俳茶居

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飛び込みて中は無音のプールかな (呑亀〉




雛の茶事設え (2018年3月3日)




2017年秋の設え


竹の子に囲まれた野点茶会2015年4月


台北の茶館 紫藤蘆の藤棚 2014年6月

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2018年8月15日の記憶

 

 

 

 

毎年第二次世界大戦の敗戦日が近づくと、各テレビ局は関連番組を制作、放映する。NHKの今年の関連番組の中で8月13日に放送されたNHKスペシャル「船乗りたちの戦争 ~海に消えた6万人の命~」を観た。壮絶な被害は、兵士ではなく戦争に駆り出された軍属や一般の人達も巻き込み6万人の死者をだしていた。貨客船、漁船など全国から徴用された船舶2277隻が、ほぼ丸腰の状態でアメリカ軍の攻撃を受け大海に沈んだ。駆り出された人たちと船舶の主な任務は、輸送船として兵士や兵器、食料、燃料など補給物資の運搬と「黒潮部隊」と呼ばれた漁船で組織された海上での情報活動であった。洋上にあって敵艦戦の動きを双眼鏡(レーダーではない)で監視することが任務であった。情報を打電することは、敵にも場所を知らせることであり決死の任務であった。ほとんどの黒潮部隊は帰ってくることは無かった。

歴史を丁寧に検証することは大切なことである。事実をしっかりと認識することなくして、次の世代に過ちを繰り返さない為の歴史を残すことは出来ない。2018年8月15日、正午に全国戦没者追悼式において、天皇は「深い反省」を文中に今年も入れたが、安倍首相の挨拶には歴代首相の言葉にあった侵略戦争への反省のくだりは今年も無くなったままである。安倍首相一派が行っていることは、第二次世界大戦での大本営発表に近い。都合の悪いことは、公文書を改竄までして保身に走るが、政敵にはマスコミまで使い攻撃を強化する。将に恐怖政治である。森友問題で改竄を指揮した佐川理財局長(当時)はじめ、財務省関係者(38名とも言われている)は全員不起訴処分と現状ではなっている。大量の公文書改竄があり、それを国民は知っている。これが犯罪でなくて何なのであろう。昨年から今年、国会では本来の国会議員が行う仕事ではないことに終始している。この国は危うい。

私は今年の8月15日を記録し記憶とする。 2018年8月15日   俳茶居

 

 


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2018年8月10日の記憶

旧海軍兵学校大講堂(2018年7月26日撮影) 

 

毎年8月15日近くになると、この国の戦争(特に第2次世界大戦)の惨禍を思い出す。新聞、テレビなども関連番組が多い。8月6日広島、9日長崎と重要な日が続く。8月15日の敗戦の日まで、私はこの一週間を日本の現代史を振り返っている。猛暑の続く中、小さな旅に出た。

2018年7月広島の江田島を訪れた。戦前は海軍兵学校の島として有名であった。亡くなった義父が同校の75期生であったことが訪れた理由だ。建物は現在も自衛隊の教育施設として使われており、その威容は往時を彷彿とさせている。義父の所属した75期は、翌年の卒業を待たずに兵学校の閉鎖が通告され、昭和20年(1945年)10月散会となった。見学コースがあり、団体でなければ予約なしで一日3回、約1時間半のコースを係官が案内してくれる。又卒業生の関係者は、その旨を伝えると、その期の大集合写真から、関係者が写っている部分を焼き増しし、記念にと贈呈される恩恵に与ることが出来る。20歳の義父の写真と対面した。義父は寡黙な人であった。戦争時代の事などまず話す事はなかった。ただ印象的な言葉がいまも残っている。昭和20年8月6日の朝、広島市の方角にきのこ雲が広がっていく様を見た話だ。江田島は呉軍港の向かい側に位置する。距離が離れていたため原爆の直接の被害は免れた。73年前の江田島の8月、やがて閉校となる海軍兵学校の校庭にいた学生たちの心中を想像していた。そして、海軍兵学校最後からひとつ前の校長井上成美の話を思い出した。彼は海軍兵学校の教育カリュキュラムに、英語授業を周囲の反対を押し切り残した。井上はすでに戦後を意識し、英語(当時は敵国言語として陸軍士官学校始め、大方の学校教育から消えていた)教育の重要性を認識していたからである。煉瓦造りの本館と鉄骨煉瓦積み・外壁花崗岩張り大講堂は、戦禍から免れ往時の光を今も放っている。   

