蘇るPENTAX MV1 ① 雑談 | HUBLOG


マニュアルフォーカスのフィルムカメラを入手。

じつは、これに付いている銘玉【smc PENTAX-M 50mm】レンズが欲しかっただけ。
密かにデジいちに使うべく探していたわけで「本体はおまけ」だった。

こんな古ーいKマウントでもそのまんま最近のペンタックスのデジいちにも使えるからペンタックス、サイコー\(^o^)/てなわけである。

(キャノンやニコンがどうなのかは知らん)

このレンズで花とか撮ったらきれいなんだろうなーとわくわく。

使う予定はレンズだけとはいえ、いちお、本体もチェックー。

状態はまあまあで錆もなく、驚いたことに入ってた電池も生きててファインダー内のインジケーターが点灯。
シャッターもきれる。
シャッター幕もきれいで粘りもなし。
ミラーボックスは…んー。少々汚い。
各部のモルト(遮光スポンジ)はさすがにぼろぼろ。

肝心のレンズはわずかにカビてはいるものの傷もなく、絞り羽根も良好で全体的にかなり良好。
ということで、このままでもフィルム入れれば普通に使えるとは思う。

う~ん…。

これをそのままジャンク箱に放り込むのは気が引ける…。

薄汚れているのはかわいそうなので、出来る範囲で手をいれる事にした。

この「出来る範囲」というのが肝心で、やたらとバラすと絶対に修復不可能になることうけあい。(笑)
バラし好きとしては注意しなければ速攻でジャンク→不燃ごみになってしまう…。


メニューとしては、モルトの貼り替え、本体の掃除、レンズの玉を全部外して細部のカビ取り&クリーニング。

こんなもんかな?

次回から順次記事にしてみたいと目論んでいる。
ネタできたわww


背面には最初のオーナーが手で彫り込んだ「1980 55,5,3」の文字。
昭和55年5月3日に購入したのであろうか…。

ということは33年前の機体。
単純な構造とはいえ、そのまま普通に稼働するとは…さすがMade in Japanである。
今のデジいちが30年後に普通に動くか?
動かないでしょうね(笑)


MV1は高校生の頃、中トラ氏が中古で買って所持していた。
当時よく目にしたし、使わせてもらってたので記憶に残っている。

電源スイッチもない。シャッタースピードも表示されない。使うモードはオートだけ。
いたってシンプルな「絞り優先機」

ファインダーの中は左に赤・緑・黄の三色のLEDがあるだけのいさぎよさ。
あとは何もなし(笑)

写し方は簡単。
①フィルムを巻き上げる。
②「AUTO・100X(フラッシュ用)・B(開放)」のダイヤルからAUTOを選ぶ。
③ファインダーを覗きこみ、シャッターボタン半押し。緑が点くように絞りを調整。
④被写体にピントを合わせる。
⑤シャッターを押す。

あ。セルフタイマーが付いてる。
ゼンマイ巻いて、レバーを戻すと…ジ~~…カシャ!(笑)

ちゃーんと操作方法は覚えてた。


ちなみにそのころ私はやはり中古で買ったMINOLTAのX-7。
(いまのキミはピカピカに光って~♪)

カラー写真は高かったのでネオパンSSでモノクロ写真ばっかり撮った。

フィルム買うのも高いので、暗箱で使用済みのフィルム缶に生フィルムを充填。
フィルム缶ってビールの栓抜きで開けるんだよ。知ってた?(笑)

撮り終えたら現像タンクで撹拌棒をくるくる回してフィルム現像。
ネガを持って、押入れにこもって赤いランプを点ける。
印画紙に引き伸ばし。
バットに入れた現像液に竹ピンセットでちゃぷちゃぷ。
徐々に目の前に現れる画像…。

最終的にはカラープリントのDPEセットまで揃えた。
でも薬液の温度管理がすごくシビアで手におえなかった。
材料のコストも高くって、お店に出した方がずっと安かった(笑)

使う薬品も粉末で買ってきて、水に溶かして使ってたなあ。
あの酸っぱい匂いとともに思い出したよ。銀塩の思い出。
はー。懐かしー。

…(^_^;)

ついつい話が脱線しちゃいました。


当時はコンパクトで軽かったイメージのMV1も、今、再び手にとってみれば大きさの割に意外とずっしり。
ひんやりとしたボディは今のプラスチッキーなカメラにはない手触り。

きれいになったら新しいストラップつけてあげて、久しぶりにフィルムで撮ってみたいかも。

:*:・( ̄∀ ̄)・:*: