今年度は出張の多い年。

それもそのはず。今年は相談支援従事者研修のファシリテーター(演習指導者)として参加しているから。この前は現任研修でしたが、次は初任者研修です。

 

で、今日は初任者研修でファシリテーターをする人の説明会がありました。

現任研修の時も説明会はありましたが、今回の説明会は1日かけての説明会。前回は半日ちょっとの説明会だったので、今回はより長い時間です。

 

まぁ研修期間が違いますから、説明の時間もよりかかります。

現任研修の時は演習研修が3日間だったのに対し、初任者研修は5日間。当然やる内容も大きくなるので、説明の比率も大きくなります。そして今日の説明会に参加して感じたのは、ファシリテーターの役割が現任研修以上に大きいのかも知れないと言うことです。

 

現任研修の時は、すでに初任者研修を終えた人が対象の研修。

また多くの人はすでに現場で相談支援や計画作成を実践している人なので、ある程度のベースはできた人が研修に来ています。それに対し初任者研修は相談支援の経験が少なかったりない人、そして計画相談にまだ携わっていない人が来て、これから計画相談に携わっていくための研修。なので演習ではより丁寧な説明が必要で、時には基本的なことも解説していく必要があります。

 

そして今回の初任者研修の内容を持って帰るには、ファシリテーターの役割が大きい。

演習研修は全体統括をするファシリテーターがいて、その下にグループごとに担当するファシリテーターが具体的な演習をサポートします。なので全体的な説明や解説は統括のファシリテーターが行いますが、当然ながらそれだけでは不足することもあります。となると、その次のグループファシリテーターが不足分を担うことに。つまり自分達もちゃんと理解・説明できる必要があるんですよね。

 

今日の説明会では受講生が苦戦する可能性のある内容をシミュレートすることに。

自分が初任者研修を受けたのは10年以上も前のこと。おまけに今の初任者研修のカリキュラムとは全然違うので、今のカリキュラムに触れるのは初めてのこと。そんな状態だったから事前に自主研修を受けて勉強をしてきたわけですが、その上で今日の説明会に臨んでもワークの内容の大変さを実感。

 

ただ同じファシリテーター同士でやったので、ワークの出来は早かったです。

また自分達で難しい・大変と感じたところについては自分達でお互いにフィードバックして実際の研修ではどのように対応していくかを考えました。今日の説明会にはファシリテーター研修に参加している人もいたので、初めてのファシリテートにどう対応していくかを意見交換やファシリテーター経験者からのアドバイスをして、お互いにフォローアップもしてきました。

 

正直「現任研修より大変だなぁ・・・」と感じつつ、今日の説明会が楽しかったです。

決して自分達の研修ではないのですが、事前にファシリテーター同士で取り組むワークを体験し、その内容を検証し、その結果実際の研修でどのように進めていくかを共通理解のある人同士で話をすることができたのは、ここ最近ではなかった経験でした。

 

どうしても自分は「1人職場」なので、やること全て自分だけ考えるのがほとんど。

そんな中で共通基盤・共通理解のある人同士で同じ目的に向かって考え、意見をすり合わせていくことは普段の自分にはないことなので、今日の説明会がとても心地よく感じました。自分自身も当日の進行について参考になる部分がたくさんあったので、研修当日までに参考書類をしっかりと読み込んで対応できるようにしておかないとと改めて実感しました。

 

今日の説明会は、自分にとっては研修並みに意味のあった内容。

初任者研修にはファシリテーターとして参加するけど、ファシリテーターも一緒に勉強をする場になり、こういった形で自己研鑽をしていくことも大事だと感じています。研修受講者という立場ではなく、サポートする側として参加することも色んな刺激を受けることができ、今日の説明会も自分にとっていい刺激になりました。初任者研修までもう1ヶ月を切っていますが、いい刺激がもらえることを期待しながら参加したいと思います。

習い事といっていいのか・・・

以前に書いたのですが、もう一度。

 

やって良かったもの・・・劇団ですかね。

習い事に入れるのはどうなのか・・・でも、とりあえずは「習い事」にします。

 

多分この仕事ができるようになったのは、劇団のおかげもあるでしょう。

今も基本的には変わっていないのですが、元々は引っ込み思案の性格で人見知り。内向的で人と話すことが苦手。自分からコミュニケーションをとるのは本当に苦手。大勢の集団の中にいるのも避けたい。

 

そんな自分が、今は人の話を聞く仕事に。

聞くだけでなく、時には対話もする自分。ペラペラと話をするので相手に「人見知り」というと「信じられない」「ウソでしょ?」と言われる始末。他人は信じてくれませんが、自分は人見知りであると思っています。

 

これ、劇団に入らなかったら本当にコミュニケーションのできない子だったと思います。

決して今でもコミュニケーションは得意だとは思っていませんが、劇団に入っていたことで色んな人と関わるようになり、その結果少しは話せるようになったと思います。コミュニケーションが苦手と言いながら、社会福祉士のソーシャルワーク実習できた学生さんにコミュニケーションの話をしている自分も、なんか矛盾しているような気がしますね。

 

でも人前で話せるようになったのは、間違えないこと。

事実、先日の相談支援従事者現任研修でもファシリテーターとして参加し、色んなコメントをしたり解説や助言をしていた自分。もちろん人生経験や仕事の経験もあると思いますが、それでもこんな姿になっているとは自分でも思っていませんでした。

