帰国日。
ミラノ、マルペンサ空港を午後2時過ぎに出発する飛行機に乗る予定だ。
とりあえず午前中に空港着ければいいかなと思っていたが、
念のため早めに着くように、朝10時にはホテルを出ることにする。
てことで朝9時には目を覚まして、朝食へ。
これからバスに乗って空港に向かうことを考えて、
毎朝の日課だったカプチーノをやめた。
コーヒー飲んでるとなんでか酔いやすいのだ。
食事が終ったら、荷物をつめる。
案の定ぱっつんぱっつんになった。
もういいやと、古い下着は捨てていく。
ついでに日本で買って持ってきた文庫本『フィレンツェ』も捨てることにした。
日本に帰ったらおそらく読まんだろ。
そしてチェックアウト。
酔って帰った日に、水が欲しくてついつい空けた、ミニバーのミネラルウォーターも精算した。
4日間も同じホテルに泊まることなんてそうなかったので、
ホテルを出るときはなんだかセンチな感じに。
スーツケースをガラガラ転がしてチェントラーレ駅に向かう。
ミラノに初めて着いたときはこのヴィア・ソペルガの裏通りが恐ろしかったが、
いまやイタリア中で一番ほっとする場所になった。
で、駅につくと、南側にあるバス乗り場を発見。
ちょうどマルペンサ行きのバスが止まっていて、もう乗車が始まっている。
切符はバスの入り口で、車掌さんから買えた。
6ユーロ。
乗り込んで、後方窓際の席に座る。
次々と乗客が乗ってくる。
結局、通路に立つ人が出るくらいの盛況っぷりだった。
まもなくバスも出発。
チェントラーレ駅もこれで見納めだあね。
途中で第二ターミナルに寄ったりもしながら、
1時間弱ほどでバスはマルペンサ空港第一ターミナルに到着。
まだ11時前だ。
ちょっとはやいなあ。
エミレーツ航空のカウンター行ってもまだチェックイン始まってなかったので、
しばらくぶらぶらすることに。
といってもあんまり広い空港でないのですぐ見飽きてしまった。
ベンチに座って道ゆく人を見てると、
なんか蛍光色のラップみたいなので荷物をぐるぐる巻きにしてる人がいる。
なんだろうと思って、その出所をたどると、
どうも、荷物を預けている間にイタズラされないように保護するためのラップみたいだ。
お値段までは確認しなかったが、そういうサービスをやっているブースがあって、
結構な人が並んでいた。
セルフサービスみたい。
こういうことやったほうがいいほど、ただ荷物預けるのは危険なんだろか。
などと思ったけれど、めんどくさいので結局ラップせず。
そうとう人の流れを観察してたら、エミレーツのチェックインが始まったようなので、
カウンターへ向かう。
荷物を預けるとき、
オザカにいくの?と聞かれたので、
オザカ?ノーと応えると、受付の人がOSAKAの文字を指差す。
オザカって書いてあるぞみたいな。
あーオオサカね。イェスイエス。
オザカ。そーきたか。
そのままセキュリティチェックへ。
なんなくスルー。
というかみんな靴とか脱いでるけどそれせなあかんの?
いちおう脱ぐけど。
えーっと。
次はタックスフリーの手続きだな。
とここで迷う。
キャッシュリファンドのコーナーはセキュリティゲート出てすぐにあって、行列があって分かったけど、
その前に税関行かんといかんのでしょ?
その税関が見つからん。
ひょっとして、先にセキュリティチェックしたらまずかった?
とおもってうろうろしてたら、キャッシュリファンドの向かいにあった。
てか、
とびら閉まってるし。
誰も並んでないし。
とりあえずノックして入ってみると、ふつうにおじさんが座ってて、
書類にスタンプを押してくれた。
この診察室スタイルはちょっとタジろいだが、はいってみればすんなり。
で、キャッシュリファンドで換金してもらう。
日本円にするかも聞かれたけど、ここはユーロで。
これもお土産に使ってしまおう。
およそ30ユーロ。これでも返ってくればうれしいもんだ。
そんでもってお土産探しをするも、どこもいかにもな感じで面白みがない。
よし、それならドバイで買おう。
出発ゲート付近で時間を潰す。
と、便の表示をあらためてみると、ローマ、ドバイとある。
ちょ。
ローマってなんですか。
良く周りを見ると、
黄色い札を持ってる人がちらほら。
それはドバイから来てミラノで乗り継いだときにもらった札ではないか。
てことは、
今度は、ローマから来た飛行機がミラノでトランジットしてドバイへいくってことかしらん。
来るときはドバイ-ミラノ-ローマだったのが、
今回はローマ-ミラノ-ドバイなのか。それならいちおう納得。
さて、搭乗時刻。
ドキドキするのは、搭乗の案内。
「席が何番から何番までのお客さんはご搭乗下さい。」て案内があるが、
英語が満足に分からない僕にとってはここの聞き取りは必死だ。
まあ、呼ばれるまえに行っても、入れてはくれるだろけど。
できればスマートに入りたいもんだ。
このしょうもないドキドキも杞憂に終わり、飛行機へ。
今回は窓際。
しかしごついお兄さんがとなりに座ったのでちょっとせせこましい。
飛行機に乗ってあらためて思い出すのは、
日本からイタリアに来たときの、長時間拘束される苦しみ。
あれがまた今から始まるのかと思うとうんざりする。
まあいいですわ。
寝て、映画見て、機内食くって、DSして満喫しましょ。
あ、アイデアスケッチするの忘れてた。。
今さら仕事のことなんぞ考えたくないし、
知らん知らん。
ボーっとしてたらいつの間にか眠りについていた。
そして目が覚めたら、ローマに着いていた。
ぞろぞろと乗客が降りていく。
隣のお兄ちゃんも行ってしまった。
まじで冷や汗かいた。
なにこれ。
何でローマにいるの?
