フォトギャラリーは77年18歳の春、94年12月「百恵クライマックス」のジャケの別カットで、妖艶な写真です(^O^)
プレイバック百恵の言葉は「不滅」です。80年1月の浅利慶太さんとの対談で、引退については「さらさら考えていないんです」ときっぱり否定しており、「歌なんか結婚したほうが良くなるよ」と言われ、「と思うんです。変化が出て来るしね」と同意している。
「蒼い時」によれば、この頃すでに引退を決めていたことになるが、結婚後の仕事について「歌でも芝居でも聴いてくれる人がいる限り絶対つづけていっていいと思うんです。今までより自由にいろんなことができると思うんです」と意欲的だ。
「シャンソン系の大人の歌を歌ったら」とアドバイスされると、「愛の賛歌」とか、永久不滅みたいなメロディーの歌がない。今はどんどん入れ替わって消耗歌ばっかり」と答えた。
当時の3か月ごとに新曲を出すシステムへの、不満とも批判とも受け取れる発言だが、トップを維持してきたからこそ重みのある言葉で、他の歌手では負け惜しみになる。
少し前の歌も歌いたい。だから「ステージがいちばん面白いんです」「歌っていうのは、その時代の象徴でしょう。逆にいえば、だからこそ残ってほしいんです」と語る。
この時期は「いい日旅立ち」で、「横須賀ストーリー」も「プレイバックPart2」も、消耗歌だったかもしれないが、今では「永久不滅の歌」となった。そこまでは山口百恵も予想できなかったかもしれない。と話しています。
岩井志麻子さんの「赤の壺」は「真に恐るべしは友和の母」です。「赤い衝撃」では秋野暢子に匹敵する敵役はいない。原も木内も暢子のような対等の存在感はない。
両者とも百恵には勝てないのが、子供から見ても明らかだったが、大人になって見返してやっと気づいた。最大の敵は友和の母だということに。
憎い静夫の可愛がる百恵と、息子を一緒にさせないため「自殺未遂」をし、「私を生かすも殺すもお前次第」と言い、恋敵より恐ろしいのは男の母だった。と話しています。
曲は川瀬さんが「上質のシャンソンのようである」と賞した、77年5月「百恵白書」から「ミス・ディオール」をどうぞ。18歳でこの歌!
PS 今日は私が900回、kidさんが1500回のメモリアルです。
★ミス・ディオール★
黒い空間に、黒い大人びた衣装。頭上から当たるたった一灯の光。
そこにたたずむだけで、百恵さんは、独特な世界をつくり出してしまう。
アンニュイな瞳、挑発的な瞳。
一瞬にしてたち現れる百恵ワールド。
by 紀信