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けいおん! ~人物紹介その3~

軽音楽部の新入部員を紹介します。


※下記人物紹介では、多数のネタを使用しています。

  全てが真実とは限りませんので、詳しくは本編を見てご確認下さい。



♪中野 梓(なかの あずさ)
べれった-azusa

 担当:ギター

 通称:あずにゃん

 その他:

 自称ギター初心者。

 (実際は初心者ではなく、その腕前は唯よりも遥かに上手い)

 根が真面目であり、最初はふわふわした軽音楽部の雰囲気に
 慣れず、マジギレしたこともあった。

 好物は「たい焼き」であり、密かに語尾に「うぐぅ」を付けてみたいと

 思うことがあるとかないとか・・・

かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その4・復活?~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


あ「この物語はkanonやCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないで下さい。
  また、この物語を読む時はたい焼きを食べながら読んで下さい。」
舞「ぽんぽこ狸さん。
  『部屋を明るくしてできるだけ離れて読んで下さい』・・・
  これ、食べて。」
あ「たい焼き?
  いただきまーす!」
舞「どう?」
あ「か、辛いのれしゅ~!!」
舞「キムチ入りたい焼き・・・」
祐「前振りが長い!!」


ナ「俺はさっきまで普通に歩いていただけなのに、今二人の女の子に
  潰されている・・・
  まさに惨劇である・・・」



【かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その4・復活?~】


祐「あ、あゆ、重い・・・」
あ「ボクそんなに重くないよ~
  ボクの上にもう1人乗っかってるからだよ~」


ナ「俺にとっては、そんなことは関係無かった。
  とにかくこの状況を何とかしたかった。」


祐「と、とにかくどいてくれ!」
あ「あの、ボクの上からどいてもらえますか?」


ナ「あゆは自分の上に乗っかっているもう1人の女の子に話しかけた。
  だが、その女の子から意外な返事が返ってきたのである。」


風「嫌です。
  風子がどいてしまったら、あなたは逃げるに決まってます。」
あ「もう逃げないよ~
  だからどいてよ~」
祐「・・・お前、また食い逃げを・・・」
風「やっぱり、あなたは泥棒です!
  しかも前科持ちですか!
  そんな悪い人は風子が成敗します!」


ナ「そう言った女の子はあゆの上、もとい俺の上で暴れ始めた・・・
  このままではあゆより先に死んでしまうと思った俺はその女の子にお願いした。」


祐「た、頼む、俺がこいつをたい焼き屋のオヤジの所に連れて行くのを手伝うから、
  どいてくれないか・・・」
あ「うぐぅ!!
  祐一君の裏切り者!」
祐「勘違いされるようなことを言うな!
  俺はお前と違って食い逃げなんかしない!
  それにお前も知らない人に連行されるより、知合いの俺に連行された方が
  マシだろ?」
あ「そ、それはそうかもしれないけど・・・」
風「なんとなく、お二人の関係は分かりました。
  あなたのことを信じましょう。」


ナ「そう言って、ようやく俺は解放された。」


あ「ふぅ、やっと解放されたよ・・・」
祐「それはこっちのセリフだ。」
あ「うぐぅ、酷いよ祐一君。
  ボクだって人が上に乗ってたら重いよ。」
風「とても失礼です。
  風子そんなに重く無いです。」
あ「・・・そういえば祐一君。
  どうしてボクの肩を掴んでるの?」
祐「そりゃあ、あゆが逃げないようにするために決まってるだろ。」
あ「うぐぅ~~」
風「ふぅ、これで一件落着です。
  べれっとさん風子やりましたよ。
  あれ?べれっとさん?
  だ、大丈夫ですか!」


ナ「俺の上に乗っかっていたもう1人の女の子が突然自分の鞄にぶら下がっている
  キーホルダーに向かって叫びだした。
  よく見ると、そのキーホルダーはデフォルメの人形のような形をしていて、
  目を回している。」


風「ど、どうしましょう。
  べれっとさんがペチャンコになってしまいました。」
あ「べれっとさん?」
風「このキーホルダーのことです!
  それよりもどうしてあなたが盗んだたい焼きは無事なんですか!」


ナ「女の子に指摘されたあゆは困り果てていた。
  しかし、俺もあの惨劇の中でたい焼きだけが無事なのか不思議に思った。」


あ「そ、それはボクが咄嗟にたい焼きを庇って祐一君の上に乗っかったからだよ。
  たぶんそのキーホルダーは君がボクの上に乗った時に潰されちゃったんだと
  思うよ。」


ナ「あゆがたい焼きが無事であった理由とキーホルダーが潰された原因について
  話すと女の子の表情が曇った。」


風「・・・さ、最悪です・・・」
あ「そんな~~~」
風「いえ・・・今回は風子が最悪なんです・・・
  いくら悪者を捕まえるためとはいえ、風子はパートナーを犠牲にして
  しまいました。」
あ「君にとってそのキーホルダーはとても大事なものなんだね。」
風「・・・・」


ナ「女の子は落ち込んでいるとキーホルダーが一瞬動いたような気がした。
  気のせいだろうけど・・・」


べ「あ、あの・・・
  勝手に殺さないで下さい・・・
  あと自分はべれったです・・・」
風「べれっとさん!大丈夫ですか!!」


ナ「少女は思いっきりキーホルダーを抱きしめた。」


べ「ぐ、ぐるじぃ~
  だ、だから・・・べれったです・・・」
風「すいません。
  つい抱きしめてしまいました。」
べ「く、苦しかった・・・」

風「そんなこと言わないで下さい。
  あなたはとても幸せ者なんですよ。
  なぜなら、ヒトデ以外で風子が抱きしめたくなるのはあの子くらいなんですから。」
べ「ど、どうも・・・」


