比べようも無いんですが・・・・・ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 東日本大震災からもうすぐ10年

 あっという間でした

 

 

 

 故郷の街並みが失われていく

 自分の家が無くなる

 たくさんの知人が亡くなる

 それら全てが数分の間に起こってしまったんです

 

 一瞬で奈落の底にたたき落とされるような

 何を食べよう

 どこで寝よう

 寒い・・・

 

 それはそれはしんどかったですけど

 一瞬で最低まで落ち込んで

 あとはほんとーーーーーーーに少しずつですけど

 何かが改善していく

 

 今日のごはんは温かかった

 とか

 カップラーメンが届いたとか

 ホンの些細なことがすごくハッピーで

 

 状況は最悪なんですけど

 毎日小さなハッピーが積み重なっていく

 

 着の身着のまま、皆一緒の状況になったせいか

 皆で助け合って

 精神的にはすごく明るかったような気がします

 

 

 それに対して

 コロナは

 家はあるし

 暖房も冷房もあるし

 食べるものも着るものもある

 環境的には全く問題ない

 

 でも、終わりが見えない

 漠然とした不安がずーっと続く

 先が見えないっていうのは

 精神的にはしんどいですね


 

 どっちがしんどいか

 比べようもないですけど

 

 今は誰かが県外から来たって言うだけで

 疑心暗鬼になったり

 マスクを付けてないと

 睨んだり睨まれたり

 精神的な部分では東日本大震災よりもずっと嫌だなあ

 

 

 

 息子は

 「東日本大震災、台風10号、台風19号ときて、あとはコロナを乗り越えればもう怖いものないね。それにしても、なんて酷いタイミングで生まれたんだろ」

 なんて言ってますけど

 

 

 

 早く終息して

 胸を張って居酒屋に行きたい

 

 

 

 


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