がん情報サービスの「がんに関する用語集」によれば、再発と転移と原発巣の定義は下記の抜粋の通りです。
つまり、一旦がんがクリアになった後に出現したものは、局所や遠隔転移などの場所に限らず「再発」なのです。局所再発や転移再発などと表現される場合もあります。
○ がんに関する用語集:[がん情報サービス]
再発(さいはつ)
治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。治療した場所の近くで再発を指摘されるだけでなく、別の場所に「転移」としてがんが見つかることも含めて再発といいます。
転移(てんい)
がん細胞が最初に発生した場所(原発巣(げんぱつそう))から、血管やリンパ管に入り込み、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器や器官に移動し、そこでふえることをいいます。
原発巣(げんぱつそう)
最初にがん(腫瘍)が発生した病変のことです。例えば、最初に胃にがんができて、そのがん細胞が血液やリンパの流れに乗って肺に転移すると原発巣は胃がんです。この場合、転移した部位にできたのは肺がんではなく、胃がんの細胞からできているため、胃がんの治療法を参考に治療が進められます。このように、原発巣が何かを知ることは治療方針を決める上で重要です。しかし、原発巣が小さい、あるいは発見しにくい場所にある場合には、特定できないこともあります。