アマゾンで『ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)』が「高止まり」の人気哲学者・國分功一郎が、アメブロに「ヴィジュアル系」ロックについての考察というか軽めの記事を「真面目に」載せていた。
http://ameblo.jp/philosophysells/entry-11808475920.html
冴えない文章だと思いながら読んでみると、J・ロックについて、こう書かれている。
「繰り返すが、そこに海外に対する劣等感が見え隠れしていたことは間違いのない事実だ。日本のロックバンドによる目立った海外進出は結局果たされぬまま、時代が過ぎる。そして突如、情報化の波とともにヴィジュアル系が現れる。彼らは海外のロックを目指していないから劣等感がない。というか、もしかしたらほとんど知らないのかもしれない。彼らは純粋に着飾って音楽をやることを楽しむ。それはこれまでのロックのルールから外れる何かを持っていた。それが海外のファンからも注目されることになる。これは実に注目すべき事柄だ。」
センスが無いというか、退屈というか、何が言いたいのかハッキリしない論考で、問題点が多すぎる、と感じた。
國分は、最近の「ヴィジュアル系」バンドには劣等感が無いという。これが良いコトかというと、むしろ逆に、困ったことではないだろうか。
つまり、自らのクオリティが低い、あるいはモノマネにすぎない、といった自覚は、無いよりは、あったほうがマシだ、たとえ自覚の無いヤツが「強い」としても、である。
また、ユーチューブ(Youtube)のおかげで簡単に「世界デビュー」ができるようになったからといって、その音楽が世界的に優れているとは限らない。世界中にバカがいて、程度の低いものを好んで、軽薄に飛びついたりするという現象が、いったい世の中にとって、どんな希望になるのだろうか。
また、この手の論調は、日本のものは優れている、やっぱり日本はイイ国だね、と安易に信じたがる右寄りの手前味噌になりかねない危険もはらんでいる。
まあ、いろんな意味で、この論考は掘り下げが浅いと言わざるをえない。
それはともかく、
アマゾンに巣食うゲスな売り手というのも不滅(あるいは右肩上がりの増加傾向)で、こういった連中についての考察も必要だと思うが…
単純に、恥知らずな悪徳業者の蔓延をオレは憂う。
たとえば、今日の時点で、
『ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)』(定価2268円)は、中古出品が1点のみ。
そもそも新品が普通に注文できる状況下で、図々しくも「林檎書房」という出品者は、3980円で出している。
どうなんだ?
あるいは、同じく國分功一郎の著作『暇と退屈の倫理学』も、新品が1944円で購入できるが、いかがわしい出品者たち、「古里美苑」は2763円、 「あじさい書店」は2764円、「dragonr」は3000円で、何の変哲も無い古本を売りつけようとしている。
どういう腹づもりで、こうした人間たちが増殖し続けているのか、現代の疑問のひとつである。
悪意が丸見えでも平気、という、この手の連中の自意識の欠如?