さるぼぼちゃん「真夜中なのにおっはよー。…違う?違わないよ。ちょっと緊急ですることありまして、今日は2024年11月7日ですか。今、北海道の新得にいるんですけど。まず最初は釧路から乗っていくところだったんです。」
 

3日目の朝へ

 

 

 2024年11月7日(木)午後6時46分 北海道釧路市/釧路駅


(放)JR指定席券:釧路→札幌 3/6回目
 釧路では改札に面した1番線を特急が優先して発着する。すでに発車を待っているので、そのまま乗り込んでおこう。車体のステンレスも光沢があることから、新しいタイプだと分かるだろう。


22.釧路19:00発→札幌(22:59)着 特急おおぞら12号/札幌行き キハ260-1219
 初日に函館から札幌まで乗車したキハ261(1000番台)だが、後期型は車内の造作もやや異なっていた。車内案内装置は3色LED式で変わりなくも、緑色が濃くなり全体的に明るくなっている。中期型以降の普通車はグレードアップ指定席で統一された。


(S)リボンナポリン500ml(ポッカサッポロ) 170円[自]
 手元の水分に不安があったので、急ぎ目に自動販売機で1本調達しておこう。オレンジ色をした炭酸飲料は…、やっぱりどういった味だとか言い表せない。


 満席にならずして釧路を発車。2016年1月は午後4時にして外が暗くなってきており、景色をあまり見られていない。今回は11月の午後7時なので、完全に暗くなっていた。無理することなく、寝ていけばいいだろう。

 午後7時40分頃。意外と寝苦しく感じられたところで、突如急ブレーキがかかり停止した。どうもエゾシカとの衝突があったらしく、点検を行うという。

 午後7時55分。車両に異常が確認されなかったため、特急は運転を再開した。白糠から池田は時刻表上で無停車距離が長く、再開後も池田まで30kmを有している。

 そのまま流れに任せていたところ、午後8時25分頃に再度停止した。車両の不具合らしく、さすがに急制動はかかっていない。

 午後8時32分。不具合は解消されたらしく、再度動きを始めていく。池田は程近いところにあり、この時点で20分程の遅延という。


 帯広から乗ってくる客はさほどいないようだ。この時点で21分遅れており、寒い中でそこそこ待たせてしまった。


 新得に停車したところで、重要とされる放送がなされた。新夕張から先で、雪の重みによる倒木がある。撤去等の作業が難航しているため、しばらく運転を再開できないというのだ。再開目安も0時となるため、新得でしばらく運転を見合わせ停車することとなった。

 とりあえず4日目をゆるい行程にしており、あまり影響がないことは幸いであった。加えてこの北海道旅行自体に、予備日を1日設けていてよかったのだろう。


 ドアが開いたので、こちらも気分転換を兼ねて外へ出よう。2面3線式のホームを持ち、特急は改札に面した1番線に停車。普通は島式ホームに入り、跨線橋で結ばれる。この時間は駅員のいない無人駅となる。

(現)ジョージア・ザ・ラテ500ml(コカ・コーラ) 170円[自]
 長期戦に備えるよう、ペットボトルのコーヒー飲料を1つ買っておこう。それにしても冬季となりながら、自動販売機にあったのは冷たいモノだけ。このところ、よくわからない。


 せっかくなので少しだけ、駅の外へも出てみよう。駅前広場は工事をしているようで、舗装されていない足元が少々おぼつかない。午後9時を過ぎてしまえば、少々ありそうな店も全く開いていない。


 駅舎は地方の特急停車駅らしく、必要十分な平屋建てとなる。線路を挟んだ反対側には出入口がないため、少々不便に思うかもしれない。


 無人時間帯は単に待合室となる。昨今の諸事情があって営業時間は短くなり、駅舎に入る観光案内所や土産物コーナーも例外でない。遠隔で対応できる指定席券売機があるので、ある程度は大丈夫かもしれない。

 携帯端末の電池残量が尽きてきた。2号車にモバイルコーナーが3口あるので、ひとまず充電は可能だ。偶然か必然か、充電器とケーブルも手元にある。ではしばし、携帯端末は休眠へ…。

 程なくして、乗務員が当日最終目的地の確認に回ってきた。とりあえず札幌のコインロッカーへ大荷物を預け入れており、取り出してネットカフェという予定であった。翌日は午前11時スタートで組んでおり、予備日もある。


 情報が気になったので携帯端末の充電を解き、残量30%程度で再起動する。午後10時26分時点で新夕張に2本が停車しており、再開後もそちらを優先させなければならない。反対側に至っては、札幌を発車できない1本もある。

さるぼぼちゃん「…ということで、新得で抑止を食らいました。まあこの次は余裕ありましたけど、まずは札幌まで帰らなくてはなりません。本来はすでに札幌まで到着する時刻になりますので、逆にどうなるか見たいと思います。」
(つづく)