ナ「なぜか二人は自分達の世界に入っていた・・・
  いつの間にかキーホルダーの表情が照れているような表情に
  変わっていたのだが、俺やあゆが驚くところはもっと別のことだった・・・」


あ「祐一君、き、キーホルダーがしゃべったよ。」
祐「あ、あぁ・・・
  マジでしゃべった・・・」
あ「こんな不思議なキーホルダーに会えるなんてすごいよボク達。」


ナ「そんなセリフを言いつつ、あゆは俺の手をすり抜けて逃げ出そうとした。」


祐「待て、あゆ。」
あ「ど、どうしたのかな祐一君?
  なんでボクの肩を掴むのかな?」
祐「何どさくさに紛れて逃げようとしてるんだ?」


ナ「俺はそのままあゆをたい焼き屋のオヤジの所に引きずっていった。」


あ「う、うぐう~今日は仕方なかったんだよ~~~」
祐「そうか、それは大変だったな。
  理由は言わなくていいぞ。」
あ「う~ぐ~う~~~!!」
祐「どんな理由があろうと食い逃げは食い逃げだ!
  今日もあのオヤジの所に謝りに行くぞ!」
あ「うぐぅ~~~~~!!!」
風「風子達も行きましょう。」
べ「あぁ。」


ナ「その後あゆはいつものようにたい焼き屋のオヤジの所に誤りに行き、
  俺が盗んだたい焼き代を払った。
  それにしても毎回毎回この常連・・・いや、食い逃げ常習犯を許してくれる
  たい焼き屋のオヤジは本当にいい奴だと思った。」



つづく



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子        べ:べれった
祐:相沢 祐一        あ:月宮 あゆ
舞:川澄 舞          ナ:ナレーション(相沢 祐一)


その5 |その3

けいおん! ~人物紹介その2~

「けいおん!」1年生の部が終了した?ことを記念して

サブキャラの紹介をします。


※下記人物紹介では、多数のネタを使用しています。

  全てが真実とは限りませんので、詳しくは本編を見てご確認下さい。



♪山中 さわ子(やまなか さわこ)
べれった-sawako


 担当:吹奏楽部及び軽音楽部顧問

 通称:さわちゃん

 その他:

 学生時代に軽音楽部に所属していた経歴(暗黒時代?)あり。

 (当時の担当はギターで、その腕前はかなりのもの)

 普段は優しく、おしとやかな先生なのだが、怒ると「鉄槌の騎士」の

 異名を持つ人になるとかならないとか・・・



♪真鍋 和(まなべ のどか)
べれった-nodoka

 担当:生徒会役員

 通称:のどかちゃん

 その他:

 唯の幼なじみであり、良き理解者。

 (本作品の真のツッコミ担当でもある)

 彼女のプライベートは語られることが少ないので、もしかしたら麻雀が

 得意だったり、ペンギンを抱いていないと眠れないという裏設定が・・・



♪平沢 憂(ひらさわ うい)
べれった-ui

 担当:平沢家家事全般

 通称:ういちゃん

 その他:

 唯の1つ年下の妹であり、しっかり者。

 (姉妹仲は非常に良好である)

 彼女についても和と同様にプライベートがあまり語られないが、

 将来の夢は、「唯のお嫁さんになること」という伝説があるらしい・・・

かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その3・追跡~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


祐「この物語はkanonやCLANNADの本編とはあまりが関係ない。
  よって、過度な期待をしないように。
  あと、この物語を読む時は部屋を明るくしてできるだけ離れて読むんだぞ。
  お兄さんとの約束だ」
あ「祐一くん、キャラ間違ってるよ~。」


ナ「キセキの欠片を集めるためにたい焼き屋を訪れた自分達は、突如現れた
  たい焼き泥棒の少女を追いかけていた・・・」



【かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その3・追跡~】


風「いい加減止まって下さ~い!!」
あ「う~ぐ~う~」
風「どうして風子のお願いを聞いてくれないんですか!」
あ「追いかけられてるのに素直に止まる人なんてあんまりいないよ~」


ナ「たしかに強盗が警察に止まれと警告されて素直に応じる奴はそうはいないと
  納得してしまった。」


風「変なことに納得しないで下さい。
  こうなれば、最後の手段です。」
べ「どうするの?」


ナ「伊吹さんの今のツッコミが自分の感想に対してなのか、この物語の
  ナレーションに対してなのかはさておき、その最終手段の内容が気になった。」


風「今の風子は走るので精一杯です。
  なので風子のために一肌脱いで下さい!
  えっと、ベレー帽さん!」
べ「べれったです!
  つか、最終手段ってそれ!?」
風「当たり前です。
  あなたは風子のパートナーなんですから、こういう時にこそ役立って下さい!」
べ「そうかもしれないけど、キーホルダー化した俺にどうしろっていうんだよ!」


ナ「そう、今の自分はキーホルダーなのだから物理的な戦力になるとは
  思えなかった。
  もっとも、人間の姿であっても運動神経が皆無に等しい自分では戦力に
  ならないだろうが・・・」


風「まったく、役に立ちませんねぇ。」
べ「すいません。」
風「じゃあ、風子に何かアドバイスを下さい。」


ナ「たしかに、アドバイスならこの体でも可能だ。
  なので、早速考えてみることにした。
  といっても、ベタな方法しか思いつかないのだが・・・」


べ「えっと・・・じゃあ、その手に持ってるヒトデを投げてみるとか・・・
  でもそれは危ないか・・・」
風「あなたは風子の大事なヒトデを武器として使えというんですか!」
べ「ですよねぇ~
  ごめんね、すぐに別のを考えるから。」


