昨日に続きDVDマガジン12月1日号の内容紹介です。
リレー・インタビュー
は「宮下康仁」さんが登場です。「百恵ちゃんまつり」の第1回(75年)に手伝ってくれと言われたのが最初で、海外の曲に、もとの歌は無視してストーリー
に合わせた詞を書いていったんです。選曲に百恵ちゃんの意見を聞くことはなく、できてから「百恵ちゃん、これ歌って」と。
第一印象は、ほんとにさわやかな感じの子でしたよ。ものすごく自分を主張するわけではないし、「よろしくお願いします」というときも、素人っぽくかわいい子でした。とても優しくさわやかな笑顔でしたが、時々その瞳にキラリと負けず嫌いが映っていました。
当時は桜田淳子さんが「白い天使」のイメージで売っていましたから、それに対抗するには「黒い天使」しかない。少し影があり不良っぽい女の子で売っていこうと。それが「赤いシリーズ」の原点かもしれません。
劇中の「黒い天使のテーマ」は僕が詞を書いたんです。これは百恵ちゃんがすごく気に入ってくれて、「赤い疑惑」では弾き語りで歌っていますね。舞台ではいわゆるアイドルのかわい子ちゃんとは違う世界を演じるのを楽しんでくれたんじゃないでしょうか。
「黒い天使」の中でダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「スモーキン・ブギ」と「カッコマン・ブギ」を歌っているんです。この時の経験から宇崎竜童&阿木燿子の歌を歌いたいと思ったのかもしれませんね。
この「百恵ちゃんまつり」のタイトルは当時のマネージャーさんがこだわっていて、最初は「百恵ちゃん」ですが、「横須賀ストーリー」でガーンときた後は
「百恵さん」になっているわけです。だけど彼としては「山口百恵はいつまでたっても、皆から愛される百恵ちゃんでいいんだ」と。
印象的だったのは、2年目の台本を書いているときに「ねえ、宮下さん、宮下さん、今度の私の曲、絶対聴いてね、すごくいいのよ」って言ってきたんです。
いままでそんなこと言ったことはないので驚きました。「『横須賀ストーリー』っていうのよ」と言うので、横須賀育ちで自叙的な歌なのかなと思ったら、宇崎
さんと阿木さんのあの曲でしょう。百恵ちゃんは、本当にあの曲が好きで、あれをもらって嬉しかったんでしょうね。あの曲から新しい山口百恵が誕生したと
思っています。と話しています。
曲は「百恵ちゃん祭り」から「黒い天使のテーマ」を「赤い疑惑」の弾き語り?でどうぞ。
★黒い天使のテーマ(赤い疑惑)★
写真を1枚
この頃かな~ 可愛いですね!