この春初夏にかけて、ものが食べられなくて困った。
ツワリ、というやつだ。
ピークのときは気持ち悪いは、立ちくらみで歩けないわ、なにをしていれば良いのかわからないはで完全ノックアウト。これを世のお母様たちは皆経験しているのだから、本当に頭が下がる。
自分で経験しないとわからないことだらけだ。マタニティマークは初期にはあまり役に立たない、とか。(外から見てわかるようになると扱いが変わってくる。しかしそうすると、このストラップ何の意味も無いんじゃ…。)
おさまってきても味覚がおかしく、ほとんどのものが何を食べても美味しくない。
過食でストレスを紛らわしていた過去もある自分だが、食べる楽しみが無くなることで、これほど毎日が味気なくなるとは思わなかった。まあ、気持ち悪さがおさまってきただけでも有難いのだが…。
すっぱいものがすっきりして良かった時期もあったが、だんだん食べられるもの、ダメなものが変化していって、自分でもわけがわからなかった。比較的無難なのが茹でただけのイモ、生のトマト等。普段は和食派なのだが、味噌の臭いも苦しかった。旦那の食事の支度が、苦痛であることあにはからんや。
胎児への影響がどれくらいあるのかわからないので、サプリだけは飲んでいた。それだけで栄養が足りるわけではないだろうが、葉酸で奇形のリスクも減るらしいし、飲むに越したことはないだろう。何より安心感が違う。
そんなとき、実家から送られてきたものがあった。
なんと、「こだわりや」のメロンである。
ツル付きの立派な代物で、届いたときは硬かったが、数日置くと熟して食べごろになる、という産地直送の高級品。
以前こちらに遊びに来た際もてなした(←旦那が)お礼らしいが、何もこんな高級フルーツより、野菜の詰め合わせでもくれた方が予算も少なく、こちらの家計も助かるのに、等とせせこましい事を考えてしまった自分にちょっと嫌気がさした。
外から触るとまだ硬そうで、いつまで待てばよいかわからず、しばらく室内に置きっ放しにしてから冷やしたが、ちょっと熟し過ぎた感があった。皮は硬いのに…。
でもって、これが。
食べてみると、滅法ウマイのである。
こんなに美味しい物が世の中にあったのか!と感激することしきり。
一切れだけ、一切れだけと手が進むのが止められず、寝るときも翌日アレを食べようとそればかり考える始末。ああ、その満足感たるや…。
結局、受取人であるはずの旦那の口にはほとんど入ることなく、一週間で至福のメロンは姿を消した。
普段、果物を買うことが少ない。料理には使えない(少なくとも自分の腕では)し。
たまに安物に手を出してしまうこともあったが、そこまで美味しく感じないし、後悔するような代物も中にはあった。(見切品であっても、売るならせめて「食べられるもの」にしてよ…。)
でも。
何この満足感!?
果物って、こんなに美味しかったの?
ギフトはいろいろ頂いた経験があるが、これはピカイチだった。思い起こしても、これより記憶に残るような美味は無い。
前の投稿(「おいしいもの」)で、良い食材を使って作る料理がおいしい、という話を書いた。
それとまったく同じだろう。高品質なものを選ばなければ、そもそもの味が違う。
同じ名前の野菜なのに、同じものとは思えないほどだ。
ああ。
フルーツは高級品に限る!!
たまには、お取り寄せでいいもの買おうかな。
それで幸せになれるのなら、我慢してまずいもの食べて、ストレス溜めて調子悪くなるより、ずうっと人生楽しめるんじゃないだろうか。
節約より食い気が勝った瞬間。
おいしいものが食べられるってシアワセだ~!!!