一人一席春のティーパーティー 野点は茶席の原点 | 俳茶居

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       煌々と唐十郎の夏帽子 (呑亀〉


「一人一席春のティーパーティー」 相方Fさんの野点茶席 2016年4月2日撮影

一人一席春のティーパーティー 野点は茶席の原点


現代喫茶人の会が主催する「一人一席春のティーパーティー」(2016423日、府中郷土の森博物館内県木園)は、お茶好きが寄り合い、のんびりといろんなお茶を頂ける楽しい催事である。相方のFさんと7年位続け2日目(3日〈日〉)の淹れ手で参加。ここ2年、2日目は天候に恵まれず、古民家を使っての開催であった。漸く今年は3年ぶり、県木園での野点が叶った。野点はお湯の管理が難しく、何時も苦労するのだが、それでも淹れ手もお客様も久々の解放感溢れる野外での開催に満足していた。一年ぶりに淹れ手参加の方々に挨拶し、旧交を温めた。客足を心配したが、一席目以外は千客万来、休む間もなく最終回となった。

ご常連の茶友の皆様とは、交わす言葉は少ないが気持ちが通じている。心でお礼を言いながら、呈茶に気持ちを込める。一煎目を口にしたお客様の微妙な表情が気持ちを伝えている。お茶とは何か。何時も不思議に思う。茶席の主役であり、見事な脇役を演じることも出来る。お茶がここまで運んできたものに想いを寄せることで、客と淹れ手の気持ちが通じ合う。春のお茶「南京雨花茶」が運んでくれたものは何だったのだろうか。

おいで頂いたお客様に感謝である。そして主催の現代喫茶人の会の皆様に謝意を伝え、来年お会いできることを楽しみにしている。  俳茶居


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