IACEトラベルの件は4月の予定分が出るまで待つことになったが、


それだけでは心もとないので他の代理店も当たってみることにした。



目を付けたのがファイブスタークラブ というところ。


海外旅行サイトエイビーロード で検索するとやたらとヒットする代理店である。



代理店ランキングでは得票率そこそこ。しかし下から数えた方が早いという低ランクっぷり。


なぜ低ランクなのかとファイブスタークラブ利用者のレビューを見ていると、


マイナス評価をしている内容は現地の対応がまずかったというものが多い。


そもそも今回は現地ガイドをお願いしないし、


アジアへ何度か足を運んだ経験からすると、お国柄によってはおおらかなところもあり、


日本人が満足いくほどきっちりした対応を望む方が変な気がする。



というわけでファイブスタークラブでも探してみることにした。


見つけたのは『ミラノ+1都市滞在スペシャル8日間 カタール航空利用』というプラン。


1都市としてはフィレンツェとベニスの値段しか書いていないが、ローマにもいけるのだろうか。


とりあえずサイトの質問フォームで聞いてみた。



翌日届いた担当者タナカさんからのメールによると、


ローマは料金変わるがアレンジ可能。


ただしカタール航空も4月以降の予約がスタートしていないので、現時点ではリクエスト予約になる。


とのこと。



これではIACEのアリタリア航空プランの二の舞ではないか。



しかし、リクエストとはいえ予約を受け付けてくれるという意味ではIACEより一歩前進感はある。


それに、ミラノのほかに行く都市がローマではなくフィレンツェでもいいような気もしてきた。


フィレンツェにはそそるポイント、ウフィツィ美術館があるし、


フィレンツェに連泊すれば、1日くらい日帰りでローマに行ってみるのもいいかもしれない。


ということで、ここでミラノ+フィレンツェに、それぞれ1泊ずつ延泊を足して申し込むことにした。



そして再度タナカさんからの連絡。


カタール航空のフライトスケジュールが4月以降変更になり、


希望の日程で取れるかどうか分からない。


そこでかわりとして、エミレーツ航空利用なら現時点で空席がある。


ただし料金はあがることになるので、よければ見積もりをとる。


ということであった。



もともとの値段が相当安かったので、多少料金が上がることはよしとして、


エミレーツ航空 という航空会社が何者かわからなかったので調べてみる。


すると、サービスがよく、機体も新しい、どうやら景気のよい航空会社であることが分かった。


中継地点がドバイというのもちょっとピンとくる。


ドバイといえば数年前にそこでひらかれた展示会で、


僕のデザインしたモノがすったもんだしつつ出品されたことがある。


残念ながら現地へ行くことはできなかったが妙な親近感のある都市である。



まあ特に問題ないなということで、エミレーツ航空でお願いした。



そこでタナカさんより。


飛行機は確保できたが、4月16日前後は見本市の影響でホテルがとれない。という。


覚悟はしていたが、ミラノで全日程取れないというのでは困るので、


20日21日は確実にミラノにいられるよう希望する。



その後何度かのやり取りの後、最終的に、


16日出発で機内1泊、ローマ1泊、フィレンツェ2泊、ミラノ4泊、機内1泊の10日間プランに落ち着いた。


これなら20日21日の2日間だけだがミラノサローネに望めるし、


帰りと行きの空港が違うが、ローマに1日いけることを考えるといいんじゃないか。


ミラノの残りの日にはマッジョーレ湖辺りにも行ってみよう。



こうして日程は決定した。



ちなみに料金の内訳は、


ツアー代金/163,000円


延泊代金/ミラノ2泊 8,000×2=16,000円


関空使用税/2,650円


ミラノ出国税/2,000円


燃油サーチャージ/34,000


しめて 217,650円。



これは旅行が終わってからでないとなんともいえないが、


すくなくともファイブスタークラブ・タナカさんの対応は丁寧でよかったし、


とりにくいのを分かったうえでお願いしたミラノのホテルも色々探してもらい、とても感謝している。


最初考えていた日程で無理そうだと分かったときには、他の日程案も複数提案してもらった。


自分で探すのではこうはいかないなと思いつつ、


最初に表示してあった価格よりけっこう上がるのは、そんなもんだよなと納得する部分もあり。



とにかく、現地で大きな問題がおきないことを祈りつつ、


そうならないようあとは自己責任で準備して行きたいと思った。


同行者は決まった。


職場内にも2008年のミラノサローネに行くことはすでに宣言してある。


次に考えなければいけないのは飛行機とホテルその他もろもろをどうするかだ。



Mとの第1回イタリア会議(@焼肉店)では、


ミラノサローネの開催地ミラノともう1都市くらいをのんびりまわろうという話になった。


ミラノサローネの目玉といえる見本市の一般公開日が4月20日らしいので、