 

そもそも、大学生の時もコミュニケーションはできなかった自分。

なので友達作りは本当にできず、今でも気兼ねなく話せる友人はごく少数。大学時代に友達なんかほとんどできませんでした。専門学校に入ってようやく話せるようになり、結果今の仕事に結びつくことに。それでも現場実習に行っていた時もコミュニケーションは決してできる方ではありませんでした。それでもできないなりに頑張った自分。やっぱり劇団の経験がなければここまでできなかったかもしれません。

 

とはいえ、今でもフランクな集まりは苦手ですね。

特に懇談会と称するものはかなり苦手。本来であればネットワークづくりのために積極的に名刺交換や話し掛けをするべきところだと思いますが、それは今でもできませんね。もっと公的なものであればある程度は割り切りができるのですが、そうでないものはやっぱりダメです。10月に福祉関係の懇談会が予定されているのですが、本当はあまり気乗りしていません。ただ他の事業所が出ているのに自分は出ないと言うのもちょっと・・・なので、一応はでます。でも積極的にはなれないだろうなぁ・・・

 

まぁどんなに経験を積んでも決して万能ではないですよね。

あくまで「仕事」と割り切ってできるものは大丈夫ですが、その境界線が曖昧なものはやはりダメですね。プライベートは・・・もっとダメ。仕事だからこそできるのですが、それでも劇団にいたからこそ今の仕事につながっているので、振り返ってみればやって良かったことなのかもしれません。

 

やって良かった習い事

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今日は久しぶりに自主研修に行ってきました。

内容的には仕事のことなので職務扱いにして行くこともできました。ただ仕事扱いにすると代休を取らないといけないし、まだ夏休みもちゃんと取得していない状態。代休だけが増えて夏休みが消化できないも大変なので、それなら自主的に行ったことにした方が色んな意味で楽なので、そうしちゃいました。

 

で、内容は相談支援の技術について。

当然ながら相談支援業務に就く前に学校では「援助技術」を学ぶけど、今日はそこで学ぶようなものではなく、もっと具体的なもの。アセスメントにおける視点や内容の情報整理、整理した情報を元にした計画立案など、より実践的な内容を学んできました。

 

ある種自分にとっては基礎的なものでありますが、そこに勉強する意味が。

もちろん今回の研修内容の習得も目的ですが、それ以上の目的は初任者研修に向けての再学習。ここでも書いているけど、今年は相談支援従事者研修で現任研修だけでなく初任者研修も演習指導者として参加することに。ただ自分が初任者研修を受けたのは今から10年以上も前の話。

 

10年以上前の初任者研修の内容・・・うーん、忘れちゃいました。

それに自分が受けた初任者研修と今の初任者研修の内容はだいぶ変わったと思いますいし、そもそも研修カリキュラムも大きく変わりました。なので昔の経験を朧げに思い出す・・・では、ちょっと通用しないかも。

 

あと、去年初任者研修を受けた人の地域実習も担当しました。

担当者向けの案内や指導ポイントも提示されておりそれに基づきながら指導をしました。ただ自分も指導をしていてなんとなく不安に感じることがあり、そんなことがあって「もう一度、自分も振り返らないと・・・」と思い、自主的に研修に行ってきました。

 

でも今日の研修は、当初の目的以上の収穫がありました。

主目的は「初任者研修の演習指導者のため」でしたが、実際には「相談支援をこんなに自分はできているのかなぁ・・・」と思わされることばかりでした。研修では模擬事例を使って演習を行いましたが、自分の頭の凝り固まりがひどいひどい。ストレングスのピックアップがほとんど出てこない。自分より経験の浅い人の方がたくさん出てきていて、自分はこれっぽっちも出ない状態。聞けば「あぁ、それはストレングスだね」と思うけど、それが言語化できていない自分がいました。

 

いや、そんなのわかっている・・・けど、ピックアップしていない自分。

多分自分の中で無意識にスルーしているんですよね。だからわかっていながらピックアップしていないのであり、ちゃんと意識化できていないんですよね。そんなことを気が付かされ、最近の自分の相談支援は丁寧さに欠けてしまっているのではないかと感じました。

 

そういった意味では今日の研修のねらいである「業務の振り返り」にはピッタリ。

狙い通りに自分の業務を振り返ったわけであり、自分の目的以上に収穫があったわけですね。こういう機会がないと1人職場の自分にとっては業務の検証ができないんですよね。演習指導者以前に自分も相談支援専門員ですので、何を大切にしながら仕事をしていくかを改めて気がつくことになりました。

 

とはいえ、今日の研修内容を自分の持っている全ケースで検証するのは、大変。

大変というか、時間がない・・・これが現実なんですよね。これくらい丁寧に仕事をしてきちんとしたものを作るのが、本来のあり方。でも実際は目の前の業務と時間に追われ、まずはサービスが提供されるように計画を作る。行政が通せばOK的になってしまっている現実。本当はこれじゃ、ダメなんですよね。

 

だからと言って、基本の大事なことを蔑ろにするのもダメ。

だからこそ、こうやって時々自己反省と検証をしていくことが必要なんですよね。相談支援をしている人の中には計画さえ作れば良いと言う人もいるかもしれませんが、でも本来は対象者の望む生活の実現と当事者主体の支援を行っていくこと。このことは忘れずに支援を行って行きたいですね。