井上成美

  

                                                                2018年8月10日  俳茶居

 


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サッカーワールドカップロシア大会講評 「戦いすんで夜が明けて」

 2018年サッカーワールドカップロシア大会は、フランスの優勝で幕を閉じた。世界中の人達を熱狂させた(もちろん興味がない人達もいるが)一か月(6月14日~7月15日)であった。フランスの若い力は、存分に力を発揮した。選手を見ていてもこの国が、多様な国民で成り立っていることが理解できる。国家と言うものが何であるのか、長く移民を受け入れ人種の坩堝の中での切磋琢磨は、極東のはずれの島国で、同じ肌の色に執着する国民とは、アイデンティティ―において決定的な差を感じてしまう。そんな中で日本チームはよく戦い、予選リーグを突破、決勝トーナメントへと駒を進めた。それは私には奇跡としか思えない出来事だった。

 W杯前2ヶ月を切った所での監督交代劇には驚いた。前監督が指揮をとっていれば結果がどうであったかわからないが、少なくとも数名のベテランは選考メンバーには入れなかったであろう。新監督は、短い時間の中で、ベテランの経験値を優先したと思えた。しかし若きビッグネームが不在のままのチームであり、フランスのチーム力には当然及ぶものではなかった。

 予選を突破しベスト8賭けたベルギー戦、後半3分、7分にゴールを決め2   とし、まさかのベスト8が瞬間現実に思えた時があった。結果は後半アディショナルタイムでの逆転負けとなったが、この戦いの評価が分かれるところだ。2   の所で延長戦に望みを繋げるべきであったとする主張と、ここで決めに行く姿勢の選択についての議論があった。アディショナルタイムが終わる間際の本田のコーナーキック、それが直接ゴールキーパーにキャッチされ、そこからの速攻で日本は逆転されベスト8を逃したのである。ショートコーナーを日本が選び、時間稼ぎをすれば、延長戦となり結果はどうなったかわからなかったと言いたいようだ。

 コーナーキックをチャンスと見、点を取りに行くのは間違いではない。本田のコーナーキックが前線に上がった昌子か吉田の頭にドンピシャに入れば逆転できたかもしれない。しかし本田のキックは精度を欠き、キーパーに直接キャッチされてしまった。その瞬間、攻守の切り替えを計算出来ていたベルギーと、ワンテンポ遅れた日本に、勝負に対する感覚の差が出てしまったのだ。この感覚の差が埋まらないと、ワールドレベルでは戦えないと感じた。

 日本は一か月半で強くなったわけではない。個々の選手の能力はもともと高いと見る(4年前のジャパンと比べて)。中でも柴崎選手のロングパスの精度はすごいと感じた。得点に絡んだ二つのパス、一つはセネガル戦での長友へのロングパス。受けた長友も見事だったし、長友からのパスを受けシュートを決めた乾の決定力は素晴らしいゴールシーンを届けてくれた。ベルギー戦後半3分原口へのロングスルーパスは、完璧であった。長年遠藤が務めていたポジションに素晴らしき才能が新たに君臨する宣言に見えた。大好きな長友、だが長友を越えるサイドバックが出てきてほしい。

 4年後のジャパンはどうなっているのだろうか。長谷部と本田は、代表引退を発表した。今回の半数は入れ替わるだろう。強くなるためにはそのことは大切な事に思える。今回の予選突破が奇跡ではなく、ベスト8を狙えるチーム目指さなければ次回の予選突破も厳しいと思うべきである。  2018年7月   俳茶居

 

 


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天空茶会第十五葉白南風の茶事開催御礼

Mさんと小生の水芙蓉の席(2018年6月30日撮影 茶器類はMさん用)

 

2018年の東京は、6月29日(天空茶会の前日)梅雨明けが宣言され、催事当日は朝から強い南風、「白南風(しらはえ)」が会場にも届き、設営準備のスタッフを悩ませた。

所属する会派日本中国茶普及協会認定インストラクター会主催『天空茶会第十五葉 白南風の茶事』 は、強風の中2018年6月30日(土)、上野『江戸からかみ東京松屋』にて無事開催された。茶席においで頂いた延べ102名、淹れ方教室参加の28名のお客様に心より感謝の気持ちを伝え、会場の『江戸からかみ東京松屋』さん、日本中国茶普及協会会長始めお運び頂いた理事の皆様に御礼申し上げることとする。

