リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ -8ページ目

リトル・プーリームのプラスティック・スリル・ブログ

テレビの低級化に抗し、マジで音楽を憂い、予言蔓延する世に悩み、
焦り多き家庭に困り、後悔伴う仕事に苦しみ、レーザー的に精密な
日本語の駆使に迷う中年男の見込み違いとニガリきった日々のアレコレ。

MTVの「U.K. Top50」(UKトップ50)というチャートはMTVの公式サイトで一覧できる(過去にも遡れる)。


ただし、このランキングがいったい何に基づいているのかがまったく分からない。ただのでっち上げのチャートの可能性だってある。オレの勘だが、どこかランキングに恣意的な感じがある。

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2014年5月11日のチャートを見ながら、目についたバンドをチェックしてみた。


5. Coming Home (KAISER CHIEFS)
7. Greens and Blues (PIXIES)
9. Can We Dance (THE VAMPS)/29. Last Night (THE VAMPS)
10. I Keep It to Myself (WILKO JOHNSON & ROGER DALTREY)
25. On Top of the World (IMAGINE DRAGONS)
46. Luna (BOMBAY BICYCLE CLUB)


以上の5組。

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カイザー・チーフスってのはイギリスのバンドらしい、が、しかし、名前はアメリカっぽい。

え?UKのバンドに決まってるって?でも、自分は、知らなかったからね。実際バンド名にはアメリカンな響きがあると思う。

調べてみると、昔の曲は、いかにもイギリスっぽい、マイナー感のある、ちょっとイジケたロック・サウンドだった。スネてるというか、イジケた暗い感じがある。似たパターンの暗い地味なヒット曲を連発するバンドだったようだ。

しかし、この新曲は、U2もどきで辟易させるところがある。しかも、ヴォーカルの顔が、別人のように痩せてスッキリしちゃったねえ。陰のある小太りの顔立ちが、完全に失われた。だから、誰だか分からない。そして、いわば、フォーク色のあるアリーナ・ロックへと、路線変更。まあ、太っていた時のコンプレックスが(悪い意味で)解消されたおかげで、あっけらかんと明るい路線に行けるようになったのか。コールドプレイやU2のような「スタジアム・ロック」に、流行のフォーク色をうわべだけ添えてみたような中途半端な、退屈なサウンドになっている。これはダメだ。いっそ売れないほうが、彼らのためになるのでは?つまり、最近、エディターズがU2もどきの路線で新作を出し、見事にコケた。あれで頭を冷やして、もとのジョイ・ディヴィジョン風に戻れば、彼らの持ち味が出せるんじゃないかって気がしないでもないが、カイザー・チーフスも、同じように、コケれば反省のチャンス到来ってことかも。さて、どうなる?

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サマソニ2014に登場する予定のピクシーズ。新曲は、ちょっと作りこみ過ぎにも聴こえるが、ギターのテクというか、さまざまなギターのワザによって多彩な効果を出し、全体の統一感もあり、聴いていて飽きない。ヴォーカルも不動の安定感、というか、むしろ「不安定」感を上手く維持。インディー・オルタナ・ロックの「お手本」というべきサウンドである。

1988~1991年に一時代を築いたピクシーズは、最近活動が再び盛んになってきたのか?ニュー・アルバムを、23年ぶりに発表したという。

ただ、この新曲を聴くと、過去のサウンドとは似ても似つかない「いい音作り」、「丸くなった」感じが濃厚だ。成熟した大ベテラン・グループだと思う。行き場の無い大学中退のアメリカ人青年の荒ぶる叫びから、手本を示す大人の音に変化した。

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ザ・ヴァンプスは、子供のための急ごしらえのバンドもどき。まさしくイギリスのアイドルだね。大急ぎで時流に乗ろうとして、本人もレコード会社も懸命だ。ワン・ダイレクション的なモノへのニーズが高いうちに、大々的にセールスを展開中という感じか。18~19歳の若さと、歌の上手さがポイントらしく、いわばブルーノ・マーズをもっと子供(女子)向けにしたポジション。だが、グループである必要性が希薄だねえ。各メンバーのソロ活動への布石にすぎない?