まぁある種の不安であり、気がかりになることです。

 

自分も「書かなきゃいいのに・・・」と思いながら書いてしまうこと。

それはYahooニュースのコメント。気になったりするものがあると、どうしても書いてしまいます。

 

ただなんでも書くことはせず、自分の見識があるものが中心。

福祉関係や精神医療に関するニュースには色々とコメントをすることがあるのですが、他の方のコメントを見ていると不安を感じることがあります。

 

最近では、2年間の隔離措置と死亡事故事案のニュースがありました。

 

このニュースに限らず、障害者へのコメントの論調はいつも厳しく感じます。

この事件の論調も「お世話になったのに訴えるのか」や「連れて帰ればいい」など、厳しい口調がコメントに並んでおり、障がい者を支援している自分としてはなんとも居た堪れない気持ちになります。

 

言うのは簡単なことですが、それが自分の身に起きた時に同じことが言えるのか。

精神疾患は今や5大疾病の1つに挙げられ、誰もが罹患する可能性のある疾患です。今健康な人はたまたま罹患していないだけで、将来罹患する可能性は十分にあります。高齢者になれば認知症になる人もいると思いますし、認知症は精神疾患の1つでもあります。つまり、誰でも身体拘束をされる可能性がありますし、誰でも同じ状況になる可能性はあるのです。こう言うことだって、起きる可能性は誰でもあるんですよね。

 

現状を知らない人は、どこか「他人事」のように捉えているのかもしれません。

でも自分が当事者になった時に初めてわかるのでは、遅いんですよね。それだけ精神医療の現実が世間に知られていないのだと思います。

 

誤解のないようにしますが、決して精神医療を否定しているわけではありません。

それは以前もここで書いたと思いますが、今の在り方について議論をすべきだと感じています。状況によっては身体安全のための拘束が必要になることもあると思います。しかしそれがあまりにも長期間になることは身体拘束の要件にもなる「一時性」として適切なのかは疑問が残ります。

 

また先のニュースでは病院を訴えたことに対する批判が多く感じます。

ただ冷静に考えなければいけないのは、提供された精神医療と死亡事故が起きたことは別物として考える必要があるのではないかと思います。様々な医療は提供したものの、結果として死亡事故が起きたことは事実であり、適切な措置がとられていなければ損害賠償を求めるのはごく普通のことだと思います。

 

記事のコメントを読んでいると「精神科病院」ということに目が行きがちのようです。

ですが普通の病院でも適切な措置を取らずに死亡事故が起きれば裁判に訴えるのは当然のことではないかと思います。訴えられた時に裁判に対抗するための証拠としてカルテがあるのですから、適切な措置がとられたかどうかはカルテが判断の材料になると思います。カルテは公文書ですから、提供した医療の根拠になります。医療だけでなく福祉でも記録は重要で、もし裁判になったときに対抗できることを考えながら記録は書きます。なので、記録を残すことは非常に重要なことなのです。

 

コメントを読んでいると、どこか論点がごちゃごちゃになっている気もします。

その結果障害者に対する理解のなさや風当たりの強さを強く感じ、果たして日本の社会で障害者理解は本当に進むのかな・・・と不安に感じます。また近年では「施設コンフリクト」と言い、自分たちの生活圏内には障害者施設ができることに反対する動きもあります。

 

こういう現実がある中で、真のノーマライゼーションは進むのか、不安になります。

もちろん障害者であっても「ダメなものはダメ」であり、法に触れることは障害があっても免罪符にはなりません。一方で障害があるから・病気があるから甘んじなければいけないのかと言うと、それもまた違うような気がします。やはり相互理解がなければ話は平行線のままなのかな・・・と感じます。

 

※精神医療に関しては、こちらのサイトもご参照ください。

 

 

ニュースを見て不安に思うこと

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ここで仕事での出来事を色々と書いている自分。

それなりに上手くいったパターンや良かったことを書くことが多いですが、上手くいかないこともたくさんあります。

 

上手くいかない理由・・・様々です。

本人が理由であったり、取り巻きの家族が理由であったり・・・時に「困難ケース」と呼ばれるパターンもありますが、それも様々です。その中で「支援に乗れない」というケースも一定数あります。

 

支援はしたい。でもご本人が支援を受けない。

受けないというか、都合の良い部分は受けつつ、自分にとって不本意だったり思い通りにならないことに関しては受け入れない。結果、既存の枠組みだけでは対応できなかったり、対応に限界があるケース。自分の力ではどうしようもないパターンです。

 

例えばあるケースでは、自分で決めたグループホームが気に入らないという人。

色々と話を聞いていても「まぁ、確かに大変だよなぁ・・・」と思いながらも最終的に入居を決めたのは自分自身。それでありながら「もう、ここには居たくない!」と言い出す状態。で、また自分で他のグループホームを見つけて「ここに行きたい!」となり、体験利用をして「ここがいい!」となり、転宅。しばらくは嫌なグループホームから出たことで安心するも、結局このホームも嫌になる始末。そして「このホームから出たい!」と言い出す状態。こちらはどうすれば良いのか、って感じですよね。

 

