10gとか行けたかも | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 小学生が学校で飼育していたサケの稚魚

 4月19日の段階↓

 丸っと太りました

 

 4月12日はこうでした↓

 たった1週間で体型が全然違うでしょ?

 

 魚って餌をたくさん食べさせると死ぬ可能性が上がります

 単純に殺したくないというなら餌をあまり食べさせなければいい

 

 

 小学校には

 最初は最低限、殺さないように

 餌を極力控えるようにお話ししたんですけど

 

 後日見に行くと

 生徒も先生も一生懸命やってるようで

 魚の状態がいい

 (これなら行けそうだな)

 がっつり餌をやるように話をしました

 

 例年、小学生が放流のために川に持って来るのは

 細長いシラスのようなヒョロヒョロの稚魚でしたが

 今年のはビューッと泳いで行きそうです

 

 エネルギーをため込んでいるように見えますから

 海にエサがない状況でもけっこうな距離を泳げそうです

 

 今日、小学生の手で田老の神田川に放流されましたが

 5月の中旬ぐらいまで飼えば

 そうとう大きくなったことでしょう

 

 できれば、あと一週間ぐらい飼ってもらいたかったですね

 

 来年、早い段階から生徒に飼い方を教えてやれば

 5月には10gとか行けそうな気がする~

 

  岩手県の場合、サケ稚魚の放流サイズは1.3g

 震災以降、サケが遅い時期しか獲れなくなって

 必然的に稚魚が孵化する時期も遅くなり

 真冬の低い水温での飼育を余儀なくされるし

 でも、放流可能な時期は変わらないので

 どこのふ化場でも1.3gまで成長させるのに苦戦しています

 

 小学生が10gの稚魚を作ったっていったら

 ふ化場関係者は焦るでしょうねえ(笑)

 

 

 これだけ成長がいいというのは

 小学生が一生懸命やったこともありますけど

 おそらく、水温の違いが大きかったと思います

 水温が高ければエサをたくさん食べますから成長もいい

 大量の水を掛け流しにしているふ化場では5~6℃で飼ってるのに

 今の時期に室内で水替えなしで飼えば12~13℃ぐらい

 

 水替え無しの室内水槽でも十分に成長させられる

 サケ稚魚の飼育に新たな可能性かも

 


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