たくさん計画相談支援をしている人からすれば、大したことないかもしれませんが・・・
計画相談の契約数が30件になりました。すでに終了しているものを含めればもっとありますが、現在有効な契約数は30になりました。
何が言いたいのか・・・いわゆる「標準件数」に近づいています。
介護保険の場合、1人の介護支援専門員(ケアマネージャー)が受け持てる件数は35件までとなっていますが、障害福祉の場合は厳格な規定はありません。ただ報酬請求をする時は相談支援専門員1人つき1ヶ月39件まで請求できます。それ以上の請求もできるのですが、40件を超えると超えた分に関しては減算(報酬が半額)となります。なので障害福祉での計画相談支援は39件が標準的な受け持ち件数とされています。
普通の感覚なら「まだまだですね」という感じだと思います。
でも正直自分はその感覚を疑いたいです。自分も初めて計画相談支援を始めた時は1事業所で最大180件程度契約を結んでいました。その時の相談支援専門員の数は3名。なので単純計算で1人60人程度を受け持っていたことになります。
でもこの時の状況を今の請求ルールに当てはめても「1ヶ月39件」にはなりません。
実際のところ「1ヶ月で39件の請求」というのは相当な数であり、すごく平たく言ってしまえば1ヶ月30日として、1日1件以上の計画書あるいはモニタリング報告書を作成して署名をもらっていることになります。当然、行政にも提出をすることは言うまでもありません。1ヶ月30日としても土日もありますから、実際には20日と少し。その中で39件やっていくのは、個人的には相当大変なことだと思っています。
180件の契約・受け持ちをしながら、今の請求ルールでも問題ない。
標準件数として「39件」としていても実際にはそれ以上に受け持ちをしていないと、1ヶ月で39件の報酬請求にはなりません。結局のところこの標準件数ってあまり意味ないんですよね。
ただ自分は標準件数の考え方を大事にしたいです。
60件も受け持ちをしていた時、十分な相談支援はできていなかったと思います。本当に機械的にやっていた感じで、とにかく書類を作ることに必死でそのために残業も多くしていました。当然ながら利用者さんとの面談も実施していますし、事業所に訪問して様子を確認したり担当者から話を聞くこともしてきました。それらのことをしながら丁寧な支援ができていたかと言われると・・・正直、疑問です。
今もちょっと大変だなぁ・・・と思うことがあります。
でも丁寧な対応はできているかなと思います。話をしたいと言われれば聞きますし、必要なことがあれば同行支援も行う。計画が始まる前からの調整も行いますし、呼ばれれば会議にも出席する。地域の相談支援事業所としての活動も含めながら丁寧な対応ができるようになっています。
ただ今後この件数が増えていったら、今みたいな対応ができるかはわかりません。
決して時間があるわけではないのですが、様々な業務がある中で色々とやりくりができているのが今の状態。でも件数が増えれば対応することも多くなるので、さらにその中でやりくりをしていかなければいけない状態。そうなると仕事はタイトになり、自分自身の余裕もなくなってしまう。結果的に丁寧な対応ができなくなり、抜けのある支援になってしまうことに危惧しています。
だからこそ、自分の中で「標準件数」は意識していきたいところです。
実際のところ、標準件数だけでは収支としては赤字です。たくさんやらなければ黒字収支になりません。いや、計画相談支援単体で黒字収支になっている事業所なんてあるのでしょうか。ただ少しでも赤字幅を縮めていくためには、できる範囲の中で支援を行なっていくことも必要だと思います。その見極めがこれからは必要になっていくと思います。
まだ地域の中で相談支援のニーズは存在していると思います。
今の時点でも2件の支援依頼があり、多分契約して支援を行うことになると思います。そう言った話が次から次にやってきた時、どこまで自分が引き受けるかになると思います。現在の全体の状況から自分自身のキャパシティまで、色んなことを総合的に判断していかなければいけないと思います。
