間引き | 防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

防浪堤は壊れても ~たろうの海から~

「防浪提に抱かれて磯の香りも生き生きと」
田老一小校歌の歌い出しです
津波が来ても二重の防浪提が守ってくれると思っていました
津波はその防浪提までも破壊して、ふるさとを壊滅さた
それでも、やっぱり海は麗しいし、川は清い

 立派なわかめ・こんぶを収穫するために不可欠な作業

 「間引き」

 

 例年だとわかめの間引きを終わってからこんぶの間引きに入るんですけど

 

 今年はわかめの成長が例年に比べて遅れ気味

 それに対してこんぶは順調に育っているので、時期が被ってしまって、大忙しです

 

 漁業者の皆さんは波が高いと作業できませんので、条件が良い日は夜明けから日暮れまでずっと作業してます

 いやーお疲れ様です

 

 昨日はナギよく、風もなく

 サケのふ化場を回ってアワビの種苗生産施設を確認して

 ふと

 (ナギ・・・だな。日曜だよな確か・・・・・)

 タラ釣り好調の噂を聞いてたので

 (海に行きてえなあ・・・タラのジギング・・・・)

 

 

 今年はわかめの生育が不調というウワサがありまして、小港の施設はザッと確認したものの、他の施設は見てません

 (現物を見てないであれこれ言われねえよなあ・・・・釣りしてる場合じゃないのだ)

 

 監視活動中のTさんに電話して

 「養殖施設をザッと見て来たいんですけど、乗せてってくれません」

 「ああ、いいよ」

 自分の16尺でも行けないことはないですけど、長距離移動になるので8馬力はちと辛い

 

 

 こちらは巻上機を使用してのこんぶの間引き作業

 

 こちらは2馬力で(笑)こんぶ間引き作業

 2倍以上のスピード

 

 

 こちらは、O女史がわかめの取材に来られたとき

 「収穫する音が他の人と全然違う。あの人を写真に撮りたい」

 そう言わしめた鉄人

 によるわかめの間引き作業

 ずーっとこの体勢

 マネできませんわ

 養殖漁業者も「あの人は人間じゃねえ機械」って呆れるぐらい

 

 

 

 ひととおり養殖施設を回って市場に戻ったら、続々と船が入ってきます

 

 市場の前で釣りをしていた知人が近寄ってきて

 「今日はなんかの口開けですか?」

 「ちがうー(笑)タラ。タラのジギング!」

 「えー!こんなに行くんっすか?」

 

 

 「ヨコダ持ってきて」

 「はいよ!」

 「うん。あっ1個じゃ足らねえな」

 「えっ?ウソー」

 

 ヨコダと呼ばれるプラスチックこカゴには大きなサケでも10本近く入っちゃいます

 カゴ1つじゃ足らないって事は・・・・

 「あっ、もう一個かな」

 ええっ?2個でも入らねえ?

 

 そんな船が続々と

 

 知人は

 「タラってこんなに釣れるんっすね」

 って呆れてました

 「行きてえべ?」

 「行きたいっすねえ」

 

 オレも行ってれば・・・・・・

 


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