一方で緊急的に対応するケースも。

当初は市から「何とかならないか」と相談を受け、うちの法人で支援を実施。好ましくないけど、計画相談も、B型も、グループホームもうちの法人の事業所で対応。というか、他の事業所が合わなかった結果、うちの法人が運営するものが一番良かった形に。とはいえ、そもそものサービス利用も決してご本人の動機があったわけではなく、全て周囲の支援で決まったもの。最終的な決断はしてもらったものの、ご本人的には「どっちでもいいよ」程度の感じ。嫌なものは嫌というが、そうじゃなければ「別に」の感じで、グループホームの利用も何か目標や目的があって利用しているわけではありませんでした。あくまで「緊急的」な対応。

 

当然ながら退居期限が目前になっても、ご本人に緊迫感なし。

挙げ句の果てには「ほっといて」で、周囲からの支援をご本人から切り離す状態。当然ながらこうなっても、支援ができません。一方で親族としては心配するのは当然の話。本人支援は終わっても、親族支援は必要な形。でもその親族もご本人がこの先どのようになってもそれを受け入れる覚悟された様子でした。

 

計画相談で作成するサービス等利用計画。作成するにあたっての前提は、本人主体です。

こちらもご本人の意向を尊重して計画の作成や様々な調整を行なっていきますが、一方で何でもかんでも話が聞けるかというと、それはまた違うような気がします。本人主体は尊重するけど、わがままは許容して良いのか。またどこまでを「本人主体」とみなし、どこからを「わがまま」と線引きをするのか・・・難しい問題です。でもこの2事例はどちらかというと「わがまま」になるかも知れません。

 

となった時、支援者はどこまでご本人の思いに付き合っていくか。

もちろん「できること」と「できないこと」はあるので、そこはご本人に理解していただく必要はあります。一方で厚労省が出している「本人意思決定支援ガイドライン」ではこんなことも書かれています。

 職員等の価値観においては不合理と思われる決定でも、他者への権利を侵害しないのであれば、その選択を尊重するよう努める姿勢が求められる。

 また、本人が意思決定した結果、本人に不利益が及ぶことが考えられる場合は、意思決定した結果については最大限尊重しつつも、それに対して生ずるリスクについて、どのようなことが予測できるか考え、対応について検討しておくことが必要である。(中略)

 リスク管理のためには、事業所全体で取り組む体制を構築することが重要である。また、リスク管理を強調するあまり、本人の意思決定に対して制約的になり過ぎないよう注意することが必要である。

(厚生労働省 障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン)

 

理屈はわかりますが、それを実践するのは正直難しいと思うこともあります。

「リスクに対して対応を検討しておく」とありますが、関係者はどこまでのリスクに対応しなければいけないのでしょうか。支援を受け入れず糸の切れた凧のようになっても、それはどこまで対応するのでしょうか。ましてやそれを親族が受け入れなさいなんて、正直言えません。散々ご本人のことで苦労して、また同じ苦労を味わうことは絶対に避けていくべきと考えており、親族に対するリスク対応は考えています。でも自由勝手な本人のリスク対応をどこまで求められるのでしょうか。

 

関係者で対応できるリスクであれば、それは考えるべきだと思います。

しかし関係者の手が及ばないところまでリスクは考えるのでしょうか。きっと厚労省もこんなケースは想定していないと思います。多分厚労省の想定は重度障害者で自分の意思表明が難しい人に対してのものだと思います。ただ軽度障害者やいわゆる「ボーダー」(障害になるかならないかの境界線上)の場合はあまり考えていないのかなと感じることもあります。

 

もちろん自分たちは可能な限りのことを考えますし、やれることはやります。

でもどんなに頑張っても本人が「No」といえばそれまでですし、ましてや支援の手を解かれたら支援はできません。決して自分たちから握った手を話すことはしませんが、相手が無理しても解く手はいつまで握れるのか。明確に「離してほしい」と言っているのに「離しません」というのも、ある意味本人意思に反することになるのかなと感じてしまいます。

 

支援はいつもうまくいくわけではありません。

修正で何とかなることもありますが、修正しても難しいこともあります。どんなに頑張ってもできないこともあります。そして支援に乗れない人の支援は、とても難しいです。何をすれば良かったのか・・・考えてもわからないこともあります。そんな悩みを持ちながらも、目の前の仕事を1つ1つこなしています。

昨日・今日と職場には行かず、別のところに行っている自分。

形的には「出張」という扱いになります。

 

去年も参加していましたが、今年も相談支援従事者研修に参加です。

参加と言っても「受講生」ではなく「ファシリテーター」としての参加。なので扱いが「研修」ではなく「出張」になっています。

 

とはいえ、去年のファシリテーターは「研修」としての参加でした。

去年のファシリテーター参加は「ファシリテーター研修」の一環としてファシリテーターの一員としていましたが、今年は研修でもなんでもなく、本当に1人のファシリテーターとして参加。2回目の参加ではありますが、別の視点から見れば「独り立ち」です。

 

まぁ独り立ちという大袈裟なものではありませんが、それなりに準備はしました。

研修前には参加するファシリテーターが集まって研修に向けての説明会にも参加。当然ですが自分たちも受講生と同じ講義を確認しました。なので、それなりに時間も使っています。日々の業務をしながら、研修運営にも協力。ちょっと前の自分ならそこまで考えなかったかも知れません。

 

で、今日は「現任研修」のファシリテーター。

ここでも何度か説明をしているけど、相談支援(とりわけ、計画相談支援や障害児相談支援)に関わる人は必須の資格で、一定年数の実務経験を経て研修を受けることで取得できる職務資格で研修を受講すると「相談支援専門員」を名乗ることができます。

 

で、相談支援専門員には2種類の研修があります。

初めて相談支援専門員の研修を受ける人は「相談支援従事者初任者研修」を受け、以降更新のために受ける研修が「相談支援従事者現任研修」になります。基本的な流れとして、初任者研修を受けた後、翌年から5年以内に現任研修を受けることで、初任者研修受講の翌年から5年間は相談支援に従事することができます。そしてその後も継続する場合は5年に1回、現任研修を受けることで5年ごと更新されます。

 

今日はすでに現場で相談支援を実践している人を対象にした、現任研修。

現任研修の場合は講義が1日、演習が3日間で、演習の合間に1日の実習があります。すでに7月に演習1日のファシリテーターとして参加しており、今日は残りの演習2日間のファシリテーターでした。

 

ファシリテーターの役割としては、演習を円滑に進むようサポートをする役割。

当然ながら演習でやる内容は理解している必要があるので、自分も前日は演習資料を確認しながら当日の流れをイメージしています。また必要に応じて自分が質問を受けることもあるので、自分が内容を理解していなければ話になりません。下手すれば自分次第で演習の内容の良し悪しが決まってしまうので、普段の仕事同様に念入りに準備をしています。

 

ただ去年と違うのは、一度経験しているということ。

若干去年と流れが変わったところはあるけど、去年がどう言った感じだったかのイメージができているので、そう言った意味では安心でした。また今回担当したグループは、比較的相談支援の経験がある人だったので、議論の方向性がズレそうになっても少し助言すれば修正できたので、その点はやりやすかったですね。去年は初めてのファシリテーターだったのと、経験のほぼない人が参加していたため演習内容に追いつけない人もいて大変でした。

 

そう言った意味では、今年の現任研修はやりやすかったです。

もちろんうまくいかなかった部分もあったけど、参加していたメンバーを見ている限りは演習の内容を理解してくださった様子だったので、一応は演習の目的や意図は伝わったのかなと感じています。

 

これで、自分の現任者研修のファシリテーションは終了。

ただし、今年はこれで終わりません。今年は初任者研修のファシリテーションにも参加します。現任研修は2回経験したけど、初任者研修はまだ一度も参加したことがありません。また自分が初任者研修を受けたのは、今から12年以上も前のこと。さらに当時自分が受けた初任者研修のカリキュラムと今のカリキュラムは全く違います。なので正直、自分にとっては未知の領域。また相談支援に従事したことのない人を対象にした研修なので、現任研修に参加している人とスタートの位置が違います。その辺、うまくできるかは心配です。

 

もちろん初任者研修前に説明会があるので、研修内容を追うことはできます。

とはいえ、それ1回だけで追えるかは心配。なので、それとは別に専門職グループの研修にも参加して改めて研修内容の理解をしようと思っています。基本的にやることは変わらないと思っていますが、次の方がより内容を噛み砕いて話す必要もあると思うので、自分がちゃんと理解していないと伝わりませんよね。ある意味、責任重大かも。

 

さて、明日からは通常業務。

モニタリングも残っているし、計画作成も残っているし・・・台風が接近する中、大変だなぁ・・・はぁ。

最近ブログがご無沙汰になりがちです。

書こうと思ってはいるのですが、時間がないというのが正しいかもしれません。

 

ちょっと話はずれますが、いつもAmebaのトップページに、過去記事が出ます。

1年前、2年前の今日など、ちょうど同じ時期に書いたブログの記事が表示されるので、ブログを書く前にちょっと参考にすることもあります。

 

そんな中、今日出てきたのは自分の業務の話。

相談支援専門員としての仕事をしながらも、就労継続支援B型の支援員としての仕事をしている自分のことを書いていました。その時は一応相談支援専門員として専従で仕事をしていても、実際には兼務になっていることの苦労を書いていました。

 

あれから4年後、自分は変わっているのか。

確かに以前に比べ就労継続支援B型の業務に入ることはかなり少なくなりました。どちらかというと相談支援専門員の業務の割合が増えています。

 

と同時に、法人全体の業務も担うようになりました。

形だけ「法人主任」と言っていましたが、少しずつその中身も伴うような仕事になりつつまります。特にここ数日は施設長が夏休みだったので、その代わりをする仕事も多かったです。

 

例えば、東京都からの調査依頼への回答。

東京都がメールを送って1週間以内に回答しろという、なんとも無茶な依頼。それも施設長が休みの間が回答締め切りとなっていたため、自分が対応しました。最近東京都からの調査や提出する書類は自分が対応することが多いのですが、どうしてもわからない部分もあるので、そういう時は書けるところは書いて、あとは親方様に任せるパターンもあります。

 

しかし今回は完全に親方様不在の間にやらなくちゃいけないので、とにかく調べる自分。

よくわからないお金のことも、いろんな資料を確認しながら作成し、昨日送信。この間、他の業務はセーブしながら面倒な集計や数の弾き出しをしました。あと1週間ぐらい余裕があればよかったのですが・・・いつも思います、東京都は無茶振りばっかりと。