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ウィルコ・ジョンソン&ロジャー・ダルトリーの曲は、古臭すぎて、ギリギリ商品になるかどうか、首を傾げたくなるようなサウンドだ。ザ・フー以来の久々のヒットを手に入れたロジャー・ダルトリーだが、はっきりいって不要な存在。ウィルコ・ジョンソンだけで、渋くやれば良かった気がする。

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デキが良くて、本物と区別できないようなニセモノとして、幅を利かせるイマジン・ドラゴンズ。またもや、すごくツマラない新曲だとの意見もある。たしかに、あざとい音作り。フォーク風でありビートルズ風でもあるが、どこも失敗していない(悪い意味で)から、さらっと聴けることは聴ける。が、引っ掛かりがない、感動させるものがまったくない。

一番問題なのは、ヴォーカルの顔が悪すぎる点か。いわゆる「人相」。悪人というか腹黒というか、役者なら「悪役」専門の顔なのに、どうも善い人しか演じたがらず、わがままを通すタイプにみえる、だから、よけいにタチが悪い。渋々周りが従うしかないタイプのリーダーか。そういう見た目にしか、ホンモノかニセモノかを、区別する手がかりが見当たらない。え?最低・最悪のバンドだって?ニセモノにしては出来が良く、キュービック・ジルコニアのようなもの。

R&Bでいうブルーノ・マーズに対応。やりたいことがハッキリしない、それなのに(ヘタに)実力はある、しかも、メガヒットが欲しくて売れたくて、スターになりたくて堪らないっていう気持ちだけが、彼らの動機として強烈にある。スタイルが一貫せず、中身がない、そういう人たち。

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ボンベイ・バイシクル・クラブ。フジロック2014に登場予定。2009年以来、4枚目のアルバムを今年発表し、ついにUK1位に到達、火が付いたようだ。

この曲は、男性ヴォーカルの歌い方がクネクネとして、独自の溜めがあって、面白い。展開もちょっと複雑で、じっくり聴きたくなる。ただ、地味でスカスカなサウンドはイイ感じだが、女性コーラスが入ってくるサビのあたりが、ぶ厚過ぎてイマイチかも。そぎ落としが足りない。ところによっては、ちょっと、ハイム(アメリカの女性3人組バンド)っぽい音。それにしても、インディー感がヒシヒシと伝わってくる。

この曲とは異なり、アルバムはEDMとは対極のレトロ・テクノ色が強いようで、アマチュア的な(未完成的な)響きに満ちている。



小林克也司会のBS朝日(火曜日)『ベストヒットUSA』、公式サイトにはチャートが載っていない。

(まったく史料価値の無いサイトである……)



そこで、番組を録画して、ランキングをメモしておくのだが、多忙だと更新もままならないし、たまりすぎると消去だ。

今回は、久々に、最新の先週のチャート(2014年5月6日)を、転記しておこう。



◎20. La La La (Naughty Boy f/ Sam Smith)

◎19. #Selfie (The Chainsmokers)

▼18. Young Girls (Bruno Mars)

◎17. Animals (Martin Garrix)

▼16. Story Of My Life (ONE DIRECTION)

◎15. Not A Bad Thing (Justin Timberlake)

◎14. Take Me Home (CASH CASH f/ Bebe Rexha)

◎13. Drunk In Love (Beyonce f/ Jay-Z)

▼12. Burn (Ellie Goulding)

◎11. Hey Brother (AVICII)

◎10. Best Day Of My Life (American Authors)

◎9. Neon Lights (Demi Lovato)

→8. The Man (Aloe Blacc)

→7. Counting Stars (ONEREPUBLIC)

→6. All Of Me (John Legend)

→5. Talk Dirty (Jason Derulo f/ 2 CHAINZ)

→4. Pompeii (Bastille)

→3. Team (Lorde)

→2. Dark Horse (Katy Perry f/ Jucy J)

→1. Happy (Pharrell Williams)



ファレルが2週連続の1位。

1~8位に全然変動無し。

9曲が上昇、下降は3曲のみ。



20位のノーティ・ボーイ、19位のザ・チェインスモーカーズ、17位のマーティン・ガリックス、14位のキャッシュ・キャッシュ、12位のエリー・グールディング、11位のアヴィーチーといったあたりが、みなEDMの有象無象なので、くだらないのなんの……どうしようもない状況である。

小林克也も、紹介の気力を失っているのか、過去を振り返る企画が充実しがちのようだ。



チープなEDMが、「曲以前」のデキの酷さなので、むしろ順位を下げたワン・ダイレクションやブルーノ・マーズのほうが、マトモな曲に聴こえてしまいそうだが、断じて、そんな感覚に陥ってはならないと思う。