ナ「次の案を考えていると、伊吹さんが意外なことを言い出した。」


風「でもあなたの言うとおり、この状況ではそれしかないと風子も思ってました。
  なので許してあげます。」
べ「本当?
  俺はてっきり、ヒトデの変わりに自分が投げられると思ったよ。」
風「それも考えましたが、あなたでは直撃させても威力が低すぎます。」
べ「そうりゃあ、そうだけど・・・って当てる気マンマン!?」
風「当たり前です!
  さぁ覚悟して下さい、たい焼き泥棒さん!
  風子の大切なヒトデを武器として使う以上、容赦はしません!!」


ナ「てっきり威嚇で投げるとばかり思っていたので、少し驚いてしまった。
  しかしそうなると別の問題が発生してくる。
  なんせ今走ってるのは市街地、それも商店街の真っ只中だったからだ。」


べ「伊吹さん、コントロールの方は大丈夫なの?
  他の人に当てたら大変だよ。」
風「安心して下さい。
  風子は近所でも『あの子はヒトデを投げさせたら右に出るものはいない』
  とよく言われます。」
べ「どんな近所ですか!?」


ナ「そんなやり取りをしながら、伊吹さんはヒトデを構えた。」


風「それでは、いきます。
  覚悟して下さい、たい焼き泥棒さん。」


ナ「ヒトデを投げようとしたその時、逃げている女の子の叫び声が聞こえてきた。」


あ「どいて、どいて~」
祐「あゆ!
  またか、またこのパターンか!」


ナ「なんと女の子の前方に男の人が振返っているではないか。
  二人の距離を考えると、女の子にヒトデをぶつけても、誤って男の人にヒトデを
  ぶつけても大惨事になることは避けられそうに無かった。」


べ「伊吹さん、ちょっとタンマ!」
風「え~い!!」
べ「あ~~~!」


ナ「自分が叫ぶと同時にヒトデを投げる伊吹さん。
  そしてヒトデは女の子の頭上を通過して・・・」


祐「今度は避けてやる!
  ん?
  ぐはっ!」


ナ「お約束ながら、男の人の顔面にヒトデが命中。
  さらに・・・」


あ「うぐぅ~~~」
祐「ぐおっ!!」


ナ「逃げていた女の子が男の人の上にダイブ。
  そして・・・」


風「急に止まらないで下さい!!」
祐「うぎぃ!!!」
べ「ふぎゅぅ!」


ナ「どこまでもベタな展開だが、伊吹さんがその女の子の上にダイブ。
  そして、伊吹さんの鞄からぶら下がっていた自分も伊吹さんと女の子の間で
  潰されるハメになった。」


べ『女の子二人に潰された人は、きっとすごいことになってるんだろうな・・・』


ナ「そんなことを薄れゆく意識の中で考えていた・・・」



おわり・・・



あ「という訳で、この話はおしまいだね。」
風「そうなんですか!
  風子ショックです!」
祐「あんな終わり方があるか!」
べ「はは・・・」



つづく・・・?



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子
べ:べれった
祐:相沢 祐一
あ:月宮 あゆ 
ナ:ナレーション(べれった)


その4 |その2

かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その2・たい焼き~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


あ「この物語はkanonやCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないで下さい。
  また、この物語を読む時はたい焼きを食べながら読んで下さい。」
祐「違う、『部屋を明るくしてできるだけ離れて読んで下さい』だろ。」


ナ「最初の世界に辿り着いた伊吹さんと自分は、この世界のキセキの欠片を
  探すために市街地にやって来た。」


【かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その2・たい焼き~】


べ「ところで、こんな街ん中にキセキの欠片ってやつがあるの?」
風「はい、この街の中から風子と同じような匂いがします。」
べ「匂いって・・・そんなに特徴的な匂いなの?」
風「まぁ、キーホルダーになってしまったあなたには分からないと思いますが、
  風子には分かります。」
べ『たぶん人の時でも分からないと思うよ・・・』
風「あの、今失礼なことを考えませんでしたか?」
べ「いや、伊吹さんは凄いなって。
  自分はそういうのあんまり分からないから・・・」
風「そうですか・・・少し残念です。」


ナ「そんな『匂い』談義を繰り広げられても自分はついていけないと思ったので、
  目的地について聞くことにした。」


べ「ところでさ、その人は何処にいるの?」
風「もう少し先です。」


ナ「するとたい焼き屋が見えてきた。」


べ『まさか、たい焼きの匂いを辿って来たわけじゃないよな・・・』
風「ここです。名前が変な人、じゃなくて・・・えっと・・・べ、ベンジャミンさん。」


ナ「またしても自分の名前を間違える伊吹さん。
  でも頑張って自分の名前を言おうとしてくれてることが少し嬉しかった。」


べ「頑張ってくれているのは嬉しいけど、今回も外れだよ。」
風「また名前を間違えてしまいましたか。」
べ「うん。
  まぁ、『べ』は合っていたけど・・・」
風「じゃあ、何ですか?」
べ「べれっただよ。」
風「分かりました。
  次は間違えないように努力します。」
べ「うん。
  それであのたい焼き屋さんが目的地なの?」
風「はい、風子が探している人は居ないみたいですけど、あそこから匂いがします。」
べ「たい焼きの匂いなの?」
風「たい焼きの匂いもしますけど、風子と同じような匂いが微かにします。
  なので、ここで待っていれば必ずその人が現れるはずです。」


