ミラーボックス内と裏蓋の上下だけなのでそんなに難しくない。
※なお、これを読んで「私もやってみよ」とかで不具合が出ても、当方は一切関知しません(笑)
お金をかけずにやってみようという方だけ読んでね。
モルトの貼り替えって業者さんに頼んだらいくらかかるのかなあ?
モルトとは跳ね上がったミラーは当たる部分と裏蓋に隙間に付いている遮光のためのスポンジみたいなやつ。
古いカメラは大抵これがダメ。
一見ただの隙間テープ的なスポンジであるが、ちょっと違う弾力がある。
イメージとしては低反発スポンジっぽい感じ?
これをまともに買ったら1000円ぐらいする。ほんの僅かしか使わない。
なにか代用品はないかと探してみた。
「ないだろうなー」と思いつつ、いつものようにダイソーでそれっぽいものを物色…。
あった…。
滑り止めマット。
ハート型しかなかった…orz 厚さは1ミリぐらい。
質感はなんとなくわかりますか?
色々と車内小物の滑り止めはあったが、この品だけは私のイメージしたモルト。
入念に袋の上からニギニギしてよく感触を確かめてから購入。
色はピンク・ブルー・ブラックがあったが、もちろんブラック。
在庫は僅かしかなかった。あぶな。
結果からいうと、これでばっちり!
まさかこんなにピッタリの物があるとは…ダイソー恐るべし…。
これで何台でも直せるね。
ではまず~ミラーのモルトはがし。
3箇所に貼り付いてる機種もあるが、幸いこれは(廉価版だから?)手前に1箇所だけ。
この部分を後ろのフォーカシングスクリーンに気をつけてピンセットやら爪楊枝やらを使って根気よく丁寧にかき取る。
耳かきとかもいいかも。
モロモロと粉が落ちてくるので、ミラーにサランラップでもかぶせておいたほうがよかった…。(失敗)
これはぜひ、かぶせてからやってください。
きれいに取れない時にはアルコールを染み込ませながら更にゴリゴリ。
※なおアルコールは絶対にフォーカシングスクリーンにつけないように!
私はやってませんが、やっちまうと取り返しがつかないそうです。
無水エタノールってやつを使った。
あらかた取れたら新しいスポンジの用意。だけど、ネバーっとしたスポンジなので切りにくい。
金尺でギュっと押さえながら、よく切れるカッターをなるべく寝かせて切る。
薄い両面テープをスポンジに貼り付けてから(これだと切りやすい)徐々にハサミで切りながら大きさを合わせていった。
だいたい大きさが決まったら恐れず貼ってみましょう。
大丈夫!材料はいっぱいある。何度でもやり直せます(笑)
ちょっとピンセットで押さえたりしてから、バルブにしてミラーアップ。様子を見る。
うんうん。OKみたいですよね。
粉も出なくなって気持ちよくなりました。
続いて裏蓋もやります。
こちらも同様に爪楊枝やらでほじくっていきます。竹串とかもいいかも。
ただ、この箇所あたりには「フィルムのカウンターリセットの穴」がありますので注意。
貼り込む時も穴を避けること。
1ミリぐらいに切ったスポンジを用意。
一本分が短いけど、仕方ない…。
あとは竹串など先の細いものでギューギューと詰め込んでいくだけ。
長さが足りないところは、重ねて詰め込みました。
特にこれといって接着はしなかったが、した方がいい?
蓋を開けたらビョンと出てきたり…?
実はなんの接着剤を使ったらいいのか分からなかった。
へたな物でスポンジが溶けたらいやなので、私はこれで様子を見てみます。
今はトラブルはないです。
端までいったらわずかに大きくハサミでカット。ギュっと詰め込む。
上下とも同じように詰め込んだら完成!
いいんじゃね?(^ε^)♪
裏蓋のモルトがやられたらフィルムが感光する恐れがありますので、古カメラにはこの作業は必須。
蓋の閉まり具合もしっかりしていい感じになりました。
今回はこれで終わり。安く済んだでしょ?(笑)
次は上部まわりの清掃を予定してます。
今は上の画像のように小汚い状態…。
はたしてきれいに蘇るのか~!?
:*:・( ̄∀ ̄)・:*: