リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ -9ページ目

リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。

アマゾンで『ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)』が「高止まり」の人気哲学者・國分功一郎が、アメブロに「ヴィジュアル系」ロックについての考察というか軽めの記事を「真面目に」載せていた。

http://ameblo.jp/philosophysells/entry-11808475920.html

冴えない文章だと思いながら読んでみると、J・ロックについて、こう書かれている。


「繰り返すが、そこに海外に対する劣等感が見え隠れしていたことは間違いのない事実だ。日本のロックバンドによる目立った海外進出は結局果たされぬまま、時代が過ぎる。そして突如、情報化の波とともにヴィジュアル系が現れる。彼らは海外のロックを目指していないから劣等感がない。というか、もしかしたらほとんど知らないのかもしれない。彼らは純粋に着飾って音楽をやることを楽しむ。それはこれまでのロックのルールから外れる何かを持っていた。それが海外のファンからも注目されることになる。これは実に注目すべき事柄だ。」


センスが無いというか、退屈というか、何が言いたいのかハッキリしない論考で、問題点が多すぎる、と感じた。

國分は、最近の「ヴィジュアル系」バンドには劣等感が無いという。これが良いコトかというと、むしろ逆に、困ったことではないだろうか。

つまり、自らのクオリティが低い、あるいはモノマネにすぎない、といった自覚は、無いよりは、あったほうがマシだ、たとえ自覚の無いヤツが「強い」としても、である。

また、ユーチューブ(Youtube)のおかげで簡単に「世界デビュー」ができるようになったからといって、その音楽が世界的に優れているとは限らない。世界中にバカがいて、程度の低いものを好んで、軽薄に飛びついたりするという現象が、いったい世の中にとって、どんな希望になるのだろうか。

また、この手の論調は、日本のものは優れている、やっぱり日本はイイ国だね、と安易に信じたがる右寄りの手前味噌になりかねない危険もはらんでいる。

まあ、いろんな意味で、この論考は掘り下げが浅いと言わざるをえない。


それはともかく、

アマゾンに巣食うゲスな売り手というのも不滅(あるいは右肩上がりの増加傾向)で、こういった連中についての考察も必要だと思うが…

単純に、恥知らずな悪徳業者の蔓延をオレは憂う。


たとえば、今日の時点で、

『ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)』(定価2268円)は、中古出品が1点のみ。

そもそも新品が普通に注文できる状況下で、図々しくも「林檎書房」という出品者は、3980円で出している。

どうなんだ?


あるいは、同じく國分功一郎の著作『暇と退屈の倫理学』も、新品が1944円で購入できるが、いかがわしい出品者たち、「古里美苑」は2763円、 「あじさい書店」は2764円、「dragonr」は3000円で、何の変哲も無い古本を売りつけようとしている。

どういう腹づもりで、こうした人間たちが増殖し続けているのか、現代の疑問のひとつである。


悪意が丸見えでも平気、という、この手の連中の自意識の欠如?





『ベストヒットUSA』のチャートは、怠惰なBS朝日の公式サイトには記載されず、番組を見た人がなんとなく記憶するしかないという形になっている。

だが、それじゃ何か空しいと思う俺は、たまにメモをしておく。


多忙で更新できず、去年の9月のチャートを今、振り返る。


>>>2013年9月10日<<<

------

20. Crazy Kids (KE$HA)
19. What About Love (Austin Mahone)
18. Take Back The Night (Justin Timberlake)
17. Right Now (Rihanna f/ David Guetta)
16. Cruise (Florida Georgia Line f/ NELLY)
15. Come & Get It (Selena Gomez)
14. Mirrors (Justin Timberlake)
13. We Can't Stop (Miley Cyrus)
12. Safe And Sound (Capital Cities)
11. Cups (Pitch Perfect's When I'm Gone) (Anna Kendrick)

10. Same Love (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Mary Lambert)
9. Can't Hold Us (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Ray Dalton)
8. I Need Your Love (Calvin Harris f/ Ellie Goulding)
7. Treasure (Bruno Mars)
6. Love Somebody (MAROON 5)
5. The Other Side (Jason Derulo)
4. Clarity (ZEDD f/ FOXES)
3. Get Lucky (DAFT PUNK f/ Pharrell Williams)
2. Radioactive (Imagine Dragons)
1. Blurred Lines (Robin Thicke f/ T.I. + Pharrell)

------

毒のあるマックルモアの爆発ぶりがやや落ち着きを見せ、気の抜けたような軽めのR&Bやディスコ・サウンドがチャート内に増殖した時期。すなわち、疲れたアイドルのJ・ティンバーレイク(2曲)、ピエロ風アフロ歌手J・デルーロ、ジジ臭いキャピタル・シティーズ、おふざけ魔のブルーノ・マーズ、真意が見えないダフト・パンク、根はイイ人のロビン・シックである。

*

**
***
**

*

>>>2013年9月17日<<<

------

20. Crazy Kids (KE$HA)
19. What About Love (Austin Mahone)
18. Take Back The Night (Justin Timberlake)
17. Come & Get It (Selena Gomez)
16. Cruise (Florida Georgia Line f/ NELLY)
15. Right Now (Rihanna f/ David Guetta)
14. Mirrors (Justin Timberlake)
13. Can't Hold Us (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Ray Dalton)
12. We Can't Stop (Miley Cyrus)
11. Safe And Sound (Capital Cities)

10. Cups (Pitch Perfect's When I'm Gone) (Anna Kendrick)
9. Same Love (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Mary Lambert)
8. I Need Your Love (Calvin Harris f/ Ellie Goulding)
7. Treasure (Bruno Mars)
6. The Other Side (Jason Derulo)
5. Love Somebody (MAROON 5)
4. Clarity (ZEDD f/ FOXES)
3. Get Lucky (DAFT PUNK f/ Pharrell Williams)
2. Radioactive (Imagine Dragons)
1. Blurred Lines (Robin Thicke f/ T.I. + Pharrell)

------

コミカルでスカした「チョイ悪」オヤジ・キャラを演じるロビン・シックの「ブラード・ラインズ」が、5週連続の1位を達成。
2位、イマジン・ドラゴンズの「レディオアクティヴ」。
3位、ダフト・パンク&ファレルの「ゲット・ラッキー」。
4位、ゼッド&フォクシーズの「クラリティ」。

これら不動の4者が拮抗するチャート。
ホワイトR&B、アリーナ・ロック、レトロ・ディスコ、EDMという多様性を保ちつつ、同じ顔ぶれが同じ順位で続けて1~4位を占めるという膠着状態が、なんとなく懐かしい、というか、うんざりというか、アメリカン・メジャーらしいチャートであった。

*

**
***
**

*

>>>2013年9月24日<<<

------

20. Best Song Ever (One Direction)
19. Cruise (Florida Georgia Line f/ NELLY)
18. Come & Get It (Selena Gomez)
17. Summertime Sadness (Lana Del Rey & Cedric Gervais)
16. Right Now (Rihanna f/ David Guetta)
15. Mirrors (Justin Timberlake)
14. Take Back The Night (Justin Timberlake)
13. Can't Hold Us (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Ray Dalton)
12. We Can't Stop (Miley Cyrus)
11. Safe And Sound (Capital Cities)

10. Cups (Pitch Perfect's When I'm Gone) (Anna Kendrick)
9. Same Love (MACKLEMORE & Ryan Lewis f/ Mary Lambert)
8. I Need Your Love (Calvin Harris f/ Ellie Goulding)
7. The Other Side (Jason Derulo)
6. Treasure (Bruno Mars)
3. Get Lucky (DAFT PUNK f/ Pharrell Williams)
4. Clarity (ZEDD f/ FOXES)
3. Love Somebody (MAROON 5)
2. Radioactive (Imagine Dragons)
1. Blurred Lines (Robin Thicke f/ T.I. + Pharrell)

------

ロビン・シックが6週連続1位を奪うなか、まさかのなんちゃってロック・バンド、イマジン・ドラゴンズに火が付いてしまい、四強の一角を切り崩しつつ頭空っぽバンドのマルーン5が悠々と着実に世間に浸透していく様子が確認されたチャートであった。


多忙で更新が滞ってしまった2013年8月20日のベスト・ヒットUSAのチャート。

月1程度のチャートの変化を振り返る。

このとき首位に立ったロビン・シックの「ブラード・ラインズ」が、以後、無敵のロングセラーを記録することになる。


20. What About Love (Austin Mahone)
19. Just Give Me A Reason (P!NK)
18. Right Now (Rihanna)
17. We Can't Stop (Miley Cyrus)
16. Safe And Sound (Capital City)
15. Same Love (Macklemore & Ryan Lewis)
14. Cups (Pitch Perfect's When I'm Gone) (Anna Kendrick)
13. I Love It (ICONA POP)
12. I Need Your Love (Calvin Harris f/ Ellie Goulding)
11. Love Somebody (MAROON 5)
10. Treasure (Bruno Mars)
9. Cruise (Florida Georgia Line f/ Nelly)
8. Mirrors (Justin Timberlake)
7. Clarity (ZEDD f/ FOXES)
6. The Other Side (Jason Derulo)
5. Can't Hold Us (Macklemore & Ryan Lewis)
4. Come & Get It (Selena Gomez)
3. Radioactive (Imagine Dragons)
2. Get Lucky (DAFT PUNK f/ Pharrell)
1. Blurred Lines (Robin Thick f/ T.I. + Pharrell)



***


フジ・ロック2014に出演するアーティストについて、たまに語り合うコーナー。

(byヒップ・ホップ・マニアの俺とロック教徒のさよちゃん先輩)


Basement Jaxx:

俺「ベースメント・ジャックスっていう、ハウス・テクノ・バンド、どうなのかなぁ?全然知らないんだけど」
さ「興味がないから、今まで聴かなかった。いるなー、とは思ってたけど」
俺「代表作は、セカンドの『ルーティ』(2001年)かな…。サードの『キッシュ・キャッシュ』がグラミーで"ベスト・エレクトロニック/ダンス・アルバム"に選ばれているけど、後追い的な授賞ってよくあるし。調べたところでは、彼らはイギリスの2人組で、ケミカル・ブラザーズやファットボーイ・スリムと並ぶ重要EDMグループらしい。1999年から2009年までに、7枚のオリジナル・アルバムを出してる。ここんとこ出してない。最近は、忘れられてる…?」
さ「分からない。でも、今年フジロック'14に出る予定だから、嬉しい人が結構いるんじゃないの?」
俺「金曜日にフランツ・フェルディナンドとともに出演か……かつて、2004年、2009年にもフジロックに出演して、大盛況だったようだね。ロック・フェスかと思いきや、そういうニーズが結構強いんだ」
さ「うん」
俺「フジ・ロックは、もともとレイヴ・パーティ的な要素もあるのかな?」
さ「無いでしょ~」
俺「ベースメント・ジャックスのWikipediaの記事を見ると、2009年にもう一枚出したアルバム"Zephyr(ゼファー)"の記載が無いな……関心を持たれていないのかな」
さ「そんなこと、無いんじゃないの。ウィキって当てになんないよね~、いつも思うんだけど……結局はファンの人が書いてるんだよね」
俺「それを書き足す人が無い、ってことは、ファンがいない?」
さ「いわゆる『ネット強者』とジャックスのファンは、かぶってるような気がするんだけど、不思議だね(笑)」
俺「多少はヒップ・ホップ色が、まあ、薄いんだけど一応あるから、そこは興味が持てる。プリンス的なパーティ・ファンク要素も少し感じられるし」
さ「でも基本的に、あまり好まないジャンルの音楽。もちろん、うまい音作りはあるよ。かなり作ってるな、っていう」
俺「うん。基本は、ドスドスした音楽だ、ドスドス、ドスドス…(笑)」
さ「頑張って作ってるんだろうけど、むしろ、こっちが頑張って聴くタイプの…そうまでして聴くかってコト(笑)。機会があれば聴き込んでみたい、けど…って感じかな(笑)」
俺「ちなみに、英国のアルバム・チャートでは、4位→5位→17位→16位→37位と、デビュー時が一番勢いがあった。しかし、もはや売れる力が無くなってきたようです。で近年、アルバム制作のブランクがあるのか……」
さ「フジロックも、土曜出演なら、見に行ってるだろうけど、やっぱり縁が無いかな」
俺「アメリカでは、全然人気が無いみたい。USのアルバム・チャートでは、せいぜい"ROOTY"が149位。ほかも170位くらいで、ほとんど売れてないね」
さ「日本での人気はあるよ」
俺「あと、他のエレクトロ・バンドと比べると……」
さ「同じイギリスのケミカル・ブラザーズのほうが、ダークだよね。でも、軽快なジャックスにだって、イギリスならではのモノがあるよ」
俺「つまり、暗い部分ってこと?」
さ「うん。それに……おしゃれ感が出ちゃってる、残念ながら…いや、良いのか」
俺「ふつう、ハウスの人たちは汚いもんね、スウェーデン系とかもダサい」
さ「ルックスに難がある場合が多い。イギリス人のカルヴィン・ハリスなんかも見た目は良くない」
俺「まあね」
さ「商業感のある人たち、というか、商売DJたち(笑)とは、ベースメント・ジャックスは違うんだよね」
俺「雰囲気が?スタイルが?」
さ「スタイル。泣きのフレーズばかりを作ってるわけじゃないでしょ」
俺「ダサいメロディの押し付け感、執拗な繰り返しってのは、無いね。この人たちには」
さ「そこがオシャレなんだ。でも、もっとロック色のあるものを期待すると違うんだよね。自分は、音楽に『叫び』みたいなものを期待してるから」
俺「それは、ダンス・ミュージックの限界だよね。スクリレックスあたりは、その限界を超える力を持ってる」