お茶とは何か。普段は忘れているが、時々振り返る命題がある。私達をこんなに幸せにしてくれるお茶。その魔法が簡単に解けたらつまらないかも知れない。その命題に近づく努力を忘れず、今は『天空茶会第十五葉白南風の茶事』の無事開催と茶席・淹れ方教室共満席の成功をスタッフ一同で喜びたい。

『天空茶会』は、年2回の開催。今回で15回目となった。長くやってきたとも言えるが、まだ8年に過ぎない。その時間の中でも私達は大変な数のお客様と出会っているのだと気付く(およそ延べ1,500名)。そして淹れ手もほぼ毎回新人がデビューし、やがてベテランとなるべくスタートラインに立つ。今回も新人男子Mさんと茶席でペアを組み、二つの烏龍茶を呈茶した。Mさんはインストラクターになられたばかり、練習を丁寧に重ね、見事な接待茶芸を披露された。さすがに一回目は緊張気味であったが、残りの3回は落ち着かれたパフォーマンスで、安定感が出来て行った。次回以降が楽しみである。

一席目においで頂いた岩間眞知子先生に、小生が呈茶に使用した茶杯や蓋碗の出自を皆様にお話しいただき、また小生手製の茶盤と茶盤に描かれた水芙蓉(蓮の花)についてお言葉を頂き、淹れ手冥利に尽きる想いであった。 多謝 再見

                       2018年7月2日   俳茶居

 

ルチアさんと茶米さんの茶席「青爽」

 


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喫茶茶会記中国茶会Vol.13「向暑の茶事」開催御礼

向暑の茶事設え(2018年6月2日撮影)

「虚」に遊ぶ

201862日(土)、梅雨間近の四谷三丁目『喫茶茶会記』で開かれた「向暑の茶事」においで頂いたお客様に感謝の気持ちを伝え、皆様と無事13回目の茶会を開催できたことを素直に喜びたい。淹れ手のお茶への気持ちが上手くお客様に伝わっているのではないか。遠く中国や台湾から海を渡ってきた茶葉に、気持ちを込め淹れ手を務めると、茶葉は得も言われぬお茶となり私達を癒してくれる。良き心地の私達は、茶を間にして言葉を交わす。お茶について、時にはお茶から離れてと話は尽きない。13回目ともなるとご常連となられた方も多い。互いに会釈を交わすことで言葉以上に気持ちが伝わっている気がする。また、しばらくぶりの方にお会いすると、元気に活躍されている様子など聞けてうれしい。 次回茶席は9月1日を予定している。皆様と初秋の茶事をご一緒出来ることを楽しみにしている。

「虚」に棲みて「実」を詠むと俳諧の奥儀を語ったのは松尾芭蕉。虚は「風雅」の世界のこと。芭蕉の活躍した元禄期よりも約100年早く、日本のお茶の世界では、千利休が茶道を説いた。茶席に着くためには、蹲(つくばい)であったり、路地や躙(にじ)り口など幾つかの「結界」越える必要があり、茶席は日常と切り離された「虚=風雅」の世界だと知らされるのである。茶室では帯刀は許されず、身分の違いもない。招いた亭主と招かれた客達の「一期一会」の世界が成立するのである。時代は変わり飲むお茶も違う現代、私達の茶席が願うものも詰る所同じである。果たして私達の茶席の「結界」はどこにあるのだろうか。多謝、再見。      俳茶居

 

 

季節ごと自然光の作る世界は面白い

 茶譜

  • 蒙頂 石花  四川省雅安市蒙頂山   2018年明前      緑茶

  • 熟香金萱茶  台湾高雄市那瑪夏    2018年   春    青茶

  • 半 天 腰  福建省武夷山市武夷山  2017    春    青茶〈岩茶〉 

    ウエルカムティー  水出し奇蘭(茶会の前)、 水出し東方美人(茶会の後)

     茶菓子 台湾 愛玉子(オーギョーチー)、フルーツ寒天ゼリースペシャル

    マカロン(仏ブリドール社製) 青梅の雫(上越市大杉屋惣兵衛) ふきよせ(鎌倉市豊島屋)

     

    奉茶人・スタッフ  渡辺隆徳    村田亜樹   俳茶居

 


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うつろう時間の中で、今日は鮮明な現実もやがておぼろげな記憶となってしまう。私達は何を正義と思いこの国と付き合って来たのか。国民の大半が正義が貫かれていないと考えていることに、幕引きを図ろうとする権力の姿が見える。2018年6月1日の記憶を私は記録する。

 

君山銀針

 