 

そして親方様不在の間の対応が、実習生対応。

去年から社会福祉士を目指す実習生の受け入れを行なっており、うちでは「就労継続支援B型」と「特定相談支援」の2部門で受け入れています。B型は親方様が担当、相談支援は自分が担当となり、それぞれ受け入れた時に実習指導をしています。で、お互いに都合が合わない時はそれぞれが協力して実習生指導を行なっています。

 

今は就労継続支援B型で実習生を受け入れているけど、親方様は休み。

その間は自分が代わりの実習指導者になるので、その対応もしました。自分の面談の陪席や同じ法人のグループホーム見学引率、地域特性理解のフィールドワークなど自分が担って行うところもありました。で、当然ながら実習指導やノートのコメントなど付随する業務も自分が行うことに。幸いにも今回の学生さんはとても勉強熱心なので指導も頑張れるのですが・・・やはり、大変ですね。

 

ここ最近は結構忙しい状態。さらに、実習生受け入れ前には法人会議の準備。

合わせて、今年も相談支援従事者研修のファシリテーターとして研修協力もしているので、自分のスケジュールを見ると結構タイトな感じ。B型の業務を兼務していたときはそれなりに大変だったけど、今は今でまた別の意味でやることが多くなっている感じです。いや、やることが多くなったのではなく、担う幅が広がった?

 

まぁ小さい法人に希望して就職したので、やることが多いのは当然ですね。

でも大きな法人で仕事をするのは自分の性に合わないですし、仕事がやりづらかった。逆に小さな法人の方がやることは多いけど、意思決定の早さは格段に違うので今の職場の方が自分には合っていると思いますね。

 

だから結局、どこに行っても楽な職場はないのでしょうね。

逆に「楽」と感じていたらそれは・・・仕事をしていないのかも知れません。ちゃんと考えて仕事をするから大変であり、一応ちゃんと仕事に向き合っているから大変さを感じるのかも知れません。もちろん楽な仕事があればそれはそれで良いと思いますが・・・もしかしたら自分の場合は物足りなく感じるかも。大変なくらいが、ちょうど良いのかもしません。

 

 

いやいや、単にワーカホリックの考えなのかも・・・

大丈夫、体を壊してまで仕事はしません。それは過去の経験で理解していますから。自分の健康を守りながら、しっかりと仕事をすることが大事ですね。

だいぶ書く時間が空いてしまいました。

特に何か・・・というわけではないのですが、何となく慌ただしかったのでしょう。また全部終わってから話そうと思っていますが、外部の仕事に行くこともありましたし、結構外回りをすることも多かったので、それが重なって書く時間が見つけ出せなかったのかもしれません。

 

特に最近は法人運営のことも色々と気にしている状態。

先週金曜日は理事会とは別に理事さんに集まってもらい、法人運営についての会議も開催しました。あまり詳細は話せませんが、法人として今後どのような方向性をもって事業を運営していくかについて議論をしました。

 

今の職場に来て改めて実感したことですが、障害の高齢化を感じます。

うちの就労継続支援B型は精神障害の方のみを対象にしている施設で、その日その日の体調に左右される利用者さんが多いのも事実です。ですから毎日決まって通所が難しい方もおり、週1・2回の通所でも受け入れています。事業としては成り立たないと思うのですが、精神障害に特化した事業所はうちしかないため、そういうところも柔軟に対応しています。

 

本来であれば毎日ちゃんと来てもらえる人に来て欲しいです。

あと、仕事もしっかりできる人も・・・でも現実はそうではなく、作業に入るのが大変な人も多いです。それは障害ゆえの理由もあるのですが、ここ最近は高齢になり作業への参加を少なくする方もいます。

 

まぁ人間は必ず歳を取るので、ずっといれば施設の平均年齢も上がります。

建前上は65歳になったら介護保険と言われますが、実際はそんなにスムーズな話ではありません。特に今まで頑張って仕事をしてきた人が、65歳になった途端に「労働者」から「介護を受ける人」になるなんて、普通考えにくいですよね。別にこれはうちの作業所の話だけでなく、普通の人も定年になって暇になったから介護保険のデイサービスに行くかと言ったら・・・そんな人、ほぼいないですよね。

 

就労継続支援B型も、位置付けとしては仕事・作業をする場所。

今まで頑張って仕事をしてきた人が、できなくなって突然「さようなら」なんてできませんよね。そんな鬼みたいなことは言えません。もちろん介護が必要な状態であれば当然包括支援センターなどに相談して次に繋いでいきますが、仕事はひと段落して他の利用者との交流を楽しみたいという人もいます。今まで頑張って仕事をしてきた貢献者に対して鞭打つようなことは言えません。

 

また高齢になっても働きたいという人もいます。

そういう人は可能な限り、無理のない範囲で参加していただいています。しかし以前より活動の幅が狭くなっていることも事実で、今まで通りの働きができなくなっている部分もあります。でもだからと言って「もううちの施設では働けません」なんてことも言えません。そもそもご本人にとっては「ここで仕事をする」ことが社会とのつながりであり、介護を受ける立場ではなく「社会の一員」として存在できることが精神的自立にもつながっています。