ナ「いつ来るか分からない相手をここでずっと待つのだろうか。
  とりあえず、伊吹さんに聞いてみることにした。」


べ「ねぇ、その人が来るまでずっと待つの?」
風「そうですねぇ・・・風子お腹が空きました。
  たい焼きが食べたいです。」


ナ「自分の質問に答えてくれない伊吹さん。
  でもとりあえず、たい焼きでも食べて待つのもありということで、
  彼女に賛同することにした。」


べ「そうだね。
  でも、キーホルダーになっちゃってるからお金を払えないよ。」
風「それは困りました!
  風子お財布持ってません!」


ナ「と言いつつ自分の鞄を探る伊吹さん。
  すると彼女は鞄から見覚えのある財布を取り出した。」


風「お財布がありました!
  でもこれ、風子のお財布じゃありません!
  まさか風子、悪いことをしてしまったのでしょうか!」
べ「伊吹さん落ち着いて。
  その財布自分のだから安心して。」
風「そうですか。
  風子泥棒さんになってしまったのではないかと心配してしまいました。」


ナ「何で伊吹さんの鞄に自分の財布が入っていたかはきっと『大人の事情』
  ということにした。」


べ「伊吹さん、その財布の中のお金使っていいからたい焼き買ってきなよ。」
風「いいんですか?」
べ「いいよ気にしないで。」
風「有難うございます。では早速たい焼きを買いましょう!」


ナ「嬉しそうにたい焼き屋さん向かい、彼女はたい焼きを注文した。」


風「すいません。
  たい焼きを2つ下さい。」
た「たい焼き2つで200円だよ。」
風「はい、これでいいですか。」
た「200円ちょうどだね。
  はい、まいど。」
風「有難うございます。」


ナ「たい焼きを2つ食べるのかと思っていると伊吹さんが自分にたい焼きを
  差し出した。」


風「はいどうぞ。
  一緒にたい焼きを食べましょう。」
べ「有難う。
  だけど、この格好じゃ食べられないと思うんだ・・・」
風「はっ!そうでした!
  あなたは今キーホルダーでした!
  風子、あなたに申し訳ないことをしてしまいました・・・」


ナ「そう言って、しょんぼりする伊吹さんを何とか励まそうとした。」


べ「いいよ気にしないで。
  代わりにそのたい焼き、伊吹さんが食べていいから。」
風「そうですか・・・それじゃ、遠慮なく頂きます。」


ナ「そう言って、伊吹さんはたい焼きを食べ始めた。
  すると突然意味不明な叫び声を上げた!」


風「○×△■$%〒@!!!」
べ「えっ!?
  もう一回頼む。
  つか、たい焼きをほうばったまましゃべらないで。」
風「もぐもぐ・・・
  はぁ~すいません。
  でも、風子と同じ匂いがする人が近づいて来たので、ついお行儀の悪いことを
  してしまいました。」
べ「何処に居るの?」
風「あそこです。」


ナ「彼女が教えてくれた先にはさっきのたい焼き屋があり、そこに1人の女の子が
  たい焼きを大量に買っていた。」


べ「あの人?」
風「はい、たぶんそうです。」
べ「あっ!」
風「あっ!」


ナ「二人揃って叫んだ瞬間、その女の子が大量のたい焼きを抱えて走り出していた。
  しかも、その子はお金を払っていないように見えた。」


風「今の見ましたか?」
べ「あぁ、見た。」
風「泥棒さんです!
  急いで追いかけましょう!」
べ「了解!」


ナ「自分達が女の子を追いかけようとしたのと同時にたい焼き屋の主人もその子を
  追いかけようとしていた。
  しかし、ベタにも発電機のコードに足を引っ掛けてしまい、盛大に転んでしまう。」


風「大丈夫ですか?」
た「あぁ、大丈夫だ・・・」
風「ご主人はここで待っていて下さい。
  風子達があのたい焼き泥棒さんを捕まえてきます!」
た「あ、あぁ。」


ナ「そういって、勢い良く駆け出す伊吹さん。
  しばらくすると、その女の子が見えてきた。」


風「待って下さい!
  たい焼き泥棒さん!」
あ「うぐぅ~!
  今日はたい焼き屋さんじゃなくて、変な子が追いかけて来るよ~」
風「風子、変な子じゃありません!
  大人しく止まって下さい!」
あ「うぐぅ、そんなことできないよ~」


ナ「こうして、風子とたい焼き泥棒との壮絶な追いかけっこが始まった。
  そしてこの出来事が、不思議な少女『月宮 あゆ』との出会いと、この世界での
  物語の始まりであった。」



つづく



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子        べ:べれった
祐:相沢 祐一        あ:月宮 あゆ 
た:たい焼き屋の主人   ナ:ナレーション(べれった)


その3 |その1

かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その1・雪原~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


風「この物語はCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないで下さい。
  また、この物語を読む時はヒトデを抱きしめて和みまくりながら読んで下さい。」
べ「いやいや、『部屋を明るくしてできるだけ離れて読んで下さい』だろ。」


ナ「最初の世界に辿り着いた風子と名前が変な人は銀世界のど真ん中に
  立っていました。」



【かぜのこ☆ふぅちゃん ~雪の街その1・雪原~】


風「風子参上ー!
  さぁ、名前が変な人到着しましたよ。」
べ「あのさ、また名前忘れたの?」


ナ「名前が変な人がとても失礼なことを言ったので、風子は言い返しました。」


風「そんなはずありません!
  あなたはとても失礼です!
  あなたの名前は、え~と・・・
  バトルマニアさんです!」
べ「一文字もあってない・・・」
風「そんなはずありません!
  嘘はつかないで下さい!」
べ「いや、本当だし・・・」


ナ「名前が変な人があまりにも悲しそうな顔をしたので、風子は少し申し訳なく
  なってしまいました。
  なんかずるいです・・・」


風「あの、本当に間違ってますか?」
べ「はい・・・」
風「それは失礼しました。
  という訳で名前を教えて下さい。」
べ「べれったです・・・」
風「分かりました。
  もう大丈夫ですから安心して下さい!」
べ「ところでここは・・・?」


