昨日、息子が通う高校の文化祭を見に行きましたら
「なぜ一次産業に就業する若者が少ないか」
とか
「なぜ地元に残らず、都会に出て行ってしまうのか」
などという興味深い発表がありまして
現代の高校生はどんなふうに思ってるんだろ?
実際に漁業を体験しようというツアーを企画して実行したグループ
行動力あるなあ~
(ウニの身をはずしてんの金属製のスプーンみたいだけど、「ウニさっさ」いいっすよー)
「皆さん解らないと思いますが、口開けというのは・・・・・」
(え”っ!宮古の子が口開けの意味解らないの・・・・・)
まさか、そこからとは。マズい(汗)
どうやら漁をしてきた訳ではなく、ウニむき作業を体験してきたみたい
(そういえばウチの息子、ちゃんとウニむき作業したこと・・・・・ないな・・・・マズい)
口開の説明からすることでも解るように、高校生は漁業者がどんなことをしてるのか全く解らないみたいです
別のグループ
「一次産業の就業者減少は津波とは関係ない」
うーん、そうなのか・・・
「高校生は一次産業がどんなことをやっているのか実態を知らない」
ええっ?
「震災後に自衛隊に入隊する生徒が増えたのは、震災時に自衛隊の作業を間近に見たことが要因」
そうなの?
「高校生はどの職種がどのぐらい収入があるかを知らない。知らないから、とりあえずいい大学を目指すことになる。現状を知らないとその職種を選びようがない。」
あいたた・・・・
そうですね
痛いところをつかれてしまいました
(地元だから解ってるだろう)
ぐらいに思ってた部分がありました。かなり(汗)
全国的に漁業者の高齢化、後継者不足が叫ばれていますが、宮古市の重茂漁協さんは若い後継者がたくさんいます
漁業関係者の方々から
「重茂漁協はなぜ後継者が減らないのか?」
ってよく聞かれます
「私じゃなくて重茂の人に聞いて下さい」
って言うんですけど
重茂の漁業者は子供に漁業を手伝わせるようですし、どのぐらい収入があったという話もするみたいです
たぶん重茂の子供らは漁業の実態が見えてるんですね
ある時期キツくても、がんばればこのぐらいの収入があるとか
公務員の方とかがよく言う
「豊かな自然の中で生き生きと働くことができます」
みたいな漠然とした話ではなく
「ワカメは数ヶ月で○○百万の収入があります」
って方が響くんですね
画像では出しませんでしたが、発表の中では漁業は年収○○百万、農業は○○百万、サラリーマンは○○百万というようなスライドもありましたし
長男のクラブの先輩は超一流の大学にも狙える成績で、先生方が進学を勧めたのに
「自分は漁業をやる」
って漁業者になったそうです
実際に漁業者になってみて
「漁具の作り方や設置の仕方を変えることで効果が出るのがおもしろい」
とか
ずーっと同じ事をやるんじゃなくて、独自に色んな工夫をして新しい事に挑戦する漁業者がどんどん水揚げを向上させていく傾向にあるように思います
学校の先生は成績の範囲内で、できるだけいい大学に入れようとしますけど、その先はけっこう漠然としてたり
近年、ワカメもコンブも値段がいいので、ワカメ・コンブ養殖をしてウニ・アワビを採れば水揚が年に一千万円を超える漁業者もそう珍しくはありません
首都圏で働くにしたってサラリーマンで年収一千万超えってどのぐらいの割合なんでしょう?
家賃は高いだろうし、通勤は大変そうだし、大学に入るのに奨学金を借りたりしてれば、その返済とかもあったりして大変でしょう?
(全部想像ですけど)
期待してます
待ってちゃダメか(笑)