近代国家が、国家の権力の座にある者達の権力の乱用を戒め、それを防ぐために歯止めとしてきた立憲主義を基にしてきたチェック機能が、機能不全となっている。2016年6月大阪豊中市市議による小学校建設予定地の国有地売買に関する情報公開請求がことの初めとするなら、今年6月現在で、2年になろうとする森友問題に対し、大阪地検特捜部は、2018年531日会見を開き、山本真知子特捜部長より佐川元財務省理財局長含む嫌疑かけられた38名全員を不起訴処分としたと発表。いったいこの国の正義は何処へ行ったのか。

 

 

問題の構図が見えてくる。自民党政権が進める改憲路線は、国民個人より国家が優先される社会を標榜し「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」の容認、さらに「共謀罪」も成立させている。森友問題で総理夫妻と本来思想を共にする籠池夫妻は、権力に歯向かう結果となり、犯罪者の烙印を押されてしまった。子供に教育勅語を暗唱させ、軍歌を歌わせる教育を目指した学校に、安倍首相夫婦や政治家たちが肩入れしようとした。その中で国有地の安売りと小学校の設立が認可された。

  2018年3月2日、朝日新聞がスクープした財務省理財局の大量の改竄文書が世に出て、佐川元局長が言って来た文章の廃棄は嘘であったことが露見した。そして公文書改竄という大事件へと進展していったのである。しかしながら、そのことを国家権力の一翼である検察の特捜部が改竄を指示したとされる佐川氏はじめ嫌疑の掛った38名全員を不起訴とし事を収めようとしているのだ。つまり、権力者に「忖度」し土地代金を8億円も値引きをし、その経緯をしたためた公文書を権力者に「忖度」し改竄し、最後に検察特捜部が「忖度」し不起訴にした。これでは戦前の大政翼賛政治・治安維持法時代と変わらないではないか。そこまで国民は貶められている。試されているのは国民の意識と行動であろう。韓国の前政権を倒したのも、100万人が蝋燭を灯し、権力者の前に立ちはだかったからである。日本人が変われるのかどうか。自らの「忖度」にけじめをつける時である。                                                                                           2018年6月1日 俳茶居

 

茶友Rさんの茶壺(村上躍 作)

 

 


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東京人の密かな愉しみ その③ <栂尾 高山寺 日本最古のお茶園は万緑>

 

栂尾高山寺 金堂下の落ち椿(2018年5月1日)

 

 京都栂尾高山寺への参詣にレンタカーを利用した。バス便が通常だが、時間を大事に使うには止むを得ない。創建は奈良時代末宝亀元年(774年)、光仁天皇の勅願により「神願寺都賀尾坊」として開かれた。高山寺になったのは、明恵上人が後鳥羽院より鎌倉時代のはじめこの地を与えられ、「日出先照高山之寺(ひいでてまずこうさんをてらすのてら)」の勅額を賜った時からとある。一般には「鳥獣人物戯画絵巻」や、2017年秋開催「運慶展」(上野国立博物館平成館)にも出品された「子犬(湛慶作)」で有名な古刹。バス停栂ノ尾駅より裏参道を行くとその二つが拝観できる石水院に出る。ゴールデンウイークにも拘わらず、客は金閣寺とは違いまばらであった。

 

石水院への参道

 

お茶園 宇治茶は此処の茶木を使い始まった

 

石水院から少し上ると、明恵上人が栄西禅師から送られた茶種で栽培した茶園に着く。日本最古の茶園との石碑あり、宇治茶は此処の苗木を移植して始まったとの事である。お茶への先人たちの苦労を想い茶の木に手を合わせた。

金堂までの道は、秋の紅葉の情景を彷彿とさせるが、深緑のこの季節も良い。垣間見える空を除けば、地面も大方苔に覆われ、緑に包まれるの表現がぴったり。紅葉の名所で万緑を心行ゆくまで愉しむことが出来た。

 

金堂への参道にある灯篭 明り取りは満月と三日月

 

 


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東京人の密かな愉しみ その② <金閣寺 満員御礼大炎上>

 

金閣寺(2018年5月1日撮影)

臨済宗相国寺派鹿苑寺は、通称の「金閣寺」の方があまりに有名。20年ぶりくらいの参詣である。ただこのお寺だけは、寺院としてではなく、きらびやかな金閣が持つ強いメッセージが拝観者を圧倒し、同寺院内の他の場所が印象に残らない不思議な寺院である。

