのマノウォーポーズの腕が挙がる。
「ウォー!ウォー!ウォー!」とつい歌ってしまいそうだ。

そして、きた!ラウドネスより"Soldier Of Fortune"。KENTAROさんのタッカン(高崎晃さん)ばりの逆手タッピングは凄まじく見応えがあった。
マー師匠もあのギターフレーズをよくやったといった感じだった。
「あのソロ難しいんだよ。」と。メンバー本人なだけにかなり説得力がある。笑

KENTAROさんがラーメンを食べに行ってリハーサルが始まるというのに戻って来なかった話。笑
確かに会場の目の前に並んでいるラーメン屋があったな。笑

ここで、ゲストのRie a.k.a. Suzakuことりえさん登場。

ここからはアメリカンのコーナー。
まずはストーン・フューリーより"Break Down The Wall"とハードロックナンバー。

そしてシンデレラより"Somebody Save Me"と軽快な曲が続く。
「セーヴミィ!」
りえさんがコーラスをとる姿も今やレア。魅せるりえさんのギターソロ。

更にナイトレンジャーより"Don't Tell Me You Love Me"。これはアガったー!
ジャック・ブレイスのようにベースを弾く仕草をしつつ歌うNovさん。
そして見せ場のギターソロ!
まずはブラッド・ギルズばりの独特なフレーズとアーミングテクニックを魅せるKENTAROさん。

そして続くりえさんのジェフ・ワトソンばりの速弾きギターソロへと続く。めちゃめちゃよかった。興奮の瞬間だった。

昨日は富士公演だったが富士山が見えなかった話。笑

ここからはブリティッシュコーナー!
いよいよ楽しみにしていた私にとってのハイライトだ。

今回は新曲を用意してきたとNovさん。
マジかー!なんとアイアン・メイデンから"The Number of The Beast"。これはたまらん。背後に怪物エディが出てくるかのように脳内再生し、いつしか「シックス!シックス!シックス!ザナンバーオブザビースト!」と歌わずにはいられなかった。

更にこれも新曲としてアイアン・メイデンより"Flight of Icarus"。マジかー!これも歌わずにいられない曲ではないかぁー!

更に更にアイアン・メイデンより"The Trooper"。なんとメイデン3連チャンと嬉しい思わぬ展開!

デイヴ・マーレイのフレーズを弾くKENTAROさん。そしてエイドリアン・スミスのフレーズを弾くりえさん。そして、スティーヴ・ハリスを彷彿させるマー師匠。

とにかくスゴかったの一言で着座のまま拳を振りかざしっぱなしで、覚醒状態で聴き入っていた。

すると間髪入れずにジューダス・プリーストから"Breaking the Law"。拳を突き上げて盛り上がっていた。
本来、前後に揺れながらのステージワークはなぜか左右に腰を振っている。笑

挙げ句にNovさんにより、フロアもみんな立たされて一斉に腰振りダンス。揃ってないのでもう一度。なんだこれは。笑

さて、ライブも終盤戦。りえさんより曲紹介。りえさんの歌ものメタル曲"Desire"。今やこういった機会でない限り、本人のライブでさえも滅多に聴けないレア曲。
超絶なりえさんのギターソロに激しいはるかさんのドラムもとてもよかった。

ここからははるかタイム。実ははるかさんは酒豪の話。笑

そしてはるかさんからの曲紹介。
はるかさんが在籍する女性メタルバンド
フェイト・ギアより"Fate Gear"と"Scars in my Life"の2曲を披露。
持ち曲ながら激しさ溢れるはるかさんのドラミング。ツーバスを踏みつつ、うつむきながら懸命に叩く姿はサイコーだった。

本編はここで終了。アンコールはアクセプトに戻り"Fast As A Shark"。この曲も実際のライブでも歌ってしまう盛り上がる定番曲だ。
りえさんとKENTAROさんのギターのハモりもサイコーだった。

ラストはラウドネスより"S.D.I."。これはもう盛り上がらないはずがない。
「エスディーアイ!」
マー師匠も気合いのコーラスだった。しかもこんなに間近で見れるなんて。

Novさん、「ありがとうございました!」
りえさんのインスト曲"Ocean Breeze"をBGMにメンバー退場。こうして、ライヴは終演。

着座でマスクをしたまま声も出せないライブであったが、アドレナリンが湧き出て、久々にとても心踊るライブだった。

セットリスト(100分)
01:Metal Heart(Accept,1985)
02:Breaker(Accept,1981)
-MC-
04:Warriors Of The World(Manowar,2002)
-MC-
05:Soldier Of Fortune(Loudness,1989)
-MC-
06:Break Down The Wall(Stone Fury,1984)
-MC-
07:Somebody Save Me(Cinderella,1986)
-MC-
08:Don't Tell Me You Love Me
(Night Ranger,1982)
-MC-
09:The Number of The Beast(Iron Maiden,1982)
-MC-
10:Flight of Icarus(Iron Maiden,1983)
-MC-
11:The Trooper(Iron Maiden,1983)
10:Breaking the Law(Judas Priest,1980)
-MC-
11:Desire(Rie a.k.a. Suzaku,2012)
-MC-
12: Fate Gear(Fate Gear,2015)
13: Scars in my Life(Fate Gear,2017)

Encore
14:Fast As A Shark(Accept,1982)
15:S.D.I.(Loudness,1987)

Novさんはどのバンドのどの曲を演るのかちゃんと紹介してくれるので、わかりやすいし聴く側の構えも万全となるのだ。
やはり80年代のメタルはリアルタイムで聴いていた私の原点であり特別なもの。
こうして違う形で体現できて嬉しかったし楽しかった。

さて、物販ではTシャツとサイン色紙を購入。ゲストのりえさんのサインもあってよかった。
背面はこんな感じ。
物販特典はメンバーと撮影会。
りえさんはまさか私が来ていたとは思わなかったと驚きの様子。はるかさんには写真集買いましたよと伝えた。
そしてアクセプトのTシャツは好評だったようだ。笑

後日、6月24日にはるかさんの音源付き写真集「森のはるか」が届いたのであった。
こうして現場に来ることができて本当によかった。
やはり実際のリアル体験は何ものにも代えがたい。あらためてそう思えた。
また次があるならハロウィンも聴いてみたいな。


■番外編
最近、ライブのたびにラーメン紀行となってしまっているが、今回は本八幡の「ラーメン木尾田」へ。7席程度の小さな店だ。
特製ラーメンとチャーシュー丼。ラーメンは魚介豚骨だが意外とあっさりな味。チャーシュー丼はバーナーで焦がしていて香ばしかった。どちらも食べごたえあってとてもおいしかった。