来週の大学病院呼吸器外科での胸腔鏡下右肺部分切除術に向けて、直腸癌原発巣を手術し、術後補助化学療法も行った総合病院外科を受診しました。私の主治医となります。
地元総合病院:大腸癌全般(主治医、直腸癌切除執刀医)
大学病院:転移性肺癌(担当医、転移性肺癌切除執刀医)
このように分かれているために、検査スケジュールを患者側も意識して調整する必要があります。重複は良いとしても取りこぼしは避けなければならないと思います。
全体の治療戦略は総合病院の外科主治医が担当し、呼吸器外科分野に関しては大学病院の執刀医が担当することになります。つまり、もし化学療法などが必要な事態になれば主治医の指示のもとに地元の総合病院で行うことになるのです。
総合病院に呼吸器内科はあっても呼吸器外科が現在無いために、このような方法になっているのですが、特に不便さを感じておりません。寧ろ、両方から意見を聞くことが可能になるとポジティブに考えています。
さて、短い診察時間の中で、主治医に矢継ぎ早に出した私の質問に対して、的確な回答をもらいました。要点は以下の通りです。
・今回の手術は妥当である。
・CT画像については、むやみに患者を不安にさせないために、一定基準を超える転移の疑いのみを伝えている(ただし手術前なら別)。
・今回の手術後に化学療法は行わない。化学療法を行うためのエビデンスがない。今回切除しない疑いの1個が化学療法によって、いったん縮小消失する可能性もあるが、結局は再度出現する事になるから、経過観察し大きくなったら切除する方が良い。
・術後補助化学療法を行ったのでマイルドな再発となっている。原発巣の直腸癌が巨大だったので微小転移も多くあると考えられたが、術後補助化学療法(XELOX療法)の効果があった。毛細血管部位にはどうしても抗がん剤が届きにくいので、今回のような部位で大きくなったのだろう。
・直腸癌の場合は多少異なるが、再発は3年以内(特に2年以内)に7~8割と集中しており、今回の再発も原発巣切除時に既にあった微小転移と考えられる。術後から3年目(術後2年1ヵ月、術後補助化学療法完了時から1年4ヵ月)ともなれば、現段階で概ね出てきていることも考えられる。もちろん、断定はできないし分からない。
・RAS 遺伝子検査やUGT1A1遺伝子多型判定検査は、セカンドラインやサードライン前に行うことであって、ファースラインも行っていない現時点においてはやらない。
私の場合は、やはり治療ガイドラインにあるように、切除可能な限りは切除し、切除不能となっても切除可能になるための化学療法などを行いつつ切除を模索し、完全に切除不能となれば化学療法などの効果的な運用をQOLと併行して考えるということが妥当なようです。
ところで入院に備え準備したものがあります。それはポータブルWi-Fiです。ポケットWi-Fiとも言うかもしれません。今回はモバイルゲートという楽天市場に出店している店舗からレンタルすることにしました。
モバイルゲートを選んだ理由は、日単位でレンタルでき、サービス内容に見合う価格だからです。ポータブルWi-Fiを入院目的でレンタルする際の注意点としては、病室内にも届きやすい電波を使うタイプを選ぶことです。
私がレンタルしたものは、通信量無制限でテレビもスマホで見ることができるタイプです。iPhone5sと数冊のライトノベルで非常に退屈な入院生活を乗り越えたいと思います(笑)。