またトランジット?
でも
来るときにミラノでトランジットした時と違って、
すわりっぱなしの人もいるみたいだ。
なんだこれ。
CAさん捕まえて聞いてみる。
あのお、ドバイに行きたいんですけど。
そのまま座ってて。準備ができたら出発するから。
だって。
言われたとおり座ってると、
確かに半数くらいの乗客が残って何かを待っている。
すると、CAさんがまず乗客の名簿らしきものをチェックしだす。
今度は上の荷物棚を全部空け、残っている荷物はあなたのですか?
と座っている乗客に聞いてまわる。
最後に、タオルケットやイヤホンなどを新しいものに取り替えた。
そして、あらたな乗客がぞろぞろと入ってきた。
ははーん。
ミラノからドバイに行く前に途中でローマによって、
降りたい人をおろして、乗りたい人を乗せて、再出発ってわけですか。
バスか。これは。
こういうのって普通なのかな。
それともエミレーツだけ?
とにかくこんなのは初めてだったので面食らった。
まあしかし、
ちゃんと乗客が間違えずに乗り降りできてるかの確認や、
荷物のチェックまでやってるところは、サービス行き届いてるとでもいうべきか。
でもこの乗客入れ替えに2時くらい要してて、
そのあいだずっと座りっぱなしってのは、残ってる客には優しくないな。
いったん降りてトランジットの方がまだ気がまぎれたかもしんない。
気を取り直して、ドバイに出発。
気を取り直して、映画を見まくる。
『ラッシュアワー3』
ジャッキーチェンのシリーズものといえばこれ。
1、2も観てるはずなんだけど、よく覚えてなかった。
こんなに大きくなったのよとばかりに大使の娘が登場して、ああそんな感じだったねと。
ジャッキーチェンはなにをしても許されるというか、
くだらない所は笑えるしカッコいいアクションはすげーっと、
期待せず気楽に見れるところがよろしいのでは。
他にこのスタイルに当てはまるのが、トムクルーズと織田裕二だと勝手に思っている。
真田広之もよかった。剣さばきすごい。
『魔法にかけられて』
プログラムで「Enchanted」ってなってたから、
シリアス系のマイナーなタイトルかと思ったら、
このところよくCMしてたディズニーのアニメ&実写映画だった。
これ気になってたけど、
こういう女子向けタイトルって、
映画館も行きにくいし、DVDも借りにくいので機内で見れるととても助かる。
はじまって冒頭のアニメにびっくりした。
日本製はともかく、洋物アニメは少々斜めに見てたが、
相当質高いんじゃないのこれ。
ディズニー特有のぬるぬるした動きはそのままに、
まるで絵画を見ているような美しい彩色がされている。
とくに影の入り具合が新しいんじゃなかろうか。
新しいんだけど、まごうこと無きメルヘンなディズニーで、
こんなんなら実写無しでずっとアニメでもよろしくてよ。
ストーリー上、お姫様ジゼルがアニメの世界から実写の世界に飛び込んできたとき、
ジゼルが急に老け込んでて笑った。
衣装とか、しゃべり方とか、ぶりっ子ってますがそのシワは30代のあれじゃないか。
そのうち慣れてきて、
老けたお姫様も、ぶっとんだ王子様も、姫を狙う動機がよく分からない魔女も、
全部アリになってしまって、
それからはなかなか面白く観れましたとさ。
『ボーン・アルティメイタム』
1回映画館で観てるんだけれども、再見。
やっぱり映画館のほうが迫力あってよかったな。
とはいえ、アクション的にも、スリリングな展開的にも、何度も見る価値ありですわ。
あと、機内で見る時、暗い画面が多い映画は見づらいと思った。
そして真夜中。
まもなく当機はドバイへ到着いたします。とな。
なんというか、ほっとした。
よかった。ドバイに戻って来れて。







