届けられない | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 先日、宮古市長さんとお話しする機会がありました

 

 「石川県に支援物資を送りたいんだが、何が必要なのかが解らない。この前、石川県漁協のことをブログに書いてたけど、もし連絡が取れるんなら何が欲しいか聞いてくれないか、市の方からも支援物資送るから」

 って言われたんですが

 「メッセージを送っても返事が来ません。たぶん通信できない状態だと思います。でも、取引のある網の会社が金沢にあるんで、そちらを通して聞いてみます」

 「頼むよ。すぐ対応するから」

 

 網会社の方に伺いましたら

 「物資は金沢でも調達できるが、能登半島は交通網がズタズタで緊急車両以外通れないので、物資があっても届けることができない。気持ちは本当にありがたいけど」

 とのこと

 「船では運べません?」

 「東日本大震災の時に田老は地盤沈下して海が深くなったようですけど、能登は逆に隆起したため港が航行不能で船が近寄れないようです」

 「・・・・・」

 

 全国から支援物資が来ても被災地に届けられなければ置き場所にも困るでしょうし

 消費期限があるものは、届けられなければ処分しなければならなくなる

 はがゆいですけど、道路が復旧しないとどうにもならないようです