その日には確実にミラノにいられるようにしたい。


ということでこの旅行の前提条件は


『4月20日を中心にミラノ3~5日滞在、ローマ3~5日滞在。完全フリー。』に決まった。



その前提条件のもと、どのように準備していったらいいか考える。


選択肢は3つ。


①飛行機もホテルも自分で手配


②大手旅行代理店(JTBとかKNTとか)のツアー利用


③中小旅行代理店(HISとか)のツアー利用


あれこれ考えている間に、実際動き出したのは2008年の1月になった。



とにかく、①はないなと除去。


ヨーロッパはこれがはじめてなので、完全自己責任で手配する勇気は全くない。


②でもさがしてみる。


大手旅行代理店のパンフレットを集めたり、ネットでも調べてみたりしたが、


イタリア中をもれなく回ってみたり、ローマに8日もいてみたりと、


どうもしっくりくるものがない。


また添乗員付きのツアーがけっこう多くて、そのおかげで価格もバカ高いものばかりだ。




これは、自分達の希望どおりの日程で見積もってもらった方がいいかもと、


わりと自由が利きそうな代理店探しにとりかかった。


まず参考にしたのが旅行代理店ランキングのサイト


HISは安いので有名だが、評価が最下位というのがなんとも‥


利用する人が多ければマイナスの意見も集まるってものだが、やはり気が引ける。



その中で気になったのがIACEトラベル という会社。


利用者もそこそこ多くて評価もまあまあ。


ホームページでざっと見てみるも、HISに劣らない低価格っぷりである。


そこでぴったりなツアーを見つけた。


「2都市周遊 ローマ&ミラノ 8日間 『イタリアのイタリアーノでイッタリーア』」


タイトルはともかく概ねばっちりなプランである。あと何日か延泊したらいい感じだろう。


しかし、大きな問題に気づいた。


カレンダーが表示されているのは3月までで、肝心の4月の日程がない。



これはどうしたものか、もう少し時間がたてば4月もでてくるのか。


とにかく問い合わせてみることにした。



この時点でまだIACEトラベルを信用していないこともあり、


心斎橋に行く用事のついでに、本町にある店舗に行ってみることにした。


直接話をするのが一番である。



さてIACEの大阪支店は本町の古いビルの7階に入っていた。


エレベータも相当で怪しさ満点だったが、7階で下りるとそこは広々としたフロアで、


オペレーターとパソコンがずらりと並んだコールセンターのようになっていた。


客は僕一人。コールセンターの手前にあるカウンターで若いお兄さんに座るよう進められる。



4月にイタリアに行きたいんですけど、このツアーで4月が表示されていないんです。と、


『イタリアのイタリアーノでイッタリーア』を印刷したものを見せる。


少々お待ちくださいとお兄さんはパソコンのほうへ立ち去る。


戻ってくるとお兄さんはこう言った。


「このツアーで利用するアリタリア航空はまだ4月分の予約を受け付けていないようです。」


なるほど、4月まで表示されていたツアーはフィンランド航空とか他の航空会社だったもんな。


もう少し待てば4月分も表示されるようになるというので、


いつ頃ですかと聞いたらそれは分からないという。



見本市シーズンはホテルがとりにくくなるらしいし、


あんまりゆっくりしていると宿が確保できないんじゃないか。


ツアー関係無しに、今予約できるフィンランド航空とか利用でミラノ&ローマの手配をできないかと聞くと、


「イタリアに行くのは直行便のアリタリア航空をおすすめします。4月の予約が出るまでお待ち下さい。」


とおっしゃる。


ということはそれまで待っててもホテルはちゃんととってくれるんだよな。


そう思いつつ、4月のカレンダーがでるまでしばらく待ってみることにした。

2年前の職場の忘年会で、


ミラノサローネに視察に行きたいと声をあげた先輩がいた。


プロダクトデザインの仕事をしている以上、


最新のデザインが集まってくるミラノサローネは見に行ってもよさそうな存在。


話の種、いや勉強のためにも行っとくべきだろう。


それにしてもどうしていままでミラノサローネに無関心でいたんだろう。


うかつだった。




とにかくその日以来、


がぜんミラノサローネは僕の個人的な注目を受けることになる。


しかしながら、直近の2007年サローネには先輩が行きたいということでもあり、


6人だけの職場で同時に何人もイタリアに放出することは不可能だろうから、


それなら僕はある程度準備ができるであろう2008年に行こうと考えた。




2007年春、先輩がミラノサローネに行くことはなかったが、


僕の中のサローネの炎は胸の中でくすぶり続けていた。




時は流れその年の秋、


グラフィックデザインの仕事をしている友人Mと焼肉に行った時、


酔った勢いで「来年のミラノサローネいこーぜ」と口走ると、


Mは何の迷いも無くこう応える。「おう、いく。」




まじで?




こうして2008年ミラノサローネの旅は始まった。