昭和25年(1950年)、金閣寺は修行僧の放火により焼失、昭和30年(1955年)に再建されたものである。明治時代に大修理が行われ、詳細な図面が残されていたため創建時の再現が可能となった。小説家三島由紀夫は、放火の青年僧を主人公に小説「金閣寺」を上梓(昭和31年(1956年)。主人公の放火に至る内奥を解き明かすこととなる。小説を読んだのは、中学生の終りころか、高校性になってすぐあたりだと記憶する(昭和30年代の終わりころか)。三島の筆圧を強く感じた。中学校の修学旅行で京都へ行き、金閣寺を見ている。その時小説を読んでいたかどうか記憶に定かではない。

2018年5月の京都、金閣寺の様な有名古刹ではほとんど日本語が飛び交っていない。外国からの旅行者にとり、京都金閣寺は特別な場所の様である。写真を撮り、池をめぐりこの地に来たことを家族や友人へスマートフォンで電信する姿から、昭和25年修行僧による放火事件の顛末や、彼の心の闇を連想する者はいない。   2018年5月1日     俳茶居

 


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桂離宮 松琴亭(市松模様の原点か 2018年5月2日撮影)

東京人の密かな愉しみ

京都・奈良に旅した。 桂離宮訪問は今回の旅の目的の一つ。拝観にはひと手間掛かる。基本往復はがきで申込み、許可を得なければならないからだ。 17世紀初頭、後陽成天皇の弟、八条の宮智仁親王により宮家の別荘(桂山荘)として創建と解説書にある。 創建時は古書院が建てられたとある。 その後、二代智忠親王は加賀藩前田利常の息女富姫(ふうひめ)と結婚し、財政的裏付けが叶い、造営・増築に取組み、ほぼ現在の姿となったとのこと。 明治になり十二代淑子(すみこ)内親王が亡くなると桂宮家での後継が断たれ、明治16年(1883年)宮内省所轄となり、呼称を「桂離宮」とし現在にいたっている。

笑意軒(舟を付けて茶室に向かう趣になってる)

桂離宮は、母屋である古書院・中書院・新御殿を除けば、池を取り囲む四つの茶室からなる。 それぞれの茶室は四季を表現している。また茶室はそのシーズンの月を愛でるよう配置されており、植栽その他細に入り気配りされている。初めての訪問であったが、静かな感銘を受けた。 あと何回訪ねることが叶うだろうか。  201852日 俳茶居

中書院・新御殿 

 


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—― 春うらら、新緑の野点に、奇古堂主人沈甫翰(しんほかん)先生の面影浮かぶ

日本中国茶普及協会の茶席(2018年4月8日撮影)

 

2018年4月7・8日(土日)、現代喫茶人の会主催「一人一席春のティーパーティーが、府中市郷土の森博物館内県木園にて開催された。今回が16回目との事。小生連続で10回程参加ではなかろうか。今回前日の土曜日(4月7日)は、風に苦労されたとの事。小生参加の日曜日(8日)は、風も弱く晴天と絶好の野点日和となった。お客様は、五月雨的に延べ16名となった。お茶は、四川省の今年の緑茶「竹葉青」と福建省の昨年の白茶「白牡丹」。この時期どうしても採れたての明前茶を淹れたい思い「竹葉青」とした。期待通り四川の春の息吹が茶席に伝わり、お客様に喜んでいただくことが出来た。

お客様の一人と、台湾の茶人にして台北の老舗茶館「奇古堂」主人沈甫翰(しんほかん)先生の話に偶然なった。私がこの野点の会に参加し始めた頃(10年程前)、流暢な日本語でお茶淹れをされている沈先生と邂逅。瞬間現実が幻か判断が付かなかった思い出話をするとお客様と意気投合、沈先生と奇古堂の話を相席の皆様にしばらく夢中に話していた。野点の会が終了し、参加者によるミーテングでの挨拶で沈先生との10年程前の思い出話に触れると、参加者のTさんが「先生にごく最近お会いしました。とてもお元気でした。」と話をされ安堵することとなった。

主催者から最後に、来年(2019年)17回目となるこの茶会が、4月6日・7日に同所で開催される旨発表があり、今から楽しみにしている。おいで頂いたお客様、ご参加の席主、主催された現代喫茶人の会川谷先生他スタッフの皆様お疲れ様でした 多謝、再見。     俳茶居

川谷先生の「ネパールのレモネードティー」茶席

 お茶とお菓子ご馳走様でした。

 

 

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