ナ「彼は突然話の内容を変えてきました。
  仕方が無いので、辺りを見渡して答えました。」


風「辺り一面雪景色です!
  分からないんですか!」
べ「そりゃあ、分かるけど・・・
  そういえば、何だか視界が変なんだけど・・・」


ナ「風子はようやく気付いたのかと少し呆れてしまいましたが、風子は大人なので
  教えてあげることにしました。」


風「この世界では、あなたは風子の鞄のキーホルダーです。
  なので、いつもと視界が違うのは当たり前です。」
べ「えっ・・・え~~~!!
  俺、人じゃないの!?
  なんで!?」
風「それは分かりません。
  そんなことより、風子のお洋服似合いますか?」


ナ「この世界に来てからずっとスルーされていたので、風子からアピールして
  みました。
  きっとこの人はデートとかしたことがない可愛そうな人なんだと思います。」


べ「あぁ、よく似合ってるよ。
  でも、校章が付いてるってことは学校のコートなの?」
風「はい、風子が通っている学校のコートです。
  何か変でしょうか?」
べ「いや、似合ってるよ本当に。」


ナ「その時風子の第六感がこの人はとても失礼なことを考えていると
  教えてくれました。」


風「怪しいです。
  あなたはとても失礼なことを考えてましたね。」
べ「い、いや、そんなことないよ。」
風「・・・最悪です!
  その顔は絶対嘘をついてます!
  どうせあなたも風子のことを『小学生みたい』だとか思っていたに
  違いありません!
  どうして、風子の大人の雰囲気が分からないんですか!!」


ナ「風子は思わず彼のことを思いっきり怒鳴ってしまいました。
  今は少し悪いことをしてしまったなと思っています・・・」


べ「ごめんね・・・
  でも君のこと、小学生だとは思って無いよ。」
風「じゃあ、いくつに見えますか?」
べ「えっと、15とか16くらいかな?」
風「とても最悪です!
  やっぱりあなたも風子のことを子供扱いしてるじゃないですか!」
べ「じゃあいくつなの?」
風「最悪です!
  女性に年齢を聞くなんて信じられません!
  あなたには常識ってものが無いんですか!」
べ「じゃあ、どうしろっていうだよ!
  きみが何歳か分からない状況で、きみに聞く以外に方法はあるのかよ!」


ナ「とうとう、名前の変な人が逆ギレしてしまいました。
  普段なら逆ギレされたままにはしませんが、彼は最初に会った時からあまり
  怒らないイメージがあったので、なんだか怖くなってしまいました。」


風「・・・」
べ「ど、どうした?」
風「風子、初めてあなたに怒られました・・・
  あなたは風子のこと嫌いになったんですか・・・?」
べ「なんでそうなるの?
  別にきみのことを嫌いになったわけじゃ・・・ってなに言ってんだ俺は!!」
風「やっぱり風子のこと、嫌いになったんですね・・・」
べ「そういうわけじゃないんだよ。
  それにさっきのことは謝るから。
  だからそんな顔しないで、ね。」


ナ「彼はどうしていいのか分からない顔をしながらも、必死で風子に優しい言葉を
  かけてくれました。
  なんとなく、いい人っぽく見えます。」


風「じゃあ、風子のこと、『風子』って呼んで下さい。」
べ「えっと・・・その・・・せめて苗字じゃだめ?」
風「なんで苗字なんですか?何だかよそよそしいです。」
べ「その・・・恥ずかしくて・・・だから・・・お願い!」
風「・・・分かりました。
  今はそれで妥協します。
  でも、いつか風子のこと名前で呼んで欲しいです。
  ですから、約束して下さい。」
べ「ど、努力します・・・」
風「それじゃあ行きましょうか、名前が変な人。」
べ「あぁ、俺の名前は覚えてくれないのね・・・」
風「安心して下さい。
  風子もいつかあなたの本当の名前を呼べる日が来ると思っています。
  ですから、あなたも風子のこと名前で呼べるように頑張って下さい。」
べ「分かったよ・・・い、伊吹さん・・・」


ナ「苗字でもたどたどしいので、約束が果たされるか不安に思ってしまいました。
  でも彼のことを信じてみようと思うことにしました。」



つづく



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子
べ:べれった
ナ:ナレーション(伊吹 風子)


その2 |旅の始まり

かぜのこ☆ふぅちゃん ~旅の始まり~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


べ「この物語はCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないで下さい。
  また、この物語を読む時は部屋を明るくしてできるだけ離れて読んで下さい。」


ナ「謎の少女との出会いと少女から手渡された木彫りの彫刻。
  その出来事は、これから始まろうとする不可思議な物語の序章でしかなかった。」



【かぜのこ☆ふぅちゃん ~旅の始まり~】


ナ「謎の少女風子から木彫りの彫刻を手渡されて数日が経った。
  自分は今日も普段通り家路についていたのだが、強い風と共にまたしても
  背後から声を掛けられた。」


風「風子参上ー!」
べ「!!!」


ナ「またしても突然の出来事に固まってしまう自分。」


風「そこの変な人、また同じリアクションですか。
  もしあなたが芸人だったら食べてはいけないと言っても過言では無いと
  思います。」
べ「まぁ、芸人じゃないしな。
  つか、『変な人』って名前じゃないんだけど・・・」
風「じゃあ、名前が変な人!」


ナ「より具体的になったことである意味ショックを受けてしまう自分・・・」


風「なんですか、不満ですか?」
べ「そりゃあ・・・」
風「じゃあ、名前を教えて下さい。」
べ「前に自己紹介したじゃないか。」
風「すいません。
  名前忘れました。」


