総合病院に治療が戻り、術後初の主治医との面談(診察)です。尚、大学病院呼吸器外科からの諸データは10日前に提出済みでした。
私の場合は、直腸癌からの肺転移再発切除があったとしても順調に推移していること。また、術後の化学療法についてはエビデンスが無いので行わず、経過観察となることを治療方針として確認しました。
私もこの治療方針に100%同意しています。それは、肺転移再発形態(転移ルート)の機序を理解(推察)しているから怖くないのです。もちろん、今後の検査で病変があれば臨機応変に対応し、主治医と相談の上、その時々で最善と思える決断を行うつもりです。
術後の化学療法が不要と判断されたことについて、あくまでも私のケースであり、他の方にも必ずしも同じように適用されるものではないことにご注意ください。
例えば、機先を制するような抗がん剤の使い方などを想定する場合もあるのかもしれません。つまり、癌が小さいほど抗がん剤が効きやすいという考え方で抗がん剤治療を行い、薬剤耐性などで大きくなったものはその時に切除する。この方が、予後がいいというものです。
また、Stage Ⅳの場合の化学療法は、術後補助ではなく一般的な化学療法となる。という考え方を踏まえてのことなのかもしれません。
もしかしたら、呼吸器外科ではそのような考え方が一般的なのかもしれません。それは肺癌の場合はもっとシビアに治療計画を作るからだと推察します。
私の場合の考え方は、肺転移切除後の化学療法効果についてのエビデンスがなく、免疫力を落としてまでやる意味はない。今回切除対象とならなかった3mm弱の不明なものが大腸癌からの転移だった場合には、抗がん剤により一旦は縮小や消滅する可能性もあるが、薬剤耐性を伴い再成長する可能性がある。抗がん剤をやらずに経過観察し、大きくなり疑い濃厚となったら切除すれば良い。切除可能なうちは切除し、切除不能となった場合には抗がん剤を使用する。というものです。
補足記事:○ 9-May-2016 外科受診、主治医曰くマイルドな再発
次は8月上旬に、造影剤使用のCT検査、腫瘍マーカー検査、大腸内視鏡検査を行い、その結果を基にした診断を受ける予定です(直腸癌手術後2年3ヵ月、術後補助化学療法XELOX完了時から1年6ヵ月)。それまで時間がありますので、大腸癌治療についての所感をアップしていきたいと思います。
総合病院での採血結果2016/5/9と2016/6/13
腫瘍マーカーについて、総合病院での採血結果と大学病院での採血結果は同一時期でも数値が異なりました。やはり病院が異なると数値も異なるようです。CEA値は大学病院1.4(0-5.8)に対して総合病院1.2(0-5)、これは分母が異なりますからほぼ同じと考えて良いでしょう。問題はCA19-9の方で、大学病院11(0-37)に対して総合病院2イカ(0-37)となっています。
直腸の原発巣切除直前ですら、CA19-9は反応を示さなかったので、今回大学病院で11と出たときには少々驚きました。結局は病院毎の精度の違いなのでしょう。因みにCEAの原発巣切除直前値は17.7としっかりと反応を示していましたから、術後はCEAの変化のみをマークしてきました。今回の肺転移癌切除前後で数値が全く変動無く、基準値内の低い数値であるということも術後の化学療法を行わない根拠の一つです。