この記事ではXELOX療法(CapeOX療法)副作用対策便利グッズを述べたいと思います。
□ コンビネーションプライヤー
2クール目で指の関節が赤く腫れあがり強い痛みで、ペットボトルのキャップを回すことが不可能でした。そこで蓋回しグッズを色々と試したのですが、最終的に有効だったのがこのプライヤーです。
□ 綿手袋
手足症候群のための塗り薬として、各種ステロイド軟膏が処方されますが、それなりにべた付くので綿手袋を数十個購入しマメに交換して使用しました。外気の刺激からも守ることができます。
□ フットカバー厚底靴下
足の裏の皮は、厚皮がぺろっと2回、軽度に1回剥けました。酷い時は道を歩くだけでもまるで裸足で玉砂利の上を歩いているようなものでした。脱ぎやすく履きやすく締め付けがないもの、そして何よりも底が厚い靴下をなんとか探すことができました。
□ サイズ2cm増し幅広スニーカー
やはり足首から下の対策です。痛みと腫れに対処するために、厚底で締め付けなく、スムーズに脱着可能な靴が必要でした。クッション性の高い中敷きの使用も試したのですが、想定と異なり逆に酷くなりました。中敷きの角のところが足裏にぶつかり痛くなるからです。
□ ビッグサイズのニット手袋
晩秋から春先までの外出時に、手袋がなければピリピリ感と痛みで大変なことになるでしょう。気温室温ともに20℃下回ると顕著に副作用が出やすくなりました。不可逆性の神経障害を避けるためには、寒いところにいないこと、冷たいものを触らないことが何より大事だと実感しました。
□ 使い捨てポリエチレン手袋
フリーサイズ・ボックス入りを何個も購入しました。可能な限り水に触らず綿手袋の上からでも使えるものにしました。
□ 爪ヤスリ
2枚爪どころか3枚爪にもなり、下手すると爪が欠けたり剥けたりと大変なことになります。手足の爪の手入れは入念に行いました。引っかかりがなくなるように、できるだけ表面が水平になるようにヤスリをかけることがポイントでした。
□ 絆創膏
ささくれ、ひび割れ、切り傷が発生しやすくなるので速やかに絆創膏をはりました。
□ ライトノベル
これは化学療法室でのエルプラット点滴時に大活躍しました。雑誌や漫画や小説とかではダメで、現実逃避が楽な、例えば魔法が世界観のライトノベルなどが最適でした。点滴中にがん治療の本などを読んでいると気分が悪くなりました。勉強・情報系のメディアは化学療法中には不向きなようです。また待合時にもイライラせずにすんでいます。
□ 足元電気マット
これは大ヒットです。少々蒸れることを除けば、マット上で素足で過す事が可能でした。スリッパは角が足裏にあたり痛いので意外と役に立ちませんでした。
□ 小バサミ
指のささくれのメンテナンスに必要でした。また、手足の硬質化して剥れかけている皮膚を除去する上でも役に立ちました。尖った皮膚は放置しておけません。
□ 低刺激性泡石鹸
手を洗う際には常時ぬるま湯を使いました。また刺激の少ない石鹸を色々と試してみました。最終的にCurelの泡ハンドウォッシュが適していました。
□ 煎茶
吐き気を和らげる飲み物でした。
□ グアテマラ珈琲
不思議なことにグアテマラストレート以外のコーヒーは吐き気がして飲めませんでした。
□ チョコレート
これを食べると精神的にも肉体的にも楽になるから不思議でした。
最後に、これからXELOX療法を行う方へ。心配しすぎないでいいですよ。副作用が顕著になったら、主治医も休薬や減薬(減量)を行うと思われます。ちょっとした休薬や減薬(減量)でも随分と楽になるはずですから安心してください。