ナ「酷いと思ったが、自分も人の名前と顔が一致するのに時間が掛かるので
  黙っていることにした。
  それどころか彼女のそんな素直なところが羨ましく思えてしまった。」


べ「自分はべれったと言います。」
風「やっぱり、名前が変な人です。
  風子は今まで色んな変な人に出会ってきましたが、あなた程名前が変な人には
  出会ったことが・・・無いことにします。」
べ「今の沈黙は何?」
風「気にしないで下さい。
  それより、あなたはどうしてそんなに変な名前なんですか?」
べ「一応ペンネームみたいなものだからな。」
風「じゃあ、本当の名前を教えて下さい。」
べ「それは・・・えっと・・・色々と・・・事情がありまして・・・」
風「じゃあ、あなたは『名前が変な人』ということで決まりです。」
べ「・・・・ところで今日はどうしたんですか?」


ナ「彼女は突然我に返ったようになり、一気に事情を話し始めた。」


風「そうでした。
  風子には大事な用事がありました。
  早速ですが、キセキの欠片を集めるのを手伝って下さい!」
べ「セキキノカケラ?
  それを集めるとどうなるの?」
風「風子が元の世界に戻るのに使うんです!
  どうして分からないんですか!
  前回のお話をちゃんと読みましたか!?」
べ「すいません・・・」


ナ「あまりの勢いに思わず謝ってしまう自分。
  というか、微妙に触れてはいけない事に触れていたような気がするのだが・・・」


べ「それで自分は具体的にどうすればいいんですか?」
風「それは分かりません。」
べ「えっと・・・」


ナ「あまりの発言に自分は再び固まってしまった。」


風「とにかく、キセキの欠片を集めにいきましょう。
  移動は風子に任せてください!」
べ「えっ!でもどうやって・・・」
風「そうそう、あなたの仕事とか日常とかは気にしないで下さい。
  おそらく、最後は夢オチとして処理されるはずです。」
べ「え~~~」
風「文句ならあとでいくらでも聞きます。
  早く着替えてヒトデを持ってきて下さい!」
べ「ヒ、ヒトデ?」


ナ「何だかもうついていけない展開になった上にヒトデという単語に耳を疑った。」


風「木彫りのヒトデです!
  この前風子が差し上げたじゃないですか!
  まさか、捨てたんですか!」
べ「あれって、ヒトデだったんだ・・・」
風「最悪です!!
  風子のヒトデへの愛があなたには分からないんですか!」
べ「すいません・・・」
風「もういいです!
  謝っている暇があったら、さっさと準備して来て下さい!
  いつまでレディーを待たせる気ですか!」
べ「す、すいません~~~」


ナ「彼女に怒られながら、すぐに家に帰り、支度をして彼女と合流した。」


風「それじゃあ、いきますよ。」
べ「あのさ、お金とか寝るところとかどうするの?」
風「それは気にしなくてもいいです。
  あなたにとっては夢の世界みたいなものですから、どうにでもなります。
  それにこの物語を書いている人もそこまで気にはしないはずです。」
べ「・・・・・・」


ナ「ついに作者批判?までし始める彼女。
  というか、いろんな意味で大丈夫なのだろうかと思ってしまった。」


風「今度こそいきますよ。
  いい加減覚悟して下さい、名前が変な人。」
べ「あ、あぁ・・・」
べ『あぁ、もうついていけない・・・
  どうせ夢ならもっと楽しい夢がいいのに・・・』


ナ「自分は心の中でこれから始まる夢、もといこれから始まる物語に不安を
  隠せないでいた。
  彼女はそれを察したのか優しく微笑んでくれた。」


風「名前が変な人、あなたは風子が選んだパートナーです。
  ですから自信を持って下さい。
  風子はあなたが風子を元の世界に戻してくれると信じています。
  それに作者の方も風子やあなたに残酷な結末を用意してはいないと思います。」


ナ「その暖かな言葉は本来すごくいい台詞に聞こえるのであろう。
  自分の呼び名と作者批判さえなければ・・・
  でも、自分は少しだけ安心することができた。」


べ「よし、いつでも出発してくれ。」
風「分かりました。
  それではいきます。」


ナ「次の瞬間風が吹き、二人はその場から消えていた・・・」



つづく



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子
べ:べれった
ナ:ナレーション(べれった)


雪の街 |幻想世界

かぜのこ☆ふぅちゃん ~幻想世界~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


女「この物語はCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないでね。
  また、この物語を読む時は部屋を明るくしてできるだけ離れて読んでね。」


ナ「その子は久しぶりに私の世界(ところ)にやって来た・・・
  自分の運命を切り開くために・・・そして大好きな人達の運命を変えるために・・・」


【かぜのこ☆ふぅちゃん ~幻想世界~】


風「風子参上ー!
  ってここは何処ですか!」
女「ようやく会えたね・・・」
風「あなたは誰ですか?」
女「私はね・・・この世界の意志かな?」
風「そうですか・・・」


ナ「彼女は元々この世界ともう一つの世界の両方の世界を行き来できる存在なの。
  だから私は何度も彼女に会っているの・・・
  でも彼女は二つの世界を行き来する度にもう片方の世界の記憶が
  無くなってしまうの。」


風「あなたが風子をここに呼んだんですか?」
女「う~ん、そうとも言えるし、そうとも言えないんだ・・・」
風「どちらなんですか?」
女「う~ん、どっちだろ・・・」


ナ「彼女は今無理やりこの世界に存在しているの。
  だから、この世界に留まっていられるのは僅かな時間だけ・・・
  私は彼女に伝えなければならないことがあったから、話を進めたの。」


