防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 ワカメの種(遊走子)が出ているかどうかを確認する顕微鏡

 震災後ぐらいから液晶モニターがついた顕微鏡を若い職員に預けて、ほとんどそれで検鏡してもらってるんですが

 (基本何もやらないんですけど)私も相棒を連れて同行します

 

 電池がないとか、トラブルで動かないっていうことがごくまれにあるので

 

 デジタル機器って、動くか動かないか100:0

 直すとか調整するなんてことはほぼ不可能ですが、アナログな機器って調整したり直したりすることもできたりするので

 

 遊走子を確認しに行ったくせに

 機械が動かないので今日は見れません

 なんて言う訳にはいきませんからね

 

 私の相棒はNikon製の古き良き反射顕微鏡

 このミラー部分に懐中電灯の光を当てて検鏡するという、私の先輩職員から受け継いだものです

 何が凄いって私が受け継いだのは平成8年

 それから28年間一度のトラブルもない

 車に積んで海に持って行って、海水を扱うんですよ

 それでどこも壊れない

 最近の電子機器では絶対ありえないでしょう

 

 昭和の日本製はほんと凄いなあって思います

 恐るべしNikon

 さすがロバート・キャパが愛用したメイドインジャパン

 

 ま、液晶モニターのは外の光量に左右されませんし、初めて使う人でもボタンを押すだけで見られるのに対して

 反射顕微鏡は周辺の光に大きく左右されるので、馴れないと遊走子を見つけられませんけど

 

 


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