せめて10分・・・ | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 当方のウニの口開け時間は午前7時30分までなんですが

 1カゴしか採れない決まりとなっているので、カゴが一杯になったら漁をやめて帰港します

 

 私は洋上検査係なので、カゴが一杯にならなくても6時15分ぐらいには止めます

 先日の口開けの6時15分↓

 あと20分、いや、せめて10分採りたい・・・・・

 クヤシイ・・

 

 ウニ・アワビを制限時間いっぱいまで採ってみたい

 私のささやかな夢でございます

 

 

 私は田老の人に語るように、ウニ漁の道具を知ってる前提で書いてますけど、考えてみれば解りませんよね

 岩手県南の漁協の方のブログを見ると、同じ岩手県でもけっこう違うんで、漁業やったことない方にとっては想像もつかないでしょう

 

 同じ岩手県でも竿の向きからして違いますからね

 田老は船首に立って採るので竿の先は船尾にあります

 

 私のウニ道具はこんな感じ

 竿は茶色いのが竹、白いのがカーボン

 先端にタモが付いてます

 最近はカーボンだけ持ってく人が多いです

 私もほとんどカーボンしか使いませんが、浅場のガッシリ張り付いたウニを強引にひっぺがすには、やはり竹のパワーっすね

 そういうウニは身も肥えてるんですが、採るのに時間がかかるんで、時間のない私はなかなか挑戦できません

 

 もう帰るので電動モーターは外した状態です

 操業時には船縁にセットしてます

 

 ウニカゴって書いてますけど、そもそもはヒヨコを運搬するカゴみたいです

 昔はフタのないカゴで、こぼれ落ちなければOKだったんですが、落ちなきゃ良いとタワーのように山盛りにする人が出たりしてフタ付きに変更

 変更するときに、フタ付きでほどよい大きさのカゴを探したところ、ヒヨコ用がよさげということだったみたいです

 フタが付いているので、フタが閉まることが条件

 

 いっぱい採る人はフタを閉める技術がすごいんです

 「それフタ閉まんの?」

 って感じの盛り方でもどうにかして閉めちゃいます

 キレイに並べて隙間なく積んで行けば、けっこうな量が入るもんです

 スーパーの詰め放題みたいな

 名手タカシさんは

 「口を下にして1コ1コ隙間なく並べてくんだ」

 って言ってました

 昔一度試したんですが、下一列で嫌になってがさがさっと(笑)

 

 この画像だと余裕でフタが閉まりますね

 しかも、端の方に隙間があります

 せめてあと10分あれば端は埋まりそうなんですけど・・・

 

 箱メガネの脇のグレー部分は100均で買ったクッションマットです

 ヒザが船にぶつかって痛いんで

 以前はバレーボール用のヒザサポーターをしてる人もけっこういました

 

 


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