女「あなたは今、元の世界に戻れなくなってるんだよ・・・」
風「風子、元の世界に戻りたいです。」
女「そうだね。
  あなたが元の世界に戻るためにはキセキの欠片を集める必要があるんだよ・・・」


ナ「そう、彼女が元の世界に戻るためにはキセキの欠片が必要だったの。
  元の世界に戻った後にある人の運命を変えるためにもそれは必要だったの・・・」


風「キセキの欠片?
  それはヒトデみたいなものですか?」
女「ごめんね。
  それがどんなもので、いくつ集めればいいのか私にも分からないんだ・・・」
風「そうですか・・・」


ナ「しゅんとしてしまった彼女を励ますために私は知っていることを教えたの・・・」


女「あなたがさっき出会った人はきっと力になってくれると思うよ・・・
  たぶんあの人以外にも力になってくれる人がいると思うから探してみて。」
風「分かりました・・・
  でも、あの変な人は風子の力になってくれるでしょうか。」
女「変な人?
  あぁ、べれったさんのことだね。」
風「そうです。
  そんな名前の人でした。」


ナ「相変わらず人の名前を覚えないんだね。
  『パパ』のことも最初は『変な人』って言ってたもんね。
  そんなことを思いながら、私は彼女に告げた・・・」


女「大丈夫だよ・・・
  あの人はたぶんあなたの力になってくれるから・・・」
風「そうですか・・・
  それじゃあ、早速名前が変な人の所に戻りたいと思います。」


ナ「その時、強い風が吹いて、気付いたら彼女は姿を消していたの・・・」


女「頑張ってね・・・
  風子お姉ちゃん・・・」


つづく・・・



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子
女:幻想世界の少女
ナ:ナレーション(幻想世界の少女)


旅の始まり |出会い

かぜのこ☆ふぅちゃん~出会い~

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


べ「この物語はCLANNADの本編とはあまり関係ありません。
  過度な期待をしないで下さい。

  また、この物語を読む時は部屋を明るくしてできるだけ離れて読んで下さい。」


ナ「その少女は時空を超え、時を超え、颯爽と現れるという・・・
  そして、出会った人々に木彫りの彫刻と僅かな幸せをもたらすという・・・
  その少女の名は・・・!」


【かぜのこ☆ふぅちゃん ~出会い~】


ナ「その日は特に用事も無く、寄り道もせずに家路についていた。
  その時、強い風が吹いたかと思うと突然背後から声を掛けられた。」


風「風子参上ー!」
べ「!!!」
風「神出鬼没!みんなのお姉さん!風子の参上です!」
べ「・・・・・・」


ナ「とりあえず振返りはしたものの、あまりにも突然の出来事に自分は
  固まってしまった。」


風「随分と反応が薄い人ですね。」
べ「すいません・・・
  驚いてしまって・・・」
風「声が出なくなってしまう程驚きましたか。
  それは良かったです。
  風子も心を鬼にして頑張った甲斐がありました。」
べ「それはどうも・・・」


ナ「胸を張って得意げになる女の子。」


風「あなたの名前を教えて下さい。」
べ「へっ?自分の名前?」
風「そうです。
  風子はもう名乗りましたから、今度はあなたが名乗る番です。」
べ「えっと・・・べれったといいます・・・」


ナ「普通なら本名を名乗るのが常識であるが、何故かペンネームを名乗って
  しまったのである。
  今思えば、これが全ての始まりだったのかもしれない・・・」


風「へ、変な人がいます!
  あなたは外国人か異星人ですか!
  そんな変な名前の人がいるなんて風子ショックです!」


ナ「もうめちゃくちゃな言われようである。
  仕方が無いので自分が名乗った名前を説明することにした。」


べ「えっと、『べれった』っていうのはペンネームなんです。
  何故だか分からないけど本当の名前を言うのが恥ずかしくて・・・」
風「ビックリしました・・・
  風子ついに違う星にまで飛ばされて来たのかと思いました。」


ナ「状況が飲み込めない自分はとりあえず、その女の子に事情を聞くことにした。」


べ「あのさ、どうしてこんな所にいるの?
  それでなんで自分に声を掛けたの?」
風「知りたいですか・・・?」
べ「うん。」
風「話すと長くなりますが、いいですか?」
べ「うん。」
風「そうですか・・・
  それでは早速・・・」


ナ「彼女の話は本当に長く、身振り手振りも交えてこれまでの経緯を教えてくれた。
  高校の入学式の日に車にぶつかりそうになり、気が付くと高校の教室に
  居たこと。
  その後、彼女のお姉さんの結婚式に出席する人達を集めるのに苦労したこと。
  そして、結婚式の日を境に様々な世界に飛ばされるようになってしまったこと。」


風「という訳で風子は元の世界に戻れなくなってしまいました。
  ちなみにあなたに声を掛けたのはたまたまです。」
べ「えっと、どこにツッコミを入れればいいのかな?」
風「あなたも風子の言う事を信じてくれないんですか!
  あなたなら風子の話を信じてくれて、元の世界に戻るお手伝いをしてくれると
  思ったのに!
  あなたは風子を傷ものにする気ですか!」
べ「・・・わかったよ。
  話についてはとりあえず信じるから。」
風「とりあえずってなんですか!」
べ「まぁまぁ、落ち着いて・・・
  君が困っていているんなら、自分ができる範囲で手伝うからさ。
  それと、道の真ん中で危ない発言は控えてね・・・」


ナ「少し不満そうな顔をしつつも、彼女は持っていた木彫りの彫刻を差し出した。」


風「これ、上げます。
  風子のお手伝いをしてくれるというのなら、絶対に無くさないで下さい。」
べ「わかったよ。
  えっとこれは星?」
風「ヒトデです。」
べ「へっ!?」
風「ヒトデです。」
べ「そ、そっか・・・
  まぁ、可愛いし、君の手伝いをするって証だから大事にするよ。」
風「よ、喜んでもらえて光栄です・・・
  それでは変な人、また会いましょう。」


ナ「また、強い風が吹いたかと思うと彼女は姿を消していた。」


べ「彼女の話も嘘じゃないかもな・・・
  つか、『変な人』って覚えられちゃった?」



つづく?



