前回、有孔石製品が見つかった遺跡の上部を探してみました。

搬出路脇の土山を探したところ、なんと「石棒」が出て来ました。

断面が扁平ですから、「石刀」と言うべきものかもしれません。

 

 

以前も「石棒」らしきものは発見していますが、これは間違いありません。

研磨により整形した痕が確認出来ます。

敲き痕は無いので、たぶん近くの川から採取した棒状礫を直に加工しているのでしょう。

折れていますが20㎝近くありますから、一尺以上あったのかもしれません。

「石棒」は祭祀に使われたとされ、焼いたり折断されたものが多い様です。

この棒状の石に、どの様な願いが込められていたのでしょう。

 

 

「敲石」や「磨石」はあまり採取しないのですが、今回は持ち帰りました。

この円礫には、線状の刻みの様なものが有ります。

均質な砂岩礫の様ですから、自然に出来たものでは無いでしょう。

「石棒」と同時に見つけたのも、偶然で無いのかもしれません。

 

 

もう一つは、亀の甲羅の様な石です。

洗って見ると「掻器」の様に見えます。

「掻器」は皮なめしの道具で、鈍い丸い刃がついた石器です。

 

 

なめされた皮は、やはり衣服に使われたのでしょうか。

縄文時代でも麻など植物製のものでは、東北の厳しい冬は越すことは出来なかったでしょう。

毛皮のコートに、革のブーツ位は履いていたかもしれません。

 

 

 

 

 

今日の肴は、「玉こんにゃく」と「メンマ」です。

「玉こんにゃく」は山形の名物で、東北では観光地などで串にさして売られています。

味の染みた「玉こんにゃく」とピリ辛の「メンマ」は酒が進みます。

小さな「蛸唐草」の猪口が今日の酒杯です。

 

 

この「蛸唐草」の文様の起源は、一体何処にあるのでしょう。

縄文土器にも渦巻状のものが有りますから、日本古来かとも思いましたが違う様です。

起源は古代エジプトやオリエントに有って、中国を経て伝わった「唐草文様」の様です。

私も「蛸唐草」は幾つか持っていますが、この「蛸唐草」はあまり好きでは有りません。

沢山のブツブツ(点々)が、嫌なのです。

 

 

中島先生の「体験的骨董用語録」によると、昔はこの文様、ゲジゲジ虫の足に見えたことから「ゲジ」と言われていたそうです。

「ゲジ」は当時人気も無く、安物の代名詞だったとか。

ただ今では大人気ですから、人の好みも変れば変わるものです。

でも「ゲジ文様」のままだったなら、これほど人気は無かったことでしょう。

 

 

涼しく成って来たので、伐採跡の遺跡に行ってみました。

空から鳥の声が聞こえたので、見上げると雁の渡りです。

たぶん越冬地の伊豆沼に向っているのでしょう。

 

 

また、幾つかの発見が有りました。

斜面の下側で、小さな磨製石斧が見つかりました。

片刃の様ですから「手斧」の様に使用されたのでしょうか。

 

 

斜面の上側では、片割れですが有孔石製品が見つかりました。

耳飾りでは無い様に見えます。

 

 

その付近を探すと、真球に近い円礫や窪み石を見つけました。

敲痕が無いので磨石と言われますが、本当にそうなのでしょうか。

 

 

何度も見た場所ですが、遺物はまだ見つかる様です。

この遺跡を見つけてからもう2年近くになりますが、教育委員会には連絡していません。

その理由は、今度説明しましょう。

 


 

 

 

フリマで見かけたこのこね鉢の値段は、千円です。

直径60㎝も有りますから、今では中々作れないものでしょう。

それにしても、低い評価です。

 

 

木製の大きなこね鉢には、質実剛健、素朴な味わいを感じます。

それに金属や焼き物とは違って、温かみが有ります。

こね鉢は既に持っていますが、これは杉材の様です。

 

 

使い込まれて浮き上がった木目は、美しいものです。

こね鉢ですから、饂飩や蕎麦を作っていたのでしょうか。

私はどう使うか、まだ決めていないのですが。

 

 

頂いた鬼灯と食用菊を、入れてみました。

こね鉢は、何を入れても合う懐の深い器の様です。

 

 

 

 

 

私が中学入学の際に、両親が時計を買ってくれました。

このセイコーの時計は、故障もせずによく働いてくれました。

それ以降私の時計は、ほとんどセイコーです。

骨董市やフリマなどで、時に貴重なセイコーに遭遇することが有ります。

 

 

私が見つけたのは、壊れた「ファイブスポーツスピードタイマー」でした。

文字盤は珍しい黄金色です。

動かないのは勿論、インナーベゼルの数字が剥落し、デイト表示も切り替わらないものです。

裏蓋には「6139‐6000」と型番が有ります。

さて、この時計はどの様なものなのでしょう。

「6139-6000ファイブスポーツ」で調べると、出て来たのが「宇宙に行った初めての自動巻きクロノグラフ」です。

宇宙時計と言えば、「オメガ スピードマスター」が余りにも有名ですが・・・・・・

ただ、当時のオメガは手巻きで、セイコーは自動巻でした。

このことは、セイコーミュージアム銀座の記事で「宇宙を旅したクロノグラフ」として書かれています。

 

 

1973年11月16日NASAの宇宙飛行士ウイリアム・ポーグ氏が、サターンロケットに乗り込む際ポケットに入れていたのが、黄金色のキャリパー6139の「セイコーファイブスポーツスピードタイマー」でした。

空軍基地の売店で当時71ドルで求め、NASA公認時計が宇宙飛行士に支給されるまで愛用していたものです。

宇宙では右手首にNASAの公認時計、左手首にはセイコーを嵌め任務を行いました。

このセイコーのクロノグラフは、宇宙環境下で使用するスペックが無いにもかかわらず、無重力空間でもローターが動き、正確に時を刻んだとのことです。

 

左6139‐6000右6139‐6031

 

いかにもセイコーらしいエピソードです。

このクロノグラフは間違い無いガラクタですが、記念すべき時計であるのも間違いありません。

たとえ動かなくても、私は大切に保管するつもりです。