さて、そんななか聴き応えのあるアーティストが2組、上昇してきた。



10位のアメリカン・オーサーズ(去年アルバム・デビューしたインディ・ロック・バンド)と、8位のアロー・ブラックである。



前者は、アメリカの有名なバークリー音楽大学で出会った4人組、ということで、あのイマジン・ドラゴンズ(ベースとギターがバークリー音大卒)を思わせなくもない、やたら器用な連中で、しかも、ちゃっかりマムフォード・アンド・サンズ風の流行を取り入れたバンジョー・サウンドが鳴り響く、明るいポップ・ロックを聴かせてくれる。

ヴォーカルにエフェクトをかけているのが、どこか「インディーですよ」と言い訳がましいアプローチに聴こえなくも無いが、悪くは無い。

もちろん、見せかけのストレートさ、というか、器用さ・あざとさが優先しているきらいも無くはないが、しかし、チャートの中にマルーン5やワンリパブリックのような馬鹿馬鹿しさに満ちた軽薄・ロックもどきックが、幅を利かせていることを思えば、アメリカン・オーサーズは注目に値する。



後者の黒人シンガーソングライターは、2006年にアルバム・デビューした35歳男性。アヴィーチーの「ウェイク・ミー・アップ」のボーカルとしてフィーチャリングされて、良い宣伝になったのか、突然売れ出した。

Dr. Dre(ドクター・ドレー)のヘッドホン「ビーツ(BEATS)」のテレビCMに、曲が起用されたのも、相当な後押しになったようだ。

デキのいいR&Bサウンドだが、新進気鋭のヒップ・ホップ・プロデューサー、DJ Khalil(DJカリル)が手がけており、ビートに力がある。安心の懐かしさを醸し出すドラム・パターンと、サンプリングの妙(エルトン・ジョンの「ユア・ソング」のフレーズ)を聴くことができる。

ジェイソン・デルーロは論外にダサく、スカし過ぎのジョン・レジェンドは、退屈で鼻につく。ゴテゴテ作り込み過ぎて凡作スレスレのジャスティン・ティンバーレイクの内野安打量産的姿勢や、爽やかさ・器用さが目立って来てパワー・ダウンしたファレル・ウィリアムズよりも、このアロー・ブラックのほうがナチュラルなたくましさがあり、期待が持てる。

安っぽいアヴィーチーのサウンドなんかに付き合っている場合ではないのだろう。適材適所の「黒っぽさ」で、現在、好ましい成功を収めつつあるアーチストかもしれない。



日常生活はパターン化しているので、ミスが起こりにくいが、休みの日に出かけるとなると、事前の準備、ダンドリの良さ、瞬時の判断、ふだんよりも鋭い注意力が必要になる。

おうおうにして、それを欠いて、ミスが連発し、無念さ・気まずさがジワジワと広がることになる。


最近、休みの日にミスが連発して、自分で自分がイヤになるほどだった。


***

(1)電車に間に合うかどうか微妙なときに、コンビニでさっさとドリンクを買おうとするが、レジに長い行列(断念)。

(2)リュックを電車の網棚の上に置き忘れたまま、混んでいる車両を降り、すいている他の車両に移動。

(3)すいている車両に移動したものの、やはり座れない(判断ミス)。

(4)おしゃれな飲食店で、箸を床に落とす。

(5)飲みかけたペットボトルのフタを、きちんと締めずにカバンの中に入れてしまい、本がビショ濡れ。

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(6)10円玉を必要としてコンビニで買い物をするが、100円キッチリの商品を買ってしまい、おつり無し(税込み)。

(7)施設内で、100円が戻ってくるコインロッカーを利用したあと、荷物を出すときに、100円を取り忘れる。

(8)同行者がそばにいることに気づかず、先に行ったかと思いこみ、自分のほうが先に行ってしまう。

(9)余裕のあったチケットを、前日までに買いそびれ、当日券の販売にも間に合わない。

(10)デパートのトイレを利用しそびれて、喫茶店(たいてい男女共用の不潔なトイレ)でOKだろうと入店してしまう(判断ミス)。

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といって、お出かけの日のミスは、どれも些細なもので、ちょっとイライラが募る程度のもの。

それが命取りになるわけではないので、深刻になりすぎる必要もないのだ……


(むしろ、何事も無くパターン化している日常のほうが、死に至るようなミスの危険に時々刻々接しながら、冷静かつ安全にそれを処理し続けているものかもしれない。たとえば、高速道路の走行、大型機械の操作、薬品の使用などなど、日々、何のミスも無い。)


お出かけの日というのは、じつに不思議な状態を誘発するものだとおもう。