少し話が逸れますが、最近契約した方で、他事業所から移管がありました。
以前からその相談支援事業所から話があったのですが、こちらからは「本人が同意して、ご本人の意思で希望があること」と「現在の支援を目処をしっかりとして下さい」と言うことを伝えていました。その結果ご本人から契約の希望があり契約に至ったわけですが、それと前後してその事業所からその方の情報が送られてきました。その中には当然ですがサービス等利用計画書とモニタリング報告書も入っていました。
で、そのモニタリング報告書を見て「なんじゃ、こりゃ」と思いました。
大変申し訳ないのですが、モニタリングになっていない内容。モニタリングには事業所から今の状況の聞き取り項目があるのですが、そこに書いてあった内容が到底聞き取ったとは思えないような内容がありました。思わず親方様(B型の管理者)に「⚪︎⚪︎さんのモニタリング、聞き取りがありました?」と聞いた上で、そのモニタリング報告書を見せたところ、親方様ですら「この内容は・・・なんだ?」とこぼすくらいのものでした。実際のところ聞き取りはされてなく、単純に通所しているうちの事業所名と通所している期間が書いてあるだけでした。これをモニタリングといい、これでモニタリングの報酬を請求するのかぁ・・・と感じました。
計画相談支援を「テキトー」にやるのであれば、いくらでもできると思います。
このモニタリング報告書のように、事業所に話を聞かずコメントも一言で済ませるような内容で良いのであれば、1ヶ月39件の請求は可能だと思います。しかし・・・それって相談支援なのでしょうか。そんなモニタリング、研修では教わりません。研修のモデル事例にもそんなモニタリング報告書はありません。別に自分のやり方や報告書の書き方が正しいとは思っていませんが、やるべきことをやっていないものを「モニタリング」と言うのは如何なものかと思います。
また無理な件数は自分の体を壊します。
すでに体を壊した経験があるから、無理をしない仕事をしようと思っています。一方で収支のことも意識しなければいけないので、様々なバランスをとりながら行なっていくことが必要だと思っています。そう言ったことから「標準件数」を意識しながら支援を行なっていきたいと考えています。
そして・・・相談支援の仕事を大事に、丁寧にやっていきたい。
これは相談支援の仕事じゃないと言われるかもしれないけど、あるご家庭から自立支援医療と精神保健福祉手帳の申請・更新手続きの依頼を受けました。以前はご家族がされていたのですが役所までが遠く、交通も不便なところ住んでおり、さらに高齢になり大変苦労していると話を聞いていたので、必要であれば自分が対応することを伝え、書類等を預かって手続きの代行をしてきました。手続きが済んでご家族のところに申請した書類をお返しすると、ものすごく喜ばれ感謝されました。自分としては「支援業務の一環」として行なったに過ぎないのですが、ご家族の方がものすごく嬉しそうな表情をされ感謝されたのがとても印象的でした。
自分の中ではごく当たり前の仕事と思っている内容。
でも当事者にとってはそのことによって精神的にも救われることがあり、些細なこと・当たり前のことを大切に仕事をして行くことも大事であることを実感しました。こういったことの積み重ねが次の支援につながり、支援が点と線で結びついてのかなと感じています。
丁寧な支援を行うためには、受け持ちを持ち過ぎないことが大事だと思います。
今はあんまりいないと思いますが、一時期はたくさん受け持ちを持っていること・たくさん契約していることを自慢している相談支援専門員の存在がいましたが、自分からしたらどうでもいいことです。大事なのはいかに寄り添った支援を行い、丁寧な支援を行なっていくこと。それができなければ、いくら受け持ちがたくさんあっても良い支援とは思いません。
だからこそ、介護支援専門員のように受け持ち数を決めた方が良いと思います。
尚且つ、その件数で職員1人が生活できるだけの収入が得られる報酬体系にしなければ、誰もその仕事をしなくなと思います。大事な仕事と考えているのであれば、きちんと国も手当をして欲しいものです。




