今回は国道23号の旧道について。三河安城の付近は少々経路が複雑らしく、2023年に走行した際は旧道を見失いかけていた。そこで机上にて、三河安城の付近を検証してみたくなったのだ。
ひろ「また唐突にこういう…。」
めぐ「ちょっと実際どうなのかなって、気にならない?」


 現在の空中写真はこんな感じ。確かに直進を減らしたうえで、『かつ時』があった(2024年閉店)付近の箇所を左折すれば早かった。しかしながらその場合は県道となった高架より雰囲気が新しく、旧道とするには疑問だ。
めぐ「ほら、前に逆通ってこうって。駅のとこある橋ってなんか古かったじゃん。」
ひろ「ああ、なんか古かった。」


 続いて1977年、国土地理院によって撮影された空中写真を見ていこう。当時は新幹線に三河安城の駅がなく、周辺の開発も成されていなかった。見れば周辺の道路も現在より少なく、なんとなく直進で結ばれているように思う。
ひろ「ああ、そうか。新幹線の駅なかったっていうし、全然何もない。」
めぐ「そう。それであの橋とか、どうしてたのかなって…。なんか見えてこない?」


 もう一度現在の空中写真を見ると…?あれ…?旧道のあった線形が見えるのか!?
ひろ「そういうことか…、駅作るからって全部。」


 やはり新幹線駅が開業するにあたり、先立って区画整理も成されたのだ。駅の開業は1988年になり、知立バイパスが暫定で全線開通するのは1989年という。当該区間は開通する(した)前提なことから、当初から"ダミー"らしく旧道としても存在を固執する必要がなかったのかもしれない。
ひろ「それやっちゃってたらそうなるって。変なとこ結構あったし、最初からそのつもりで。」
めぐ「たぶんね。本当はもっと色々見たいんだけど、またそれだけで時間も取れないじゃん。」


 ところで岡崎バイパスが全線開通となるのは2007年となり、それまでは旧道が国道23号のままだったとされようか。豊橋,豊橋東のバイパスは旧道と離れた位置(西八町,豊橋市役所)へ進んでいるため、蒲郡バイパスが開通していなくとも国道のままとしていたと思われる。


 そして2025年3月になり、最後まで残っていた蒲郡バイパスが開通。並行する旧道は役目を終え、国道から新規認定の愛知県道528号となった。豊橋市役所へ結ぶ区間は国道のまま残ってもよかっただろうが、豊川橋が無料化されている時点で『かもめ通り』へ経路を変えればいいわけで…。

 

 今回はこれにておしまい。
(おわり)