この立場になると、どうしても「思い」だけにはなりません。
今日は午後から休暇。
元々は自立支援医療の更新のために有休を取る予定だったけど、たまたま土曜日に半日相当の出勤をすることになり、有休分をそれで振り返ることになりました。まぁ午後からと言いながらも、そのまま同じ法人のグループホームに行きモニタリングを行ったのと、今後の事業運営について話をしてきました。
うーん、まさか自分が事業運営の話をするようになるとは。
前の職場でボロボロになった経験から二度と管理的立場に立つことはないと思っていたのですが、気がつけば法人の主任となり、計画相談支援は管理者として動くことに。まぁ計画相談の管理者は従事者が自分しかいないので、管理者というのは結果的に名乗るだけ。1人職場なので管理者なんて感じは微塵もありませんけどね。
とはいえ、自分もキャリアや役職を持つようになれば、避けては通れないのかも。
元々自分にキャリア志向はなく、出世なんて全く希望も考えないタイプ。なので「上に立つ」なんてことは元来望んでいません。しかし現実は親方さま(B型の管理者兼法人の統括管理者)を支える立場となり、一緒に色々と考えながら仕事をするようになっています。親方さまも元々リーダー気質ではないので今の立場に苦しさも感じているみたいで、その辺を少しでも自分が軽減できれば・・・なんて思いながら仕事をしています。
そんな「本来望まない立場」に立ちながら運営している、親方さまと自分。
2人とも、本当だったら現場のことだけを考え、利用者さんと向き合うことだけを考えて仕事をしたいのだと思います。でも実際にはそれだけでは施設運営はできず、例えば経営的なことも考えながらどのように事業運営を行なっていくかも考えていかなければなりません。
自分の場合は、ただですら赤字事業の計画相談でいかに収入を増やすか。
いや、どう頑張っても黒字化は無理なんです。そこは半分「自分の思い」もあり、単純に「計画を作成する」ことと「モニタリング書類を作る」ことだけに振り切ってしまえば赤字の脱却はできるかもしれません。でも利用者さんに向き合いながら丁寧な支援をしていくと、どうしても「効率化」という言葉と相反する状態があります。面談1つとっても、面談をしたからといってすぐに結果が出るものではありません。同行支援をしても、病院の同行なら状況によって報酬として請求できますが、新しい障害福祉サービスを利用したいための支援(見学など)をしても、それ自体の同行支援の対価はありません。でも利用者さんが利用したいのであれば必要な支援はしないわけには行きませんし、「自由に行ってきてください」なんてできませんよね。収入にならないことはやらない・・・とは言えないのが相談支援です。
就労継続支援B型であれば、いかに平均工賃を増やすか。
B型の報酬は一言で言えば利用者さんに支払った工賃額で年間の報酬が決まる世界。高い工賃を払えば報酬は高く、工賃が低ければ報酬は低い。でも現実問題として、そんなにずっとバリバリ働ける人ばかりではない。特に精神障害の場合は単純に体力だけの問題ではなく精神面の維持も大きく、一定数はそのような人も受け入れる必要がある。でも現状はそういうことを評価する仕組みがB型にはなく、仮に就労継続支援B型相当ではない人がいたとしても、それらの人を受け入れられる障害福祉の仕組みがないのも事実。確かに「生活介護」というサービスは存在するけど、就労継続支援B型と生活介護の差は大きく、B型の対象ではないと思われる人でも生活介護の基準になると当てはまらない人も多く、結果受け皿としてB型にならざるをえない状況も存在しています。
経営のことを考えれば、お金になる人だけ集めればいいかもしれない。
しかし・・・それは本来あるべき「福祉」の姿なのか。全ての人を網の目からこぼれないようにすることは難しいかもしれないけど、少なくとも必要性を求める人に対しては網の目から落ちないようにしていかなければいけないのではないか。そこが今の障害福祉に存在する現実との乖離のように感じます。
土曜日の休日出勤で、支援している利用者さんがいる他のB型に行ってきました。
そこでも管理者の人と話をしてきましたが、そこでは新たなB型を検討しているとのこと。ただし次に開設するのであれば、高工賃を目指す事業所に特化するとのこと。現状運営しているB型では工賃が低く報酬も厳しいため、新たな方向性として高工賃を目指すB型事業所を検討しているとのことでした。ただ、今国の方針では新規開設するB型事業所については基本報酬を減らす方向性を打ち出しており、そのことを聞いたら「そうなんですよねぇ・・・」と苦笑いをしていました。
正直、多くの事業所は余裕なんてないんですよね。
特に就労が困難な人を受け入れている事業所ほど、それは顕著なんですよね。それでも「一般就労へ」というのではあれば、そこは国がきちんとモデルを示して欲しいです。お偉いさんの会議でも、机上の空論ではなく現場の声を聞いて考えて欲しいものです。先月きょうされんも職員不足の実態調査についての調査結果を公表しています。そういう声も聞いてほしいものです。
正直言って、このまま行くと障害福祉サービスの倒産も多くなるでしょうね。
それは自分たちも決して例外ではなく、だからこそ否が応でも経営のことを考えるんですよね。果たして自分たちは生き残ることができるのか・・・どうなんでしょう。







