今日、県の普及員の方が海水温が高く推移していることに関する注意喚起のメールをくれました
添付されていた水温図
去年の今頃↓
青が冷たく、赤が暖かい
岩手県の重茂半島辺りに、青い親潮系の冷水が接岸しつつあるのが解ります
親潮は栄養分を多く含むので、この水が接岸すると海藻の繁茂が良くなります
おまけに冷たいためニがエサを食べなくなるので、親潮が接岸するとウニがいても海藻がよく繁茂します
さて、今年の分布図↓
赤い黒潮系の暖水が青森県沖ぐらいまで行ってます
親潮系の青い部分は北海道に追いやられてる
1月にこの水温分布は異常ですね
かつて田老の海で海水温が20℃を超えることはほとんどありませんでした
20℃を超えると
「今年は高いな~」
って驚いていたものです
例年最高水温を記録するのは9月の中旬ぐらいで
そのぐらいの時期にごくまれに20℃を超えることがあったんですが
今現在、沖に20℃の水帯がありますからね
ちょっと流れが変わって接岸すれば岩手県沿岸が20℃になる
1月に20℃(汗)
いまだかつて経験の無い状況
ウニは絶好調に餌を食べまくるので、磯焼けはこれまでに無いほど深刻化するかも
水温が高いとアワビもエサを食べたくなるけどエサがない・・・・
ウニは餌がなくても死にませんが、アワビは餓死
養殖ワカメの成長にも影響を与えるでしょうね
水温はまだしも、黒潮系の水には栄養分がないので
冷水系の生き物であるコンブには20℃は厳しい
沈黙の春にならなきゃいいけど
1月で20℃だと8月には何度になるんだ?
あと、水温と気温の差が大きいと大量の水蒸気が発生することになりますね
気温は氷点下で海水温が20℃だと、とんでもない量の水蒸気でしょう
かつてない大雪とか大雨とか
数年に一度、波高10mを超える波をもたらす南岸低気圧が、これまでにないほど発達したら
波高15mとか・・・・
そんなのが来たら漁業関連施設も全壊だ