 

もちろんその人の状況に合わせて適切な施設に繋ぐことは必要です。

自分も相談支援専門員として冷静に分析をしていく必要がありますが、一方でその人のこれまで歩んできた歴史を無視した支援はできません。その人の尊厳を無視することは絶対にあってはいけません。

 

今年度は障害福祉サービスの報酬改定がされました。

ここでもその話題は何度も触れてきました。報酬改定の議論がされている中、東京都も厚生労働省に緊急提案を出していました。結果的にはその提案はほとんど反映されることがありませんでしたが、その中で就労継続支援B型の機能について、こんなことを触れていました。

就労継続支援B型事業所は就労・訓練の場であるが、利用者の高齢や障害が重度化した結果、本来の目的である就労・訓練が難しい障害者も引き続きサービスを利用している状況にある。都実態調査でも、事業所が抱える課題として「利用者の高齢化・重度化」「利用者の出席率・参加率向上」が主な課題として挙げられているが、現在の報酬体系では、実績に結びつかないばかりか、手厚い支援が必要な障害者を受け入れている事業所の支援を評価することが難しい状況である。

東京都「障害福祉サービスの報酬改定等に関する緊急提案」12ページより

 

これはあくまで「報酬改定」についての話です。

しかし内容は就労継続支援B型の置かれている現状についてのことであり、これまで国が掲げていた「働く障害者」という考え方の限界があることを示しているように思えます。もちろん働ける人は働くのも選択肢の1つだと思いますが、現実としてそれが難しい障害者がいることも事実です。少なくとも、働くことの難しい障害者の受け皿がない限り、就労継続支援B型の負担は軽減されることなく、よりB型の本来のあり方から離れたB型が存在していくことになると思います。事実、うちのB型はすでに本来のB型からはかけ離れていますから。

 

そんなわけで、うちの事業所としても今後どうすか・・・

それに向けて今から色々と動かないといけないこともあります。そのための情報集めも必要ですし、やることはたくさんあります。でも今後のことを考えたら待ったなしの状態でもあるので本業を進めながら将来の法人の在り方も同時並行で考えていく作業をするのが自分の仕事になっていくのでしょう。いやぁ、また足を突っ込んじゃったなぁ。でもそれをやらないと自分も失業しちゃうから、自分の食い扶持を繋ぐためにやらなきゃ。

普通の人から見たら「医療ドラマ」と感じないかもしれませんが・・・

自分の好きな医療ドラマは「リエゾン」です。

 

 

 

今までいろんなドラマを見ていますが、リアリティのある表現と感じました。

もっとも、こういった題材を選ぶのはやはり「職業病」みたいなところがあるかもしれません。自分は精神科医ではありませんが、精神障害分野に携わる自分としては色々と感じるところがありました。

 

以前にも「オススメのマンガ」でもリエゾンを紹介しました。

他の医療ドラマではどうだったか忘れましたが、このドラマは印象深いです。

印象深かった理由の1つに「嘘をかいていない」ということかもしれません。多少の脚色はあるものの、基本的な部分については精神医療の実際をちゃんと描いていたと思います。

 

また今現在の「問題」を描いている部分も、印象深いと思います。

例えばヤングケアラーの問題。ニュースや報道では耳にすることが多くなったと思いますが、その実態がどのようなものなのかは知られていない部分も多いと思います。かと言って、なかなか実際に体験した人の話を聞くことも少ないと思います。

 

そんな中で描かれたこの話題は、非常によく現実を表現していたと思います。

自分自身がヤングケアラーと認識しない、助けを求めるのができない、ヘルパーのできることの制約・・・1つの話の中に実際に直面する問題がいくつも描かれていたと思います。そう言ったことが「嘘のない」ことを書いていると感じています。

 

なのでドラマを見ながら、自分自身の勉強にもなっていました。

ドラマが始まった頃に合わせて、マンガも読み始めた自分。電子書籍で読むことを覚えた自分は、どんどんと読み進め1巻を1時間弱で読み終えるくらいあっという間に読んでいました。今もまだマンガの連載は続いているので、電子書籍が出るたびに購入しています。

 

そしてここでも紹介した「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」もドラマ化されます。

 

 

 

「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」も嘘のないマンガ。

作者のインタビュー記事を読んだことがありますが、作品を描くときに気をつけるために取材をしっかりされてから描いているところがとても印象的でした。マンガだから・・・ではなく、ありのままの実態をきちんと表現して行く姿勢もこのマンガを読み続けている理由の1つで、やはりこれも自分の勉強材料になっています。

 

 

精神医療ってどんなことなのか理解するなら、このドラマとマンガはオススメです。

精神疾患を理解するのにも役立つと思います。また支えていく人の仕事を理解するのも役立つもので、クリニックや訪問看護の現場で働く看護師や心理士、保健師や自分の職業である精神保健福祉士がどんな仕事をしているかも、このマンガでその一端を見ることができると思います。

 

欲を言えば、こういったドラマやマンガを通じて、障害理解につながれば・・・。

まだまだ障害者のことの理解は進んでいないと感じるこの頃。特に精神疾患や精神障害は誰だってなる可能性のあるものであり、自分事として感じ、考えてもらえると嬉しいです。

 

好きな医療ドラマ

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先日医師の驚き対応のことを書きましたが、その後ご本人にお会いしました。

