バレンタイン・デーということで、
チョコの話をするが、
いま、あらためて
コンビニ&スーパーで堂々存在感を誇示している
「ロッテガーナミルクチョコレート」、あるいは、
「明治ミルクチョコレート」、「森永ミルクチョコレート」が、
揃いもそろって「55g」であることに、あなたは、お気づきか?
気にせず、かじって、腹におさめて、オシマイか?
いやしかし、
いつから(いつの間に?)、これら板チョコは「55」グラムになったのか、
というのは、
菓子産業の急所をつく重大問題だ。
ネットで検索しても、なかなか解明できない手ごわいテーマである・・・・・・
企業サイトをのぞき見れば、
そこには、「パッケージ」の変遷について、
一見楽しげで、かつカラフルなページが構築されており、
年代を追って、チョコの表面的な形状をたどることができるし、
ブランドの歴史性のアピールに目を奪われそうにもなるだろう、
がしかし、
こんなものは具体的数字を調べようとしているオレにとっては、
何の意味も無い!!
探し回った結果、ある熱烈なチョコ・マニアのサイトにたどりつく、
http://www.chocolife.info/archives/51958598.html#comments
そこには、具体的に、
2006年=75g
2007年=70g
2009年=60g
ついに、2012年には、55gという数字が「達成」されていることが、
記録されているのだった。
おそるべき歴史の真実であろう。
*
現在、カルビーのポテトチップスが、わずか60g、というテーマについては、
ネット上で、倦まず飽かず熱心に語り合われている形跡がある。
しかし、
いつから、60グラムになったのか、という問題となれば、究明はそう簡単ではない。
どこかに、手がかりは無いか?
これについては、なつかしい新聞記事を拾うことができた。
<北海道産ジャガイモ不作、ポテトチップス実質値上げ>
朝日新聞 2007年 02月 07日
昨年の北海道産ジャガイモの不作で、計画どおりに原料が調達できな
かったポテトチップス最大手のカルビー(本社・東京)が、一部の商品の
量を減らして出荷し始めた。 業界2位の湖池屋(同)も追随するとみられ、
実質値上げが広がりそうだ。
カルビーは調達する加工用ジャガイモ(年間約24万トン)の7割を道内の
契約農家に依存しており、計画より約1万5000トンの原料不足となった。
欠品の恐れもあるため、1月下旬出荷分から順次、主力商品の「ポテト
チップスうすしお味」の90グラム入りを85グラムに、60グラム入り「じゃが
りこチーズ」を58グラムに減量するなど商品の内容量を2~7グラム減ら
している。 多くのスーパーやコンビニエンスストアでの小売価格(オープン
価格)はほぼ据え置かれているとみられ、実質的な値上げとなる。
ここから判断すると、
20007年までは、90グラムだったことがうかがい知れる。
このとき、85グラムへと「一時的」に減少したはずのポテトチップスが、
さらに減量を常習化し、
現在の60グラムへと収斂してゆくに至った不可解な経緯については、
力及ばず、調べ切れなかった・・・・・・が、まぁ、よいとしよう。
*
残る問題は、
50gだったはずの納豆が「40g標準」へと変遷してゆくというアクチュアルな
テーマである。
これはまだジワジワと過渡期にあることから、
今後も注視が必要だろう。
文庫本が1冊1000円近くなっていることについても、
同じような歴史的検証が求められる。
どうやら、おかしなことを「おかしいぞ」とは感じさせない、微細で漸進的な
変化(というよりも、企業のミクロな戦術)が、
われわれを、感覚・認識の閾値下で、ヒタヒタと襲いつづけているらしい。
気づいたときには、もう元に戻る見込みなど無いのである。