【今回のキャスト】
風:伊吹 風子
べ:べれった
ナ:ナレーション(べれった)


幻想世界 |

祐一の初夢・その5

※各自のセリフついては、キャラの略称を参考にして下さい。
 詳しくは本作の一番下のキャスト表を見て下さい。



【アバン】


舞「この物語はkanonやAIR、CLANNADの本編とは関係無い。
  過度な期待をしてはいけない。

  あと、この物語を読む時は部屋を明るくして、できるだけ離れて読んで。」


ナ「ついに初夢の縁起物である"富士"、"鷹"、"茄子"を見つけた祐一。
  あとは夢から覚めて新年を迎えるだけなのだが・・・」



【祐一の初夢・その5】


祐「で、これからどうすればいいんだ?」
住「どうするって何をだ?」


ナ「いきなり今後の展開を不安させる国崎さんの台詞に俺は思いっきりツッコミを
  入れた。」


祐「何をって、夢から覚める方法ですよ!
  初夢の縁起物は全部揃ったんですからもういいでしょ!」
住「そんなに怒るなよ。
  悪いがお前を起こす方法は知らん。」
祐「知らねぇのかよ!」


ナ 「とんでも発言をする国崎さん。
   仕方がないので、神奈さんに聞くことにした。」


祐「神奈さんは知ってますよね?」
神「余も知らぬぞ。
  翼人とて、何もかも知っている訳では無いからのう。」
祐「そっちもかよ!」


ナ「さて、どうしたものかと考えていると国崎さんが口を開いた。」


住「まぁ俺達は知らないが、ピンチの時にさりげなく助けてくれる彼女をお前は
  見つけたんだろ?」
祐「そうか、舞か!
  って、何で舞が俺を助けてくれたことを知ってるんですか?」
住「いや何となく。」
祐「何となくかよ!」


ナ「とにかく俺は夢から覚める方法を舞に聞いてみた。」


祐「頼む舞!
  牛丼奢るから、夢から覚める方法を教えてくれ!」

舞「この世界で寝ればあっちは起きる。
  あと、奢ってくれなくても祐一には教える。」
祐「方法って、それだけ?」
舞「それだけ。」


ナ「割と簡単な方法に拍子抜けしてしまったが、とりあえず寝ることにした。」


祐「・・・・」
住「じー」
神「じー」
舞「じー」
祐『そんなに見つめられると眠れん・・・』


ナ「そんなことを思っていると、またしてもあの二人組みがやって来た。」


杏「あら?
  ねぇ、陽平。」
陽「あ?」
杏「祐一が寝ようとしているわよ。」
陽「あぁホントだ。
  今度は杏が子守唄でも歌ってあげれば?」
祐『なるほど、犬の着ぐるみをきた女の子は杏という名前だったのか。
  で、今回は彼女が俺に子守唄を歌ってくれるわけだな。』


ナ「そんな俺の考えが甘いものであることを、俺はすぐに知ることになる。」


杏「なんで私が高校生相手に子守唄を歌わなきゃいけないのよ。
  普通子守唄って小さい子に歌うものでしょ?
  ・・・まぁ、朋也になら歌ってあげてもいいけど・・・」
陽「えっ?
  最後の方が聞き取れなかったんだけど何て言ったの?」
杏「アンタには関係ないわよ。」


ナ「子守唄の説明の後の台詞を聞き返した陽平は辞書で殴られてしまった。」


祐『あぁ、きっとあの二人は、現実世界でもあんな感じなんだろうなぁ・・・』


ナ「そんなことを思っていると杏が嫌な台詞を言い始めた。」


杏「ってことで陽平、祐一が寝やすいように羊を数えてあげましょう。」
陽「なんでそうなんの!
  また、あんな思いするのなんか嫌だからな!」


ナ「激しく抗議する彼を無視して杏は再び鞭を構えた。」


杏「さぁ飛びなさい!」
陽「ひいぃぃぃぃぃ!」
杏「きびきび飛んで数を数えさせなさい!」
陽「ひいぃぃぃぃぃ!」


ナ「再び目の前で起こる惨劇。
  あまりにも惨めな光景に俺は思わず叫んだ。」


祐「だから、それはやめろーーーーー!」


ナ「気が付くと自分のベッドから飛び起きていた。」


祐「はぁ~~~」
祐『夢の中の皆さん、明けましておめでとうございます。』


ナ「俺が心の中で挨拶をしていると部屋のドアが開いた。」


あ「祐一君!
  初詣に行こうよ!
  もちろんみんなと一緒に!」
祐「あぁ、分かった。
  今度はあゆもちゃんと連れて行くからな。」
あ「うぐぅ。
  また祐一君、意地悪なことを言ぅ。」


ナ「そう言ってふくれっ面するあゆ。
  でもすぐにいつもの笑顔に戻る。」


あ「じゃあ、下で待ってるね。」
祐「あぁ。」


ナ「そう言って、1階に降りていくあゆ。」


祐「今年も賑やかな年になりそうだ。」


ナ「そう呟きながら、俺は初詣へ行くための支度を始めた。」



おしまい



【今回のキャスト】
祐:相沢 祐一        あ:月宮 あゆ
舞:川澄 舞          住:国崎 住人
神:神奈備 命        杏:藤林 杏
陽:春原 陽平        ナ:ナレーション(相沢 祐一)



|その4