その間、自分もどうすれば良いのかと色々と考えました。

 

もちろん主治医だけの意見で決めるつもりはありませんでした。

あくまで参考であり、もっと多角的にいろんな視点から話を聞いて考える必要があると思っているので、可能な限りの情報収集は行いました。

 

その中で特に大事にしたのは、実際に支援に入っている事業所。

自分はご本人との関わりは少ないけど、事業所は自分より長く関わっており少なくとも自分よりはご本人のことをわかっている人。そういう方から客観的な意見を求めるのが大事と思っていました。

 

その中で見えてきたことは、ご本人の本当の気持ちはどこなのか。

自分に話していたのは「ヘルパーの時間を長く維持したい」というもの。ただ今まで支給していた自治体とは支給の考え方が違い、また自分自身も他の方の事例と比較して適正量なのかは疑問に感じていたところ。

 

一方で支援に入っている事業所からは「サービスの更新はしない」との話。

以前に開催した担当者会議の席で「居宅サービスの支給期間が終了したら、更新しない」との話になり、その席にはご本人も同席し理解されているとのこと。その話にちょっとした違和感も感じていました。

 

で、そもそも自分が計画相談支援として関わるきっかけも振り返りました。

元々他の事業所の相談支援が入っていたのですが、ご本人がその事業所の相談支援を受けたくないと市役所に相談があり、そこから自分に依頼があって対応したのが今回のケース。インテークでは前任者から「いずれはサービスの利用を減らしましょう」と言われたことがご本人にとってかなりショックなことで、このまま支援はお願いできなかったとのこと。

 

担当者会議では「サービス終了」の方向ながら、実際には使いたい。

時間の経過で気持ちが変わってきたのか、それとも別の事情があったのか・・・そこに主治医の驚き対応にかなり悩んでいた自分。そこで事業所に改めて色々と話を聞いた結果、自分なりの結論を持って、ご本人のもとへ。

 

自分の出した結論は・・・

・ヘルパーの必要性は感じている。ヘルパーがあることで精神面の安定がある。

・でも長い時間が適切とは思わない。やはり適切な時間設定が必要。

・であれば、今の1回あたりの支援時間を短くする代わりに、支援回数を増やす。

・回数を増やしたことで、懸念としていることもお願いできるようにする。

 

結果として、ご本人が望むヘルパーの時間ではないもの、今までよりは少し増やす。

それであれば事業所も対応ができるとのことで、その答えを持ってご本人に説明。その場には事業所の担当者の方にも同席してもらいました。結果は・・・ご本人からも了解をいただきました。

 

決して「他の人の事例との比較」が良いとは思いません。

ただ同じような状況にも関わらず支給時間の差が出ることは不公平感を持つことになります。一方で障害はその人個人によって違うため、一律の対応をすることは望ましくありません。なので、その両方を鑑みながら「この人にとって必要な支援の時間」を考えていきます。少なすぎるのではなく、多すぎるのではなく、適切な時間を考えます。

 

また障害福祉サービスの財源は税金です。

多くの人は自己負担が発生しない形でサービスを利用していますが、それは一方で誰かがその分の費用を負担していることになります。なので全員が全員たくさん使ってしまうと財源がパンクし、最終的にはサービスの提供ができなくなります。障害を持っている人が必要なサービスを受けられるようにするのと同時に、自分たちはコスト意識も持ちながらサービスの提供を考えていく必要もあると思います。それらをすべて踏まえた上で「適切な時間」を考えているわけです。

 

ご本人と話をして部屋を出た後、事業所の担当者の方と話をすることに。

そこでこれまでの経緯を色々と聞くと、実はご本人と計画相談担当者が初めて会った段階から関係はダメだったとのこと。最初の段階から「いずれはサービスをなくす方向で」という話をしていたみたいで、それからご本人は計画担当者のことがダメなった様子。計画担当者が自宅に訪問すると部屋の隅っこに言ってしまう状態とのことで、事業所の担当者の方も「そこまで言わなくてもいいんじゃないのか」と思うくらいだったとのこと。苦情申し立ても助言したとのことだったので、スタートの時点からかなり無理のある状態だったみたいです。

 

そんな話を聞くと、さっきの「サービス終了に本人も理解」にも疑問が。

もしかしたらご本人はサービス終了はしたくなかったけど、相談支援専門員から離れるためにも不本意ながらサービス終了の結論にも同意していたのかも。となると、その答えは決して正しいものではなく、ご本人の本心でもありません。

 

そういうことを考えると、ご本人が不安定な反応をしたのも少し理解できます。

やっぱり一番大事なのは、ご本人とのコミュニケーションと関係作り。まだまだ自分はできていないけど、でもそういう時は事業所の担当者の方に入っていただくなどすれば、関係はスムーズにできるかもしれない。相談支援は1人でできる仕事ではなく、いろんな人との連携があって成り立っており、結果としてそれはご本人の利益を守ることになります。

 

とはいえ、どんなに頑張っても破綻するケースもあります。

そんな経験もしてきた自分。だからこそ、丁寧な支援を大事にしたいと改めて思います。時間がかかっても、ご本人の希望や思いはちゃんと把握することが大事。その背景を知ることも、ものすごく大事だなと改めて実感しています。