不退転 | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 ウニを水槽に入れると

 ほぼほぼ壁に張り付きます

 底面にいるのは弱ったヤツか死んだヤツ

 

 底面の方がエサもたくさんあるし

 楽に過ごせる(?)ような気がするんですけど

 どうしても壁に張り付きたいみたいです

 

 で、なぜかしら上に行きたがる

 結局水面から出ちゃうからそれ以上行けない

 でも、次から次とウニが水面を目指して上がってくるので

 戻れない

 水面から出たトゲは抜け落ちて

 死んじゃったり

 

 水面から出そうなヤツは底に戻してやるんですけど

 それがまた水面に上がってくる

 アホか(笑)

 

 たぶん、周りに何もないと不安なんだと思います

 身を隠す場所を探して水面に上がってくるのかと

 

 でも、身を隠すシェルターみたいな物を置くと掃除が大変だし

 その中でウニが死ぬと気がつきません

 閉鎖循環で死なれるとあっという間に水質が悪化してしまいますので

 できればシェルターは置きたくない

 

 水槽の上部に棒を渡して、そこからコンブをたくさん吊り下げたんです

 コンブの下は安心するみたいで

 ほとんどのウニがコンブの下に落ち着きました

 これでよし!

 

 次の朝行くと

 吊り下げたコンブをみんな食べちゃって

 ぜーんぶ水面へ

 アホだこいつら(笑)

 

 ウニの辞書に後戻りはないのである

 

 


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